馬鹿にされるヘアピン
2本目
「だから、多く強い魔石を手に入れ。あのお方を復活させよう。あのお方の導きが有れば。最後に勝つのは我らの何だから」
「んで、その話をするだけ私達を呼んだんじゃないよね?」
アスモディースは、本来の会議の目的に気付いて居た。いや、ベルゼボネ以外は気付いて居る。
ベルセポネは話をあまり聞かず、優雅に豚の丸焼きを一人で食べて居た。
「そうだ、本題に入ろう。最近暴れてる冒険者パーティが居るそうだ」
「「「冒険者パーティ??」」」
「ああ、噂によれば。その冒険者パーティの一人一人は実力者らしく。ここ最近二つの国を滅ぼしたり、ダンジョンを攻略したりの実績がある」
「へぇ〜、そのパーティは男がかしら?」
それに反応したのはアスモディースだった。アスモディースは強い男が好物なのだ。
「いや、女の集団だ。1人だけ男が居ると聞いたが」
「じゃー、次のターゲットはそいつらって事?」
「ああ、こいつらをあのお方の成分にさせるんだ」
ダンジョンを攻略して、女の集団に1人の男..ちっ、完全に馬鹿シンヤの事じゃない。
レヴィはシンヤが議題に上がり、七つの大罪に狙われる事に舐めてた棒付きキャンディを強くかじった。
「決まりだな。まずはその冒険者パーティの事を調べるべきだ」
話が終わったと思いマモンは立ち上がり、そう語った。
「なぁ〜もし女が上玉だったら、オデが食っても良いか?」
「いいんじゃない?死んで無ければ自由にしても良いわよ」
「やった〜」
ベルゼボネは子供の様にはしゃいだ。
ルシフェルはずっと黙っている、レヴィに注目した。
「おい、レヴィお前話を聞いてたのか?」
「...あ?聞いてるわよ。その冒険者パーティを連れてこれば良いんでしょ?」
「ああ、そうだ」
すると、ベルフィンが立ち上がり、レヴィのヘアピンを奪ってそう言った。
「ガッハハ、これダサいな。どこで買ったんだ?」
「おい、返せ。まじで殺すぞ?」
「っ...悪かったよ」
レヴィの圧にビビり、ベルフィンは素直にヘアピンを返した。
ルシフェルも、レヴィのヘアピンを指摘した。
「そんな子供っぽい奴だと、下の奴らに舐められれぞ?変えた方が良いと思もうっ...」
「は?何でお前に指図されなくちゃ行けないの?意味が分かんない。もう、良い。私はもう出る、バイバイ」
レヴィはシンヤから貰ったヘアピンを馬鹿にされ、イライラしながらその場を後にした。
だんまりした空間に最初に喋ったのはアスモディースだった。
「あの子本気でキレてたよね?」
「ああ、あの殺気はやばかった」
「分かるぞ」
ベルフィンもマモンもレヴィの殺気に喋れなくなって居た。
レヴィのヘアピンを馬鹿にするのは辞めようと心の中で誓って居た。アスモディースはヘアピンの事を考えて居た。
「あれ、多分貰い物よね?あの子が選ぶとは思えないし」
「あいつに俺ら以外に知り合いなんか居るのか?」
「ベルフィン馬鹿ね。あの子はずっと外に居たのよ?多分どこかで出会ったかも知れないね。ふっふっ、あいつ生意気だから私がその男を食っちゃおうかしら?」
「お前本当性格悪いよな」
「悪魔ですから?」
「...いや、悪魔の中での話って事だ」
「おい、遊んで暇があるなら。ちょっとでも魔石を集めて来い」
「はいはい、ルシフェル。ちょっとぐらい、遊んでる良いでしょ?」
「いや、お前は遊びすぎだ」
「うるさいわね、マモン」
レヴィは屋敷に出て翼を生やし、遠くに飛んで行った。
「あー!うざいうざい!!何であの馬鹿から貰ったヘアピンを馬鹿にするの!!まじでうざいだけど!!」
それに、私はあのお方を復活させるのはついでなのに。正直あいつに思い入れ何てないのよ。
私の目的は全ての力を手に入れる事よ!最初はあいつ、馬鹿シンヤを復讐だね。
痛い目に合わせて、泣かせて謝らせるわ!!
まぁ、どこに居るか分からないから直ぐには会えないと思うけど...
「う〜ん、どこ行こうかしら」
レヴィはどこに向かうか迷って居た。
「適当にぶらぶらして、魔物を倒して魔石でも集めようフンガっ!」
レヴィの顔にチラシが飛んできた、レヴィはそのチラシをとってチラシの内容を読み上げた。
「何これ、剣の大会?ふ〜ん、剣の大会中は屋台の料理が半額になるのね。良いわね、ここに行ってみようかしら」
案外、レヴィとシンヤの再会は早く来そうだった。




