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シンヤとレヴィ対トュウェルブとナイン 2

「馬鹿シンヤ!!」


レヴィはトュウェルブの顔を蹴り飛ばしたが、手は離してくれなかった。


「うざい!『血竜の噛みちぎり(ドラゴン・バイト)』!!」


一回りレヴィは腰に合った普通のサイズのハサミを取り出し、自分の肩に突き刺した。

すると、血が竜の頭になりトュウェルブの腕を噛みちぎったのだった。

レヴィはシンヤを引っ張ってトュウェルブとナインから距離を取った。


「おい、馬鹿シンヤ!どうした?!」


「分からねぇ、体がいきなり重くなったんだ」


「重くなった?貴方を持った時はそうは感じ無かった?」


シンヤはゆっくり立ち上がり、自分の体の異変を確認した。シンヤは異変の正体をナインに睨みつけて、聞いた。


「おい、俺に何をした?」


「俺、固有魔法、能力、お前、それ、食らった」


「お前も固有魔法持ちか...」


「俺の、固有魔法、人に傷を負わせる度、体が重くなる、今の、お前は、700キロ、体に負担」


ナインの固有魔法【重みを与え(グラヴィティ・)る執行人(グラヴィティ)】相手に傷を負わせた分、重みを与える。シンヤの自分の体を囮にしてその隙に反撃を与える戦法が仇となってしまった。


「まだ戦える?」


「ああ、動けない程じゃねぇからな」


レヴィに心配されたが、シンヤは刀を構えた。

ナインはまだ立ち上がってるシンヤに目を見開いて驚いて居たのだった。


「お前、化け物、何故、立ち上れる」


「たかが、これだけで俺のを止められるとでも思ったか?レヴィ、あっちのデカブツは任せるぞ」


「分かった、あっちは私が相手する」


「頼んだぞ」


シンヤは重みのせいか少し動きが遅くなって居たが、閻魔も鞘から抜いてナインと二刀流同士の攻防が始まった。

レヴィは棒付きのキャンディを取り出して舐め始めた。腕を再生中のトュウェルブに歩いて近づいた。


「おい、さっき汚い手触りやがって。殺す」


「次はお前の心臓でも触るとするよ」


「ほざけ、カス」


レヴィは大ハサミを回しながら、トュウェルブに近づいた。


「おらおらおらおら!!!」


トュウェルブはレヴィに向かって、連撃の思いパンチを繰り広げた。レヴィはそれを全て大ハサミでいなした。


「死になさい、鉄血の(ブラッディ・)付与(エンチャント)


レヴィは刃に自分の血を流して纏わせた、血を纏わせたハサミの刃の切り味が上がって、トュウェルブの筋肉を斬ることが可能になった。


「イテェ!おらぁ!!」


「プッ!」


トュウェルブが攻撃しようとしたが、口に咥えてた棒を右目に飛ばし突き刺さった。

その隙にレヴィは首を狙った


「『衝撃音波(インパクトボイス)』うおおお!!!!』」


するとトュウェルブがいきなり大声を出し、その振動でレヴィは飛ばされてしまった。


「がぁぁぁぉ!!!!!!!!」


「レヴィちゃん!!」


「よそ見、感心しない」


「ちっ」


シンヤはまともに動けないせいか、ナインの攻撃に全然避けきれず今合計2トン近い重さが乗っている様な感覚だった。


「お前それ魔剣か?」


「そうだ、傷を治りにくくする」


「やはりか」


シンヤは究極自動回復があるはずなのに、ナインから食らった蹴り傷は治りにくくなって居た事に気づいた。


「思い出した、お前、大会、一緒に戦った、強い奴、やはり、お前、化け物、何故、まだ、立てる?」


クソ、流石にやべぇな。正直この2人ナイトメアより弱いが。重さのせいでまともに動けねぇ


思いっきり手を斜めに振り獄炎をナインに襲わせた、ナインはそれを避けて距離を取った。

シンヤはこの状況をどう切り抜けるか考えていた。


「レヴィちゃん!俺に抱きつけ」


「は?今?!何で私が」


「頼む」


「...分かったよ」


シンヤに抱きつけと言われ、ふざけてるのかと思って居たがシンヤの真剣な眼差しに何か策があると気付き後ろから抱きついた。


「悪いが俺一人で相手してもらうよ」


シンヤは呪印を全開に広げた。自分の体を確認する為に軽くストレッチをした。


多少は軽く感じるな。


「ナイン、気を付けろ。あいつ強くなったぞ」


「分かってる」


呪印が現れたシンヤの闘気を感じて、トュウェルブは拳を強く握りしめ、ナインは柄を強く握りは警戒を行った。


「レヴィ、俺の血を吸え。前に吸った時強くなったろ?それに賭ける」


「...分かった」


レヴィはチャックを下げて、シンヤの首をカプりと噛んで血を吸った。




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