氷魔法とサラ
剣の街に向けて出発してから、2週間の月日が経っていた。いつも変わらず、修行したりご飯食べたり遊んだりと繰り返しだった。
少し変わった事と言えば、スーがナイトメアを一体だけ出せる様になった。
まぁ、本来のナイトメアより弱くなって居たが。
みんな、そのナイトメアと一対一の修行を繰り返して力を着々とつけて居た。
シンヤは魔法をメインに修行をしていた。
「シンちゃん..魔力操作が...上手くなって来てるよ」
「これ、結構難しいな」
「ん..シンちゃんなら..出来ると信じてる...ボクと同じ様な形を作って」
「うす」
クロカは炎で1から10までの数字を素早く創り上げて居た、シンヤもそれを真似てクロカ程綺麗に出来ていないが頑張って獄炎でゆっくりと創って居た。
「うう、難しいな」
「これを..簡単に出来る様になったら...魔法に関しては..言い分ない..ボク的にはここまで出来て欲しい」
「え?」
クロカは炎で動いてるペガサスを創った、ペガサスの毛や翼がリアルに近いほど完成度が高かった。
「クロカ、それは無理だと思うなぁ〜?」
「無理とは言わせない...ここまでやる..リンは翼は下手くそだけど..出来てるよ」
まじか..リンやっぱり凄いな
「頑張ってみます」
まず、ペガサスを作る前に数字を作る事をマスターしないと行けない。魔力はあまりまくってるので魔力が無くなる事は無い。
シンヤの修行に不思議そうな顔でサラが近づいて来た。
「シンヤ、何故氷魔法を使わぬ?妾の前で一度も使ってる所見た事ないぞ」
「ん?氷魔法?俺適正ないよ?」
「む?もしや、知らぬのか?妾と契約したから、お主氷魔法を使えるぞ?」
「...へ?そうなの?」
「うむ」
サラはコクリと頷いた
「どうやって使うんだ?」
「ほれ、手を貸してみろ」
サラはシンヤの両手を握った
「妾が言った事を真似て唱えよ」
「分かった」
「氷の精霊よ、我に力を与えよ『アイスボール』っと」
「氷の精霊よ、我に力を与えよ『アイスボール』」
だが、何も現れなかった。
「やっぱり、エルフでも精霊でもないシンヤは妾と契約しても精霊魔法は使えぬか。なら、次は精霊の部分を元素と変えよ」
「氷の元素よ、我に力を与えよ『アイスボール』」
そう、唱えたシンヤの手のひらから小さな氷の玉が現れた。
「うむ、発動したな。これが氷魔法だ、今度妾が教えてやる」
「おお、それは楽しみだ」
「何なら今晩教えてやろうか?」
「え?良いの?」
「うむ」
「?」
サラは頬を赤らめて、シンヤからプイッと視線を逸らした。サラは小走りで、下の階に降りて行ってしまった。
何故顔を赤くして居たのかシンヤは疑問を抱いて居た。
「シンちゃん...魔力操作の練習..続きしよ」
「おっけ」
シンヤは手のひらで1から10の数字を集中して、形付けようと集中して創って居た。
すると、後ろで爆発が起きた。
「ごめーん、シンとクロカ大丈夫?」
爆発を起こしたのはリンだった、爆発の風圧でシンヤは壁に飛ばされてしまった。
クロカは、瞬時に自分の目の前にシールドを出して守って居た。
「クロカ、せめて俺にもシールド欲しかった」
「油断してる...シンちゃんが悪い」
「ごめんね、2人とも。まだ、調整が難しくて強めに爆発しちゃった」(≧ω・)
リンは申し訳なさそうにあざとくベロを出して謝った。リンは今新しい魔法を覚えたる最中でそれの修行をしていた。
3人は修行を終えて一緒に風呂を堪能して、夕食を取った。クロカに部屋で待ってると置き手紙があったので、例の部屋に向かって行った
*********
クロカの性欲どうなってんだ?さっきもやってたじゃねか?
愛の営みは、さっき風呂の中でリンとクロカとの3人で愛し合っていた。再び、部屋に呼ばれたって事は愛の営みがしたいって事だろう。
まぁ、本当は物凄く嬉しいけどね
シンヤは嬉しそうに、扉を開けた。だが、部屋の中に居た人物が呼ばれた人物と違っていた事に少し混乱した。
「あ、あれ?サラ?ど、どうしたの?」
「何も言うな、今夜は妾がお主の相手をするって事だ」
「え?」
サラが恥ずかしそうに顔を赤くしていた。
「だから、今夜はお前の性の処理にやって来ただけだ」
「ふーん、ごめんね」
「ん?何が」
「俺サラとはやりたく無い」
「なっ?!」
シンヤに断れて、サラは驚愕して立ち上がった。
「俺の性の処理だけで、やるなら俺は断るよ。違う意味でだったらちゃんと言って欲しいな」
シンヤは意地悪そうに、ニヤリとサラを見た。サラは気恥ずかしそうに視線を逸らしながら言葉を続けた。
「...妾はただシンヤと一つになりたい」
サラはごちょごちょと小声で喋った。
「え?聞こえないな?」
「ぐぬぬ、お前聴覚は良い方だろ!ああ!分かったわ!妾はお前が好きだ!!お前の愛が欲しい!これで良いか!!」
「俺も好きだよ。愛してるサラ」
シンヤとサラはお互いキスを交わした。どんどんキスがアツくなり舌を絡めた。シンヤはサラをベットの上に押し倒した。
「何やかんや、サラとのキスは初めてだな」
「最初に出会った頃お前からキスしてきただろ?」
「お互い好きって状態だよ」
「シンヤ、今完全に忘れておっただろ?」
「...本当申し訳ありません」
2人の夜は一つとなって愛し合ったのだった。




