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何やってんの?

大会当日となり、アリア達は観客席に向かいシンヤ達は待機室に向かって行った。


シンヤは待機室に入ると、2人の男の闘気を感じて楽しくなりそうとニヤリと笑った。


良いねぇ、武闘会の時は強い奴俺と戦ったおっさんぐらいだったからな。今回は楽しめそうだな。


すると、シンヤが強そうと感じた1人の男がシンヤに近づいて名を聞いて来た。


「お前がシンヤか?」


「え?そうだけど」


すると、シンヤの手を掴み。シンヤや後ろに居たリン達が耳を疑う様なとんでもないセリフを放った。


「結婚してくれ」


「...ん?ごめん。なんて?」


「だから、俺と結婚してくれ!」


「...スーー、聞き間違えか?」


シンヤはいきなり見ず知らずな男にプロポーズされた事に酷く混乱して居た。

後ろでヒナタが小声で女タラシだったけど、まさか男タラシでもあったんだ..っと呟いていた。


「ごめんごめん、んで。何だって?」


「何度も言わせるな!俺と結婚してくれ!」


「うーん、やっぱり同じ事しか聞こえないな」


「シ、シン、嫁1人の増えるの?」


「何でだ!!」


珍しく動揺してるリンがとんでもない事を口走って、シンヤは声を大にして否定した。


「えっと、ごめん。別に俺は同性愛を悪く思ってる人間じゃないけど。俺は男にはそう言う目では見られないんだよ」


「なら、認めさせてやる!お前を倒す!必ず!!」


「そうか、なら試合で当たったら全力で来い。んで、名前は?」


「おっと、悪かった。俺はコヌーだ!宜しく」


2人は握手をした、やたらとコヌーが離してくれなかった事に少し戸惑いを見せたシンヤだった。

それを見たリンが2人の間に割って、コヌーを睨めつけた。


「ごめんね。私のシンを渡さないよ。まず、私が貴方達の関係を認めない。何にシンに惚れたかは知らないけど、貴方シンに対して惚れてないでしょ?」


「む?君は?」


「私はシンの婚約者、リンよ。悪いけどシンに対して惚れてない貴方を認めてる気はないわ」


「思い出した!お前は確かシンヤの技を猿真似をしてた奴か。まぁ、お前は良い。俺はシンヤと話してるんだ」


猿真似と言われたリンは、少しキレ気味で答えた。


「そう、なら。シンに話しかける前にこの妻である私に先に話を通すのが筋じゃないの?」


お互い睨みつけた、お互い何かの間に火花が走ったように見えたのだった。


「ふん、まぁ良い。シンヤを倒す前にまずはお前を倒すとしよう、それからシンヤは俺のにしよう」


「そう、なら私は負けないわよ?シンに対しての愛は本物だから、シンを奪うとするなら私容赦しないから」


珍しく怒っていたリン、コヌーとリンはお互いシンヤを賭けて宣誓布告をしてコヌーは先程座ってた椅子に戻っていった。


そして、大会が始まり闘技場に参加者が集まった。

50人近くいて、8人まで残ったら試合終了だ。


『それでは!試合開始!!」


ゴングの音が響き渡った、選手の周りに小型カメラが飛んでいた。ソードュ街はドュエールと違って色々と発展していた。舞台の外にもモニターがありそこからも大会の様子が確認出来るのだった。


「ほい」


シンヤは刀を軽く横に振って、風圧で近くにいた選手を場外に飛ばした。

流石剣の街と言える、ちゃんと刀もあった事にシンヤは安心した。大会が用意した武器は刃が潰されていた。


「お前強いな」


「ん?お前は」


シンヤに話しかけて来たのは、待機室でシンヤが強いと感じたもう1人のフード男の人物だった。

声的に男と今シンヤが判断した。


「是非、吾輩と手合わせをお願いしたい」


「来い」


シンヤは挑発の意味でフードの男に手招きをした、フードの男は珍しい武器を使っていた。

シンヤはフードの攻撃を軽く受け流した。


「それは何て言う武器なんだ?」


「ククリ刀」


そう言ったフードの男は、2つのククリ刀がシンヤの首を襲った。シンヤは刀でその攻撃を受け止て、激しい攻防が始まった。


「不知火」


「シャーク・バイト」


お互いが技を使った、普段の不知火は炎を纏って攻撃するが今回は魔法を使ってはいけなかったので、形だけの不知火を放った。

フードの男はウネウネした蛇の様な剣筋がシンヤを襲った。お互いの武器がぶつかりあった瞬間、刃が折れてしまった。


「お前、強い。まだ本気出してないだろ?」


「お前もだろ?」


お互い壊れた武器を捨てて、パンチで攻撃してお互いともクリーンヒットした。

パンチの勢いで飛ばされて、そして再び攻撃しようと近づこうとした2人の間に審判が割り込んで来た。

フードの男が先に審判に話しかけた。


「何?邪魔許さない、まだあいつと戦ってる最中」


「おいおい、今いい所なのによ。なんだよ」


「えっと...お互いの武器が破壊した為失格とみなす」


「「...あ、」」


2人は戦いに集中してたせいか、今剣の大会中だとを忘れてしまっていた。


「ちょっと!!シン!何やってんの?」


いや、まじでごめん。本気で忘れてた


まさかのシンヤの予選敗退にリン達や観客席で見てたアリア達の他にも、先程知り合ったコヌーが酷く驚いていた。

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