レヴィの今の実力
ある場所の地下で、2人の魔族と武装した集団の人族が居た。ドアを開ける音がすると、3人組の男達と1人の少女を担いで入ってきた。1人の魔族はぐっすりと寝ていた。
「お頭!誘拐してきやした」
「ふむ、褒美をやろう」
魔族の男は3人組の男達にお金が入った袋を投げた
「ぐへへ、ありがとございやす」
男は袋をとって、泣き喚いてる少女を魔族に手渡した。魔族の男は少女を観察した。
「なかなか、栄養がある奴を持って来たな」
魔族の男は少女の肌のぺろっと舐めた
「ふむ、健康的で美味だな。お前は今晩の我の夕食としようか」
「ひぃ」
少女は今夜自分を食べると言われて悲鳴を零した。
「あらあら、こんな小さな少女を食べるなんて貴方あんまりいい趣味とは言えないわよ
「誰だ!」
魔族は女性の声がした方向を見ると、宙に飛んでいた翼が生えていた女が居た。
「どこから入ってきた!」
「あら、正面からよ」
「たわけ!正面には、何十人の人族が立っているし、帝国から貰った兵器だってある。この短時間でお前1人がやれるとは思えないぞ」
「あ〜、そんなの居たわね。まぁ、そいつらの相手は馬鹿がやってるから私は先にここに来ただけよ。その子を離しなさい」
レヴィは少女を見て言った。魔族はレヴィに対して警戒を行っていた。
魔族の男は、武装した男達に命令を下した。
「おい、あいつを仕留めろ!」
「お頭、あいつは中々の上玉です。殺すのは勿体ない」
「好きにしろ」
「「「へい」」」
レヴィは下に降りた。武装した集団の男達はレヴィを囲むように襲った。
「本当人族や魔族ってつまんないものね」
すると、男達の首が飛んだ。
「な?!」
魔族はいきなり全員の首が跳ねた事に驚いていた、レヴィを見ると自分と同じぐらいの大きなハサミを持っていた。ハサミの峰にも刃があって大ハサミを振り回して男達の首を刎ねていた。
「クソ!」
魔族は焦りながら、レヴィに向かっていった。レヴィの首に自分の爪を引っ掻こうとした。
「遅いわね」
レヴィはその攻撃を回るように軽くよけて、その回転を活かして大ハサミで魔族の身体を斬りつけた。
魔族は回復する為にレヴィから距離をとった。
「フハハ、なかなかやるではないか。お前はどこの魔族なんだ?」
「は?そんな種族と一緒にしないでくれる?」
「偉大なる魔族を、そんな種族とぬかすか!!」
ほとんどの魔族は魔族主義者が多く、彼もその1人だった魔族の事を馬鹿にされた男はレヴィに対して怒りが込み上がっていた。
「はぁ、少し魔族の事を悪く言っただけで怒るのか」
短期すぎる魔族にレヴィは呆れていた。
魔族は怒りの感情だけでレヴィに突進してきた。
「『血薔薇』」
魔族がいた地面からトゲがあるツタが生えて来て、魔族を強く拘束した。
トゲがあったので魔族の体に刺さって血を流していた。
「クソ!離せ!!」
「貴方馬鹿なの?私を殺そうとする奴から離せと言ったら、素直にはい、分かりましたってなると思う?」
「黙れ!!我はここで」
魔族が喋ってる途中で、ツタが魔族が喋らない様に防いだ。
「ああ、良いから。どうせ、わたしはここで死んで良い魔族じゃ無いとか抜かすのでしょ?。もう、聞き飽きたからそれ。死になさい」
ツタが魔族や血をどんどん吸っていた。生えていた薔薇がどんどん綺麗に咲いていた。
魔族は全ての血を取られたせいか息を途絶えた。
「次は貴方よ。仲間が殺されてるのに、ただ見てるだけって酷い人ね」
「素晴らしいよ」
寝ていた魔族が立ち上がり、拍手をしながらレヴィに近づいた。
「俺はシェラシェラ、階級は8階級の魔族です。貴方俺の嫁にならないか?その強さ中々強い子が生まれる前思うぞ」
「嫌だよ、あんたみたいなゲスな奴に私の体をさわらせたくないわ」
「そうか、俺のものにならないなら。死ね」
シェラシェラは超スピードでレヴィに向かって、剣を振り下ろした。
レヴィはその攻撃をギリギリにハサミで防いで、シェラシェラの顎に向かって蹴りを入れようとしたが、バク転でその攻撃を避けられて、逆にレヴィが攻撃をくらってしまった。
「攻撃が遅いわね」
「うるさい」
お互い激しい攻防が続いた、レヴィがハサミの刃を広げてシェラシェラに向けてぶん投げた。
シェラシェラはその飛んできたハサミを避けた、すると目の前にレヴィがいてシェラシェラの体に蹴りを入れたがシェラシェラはレヴィの足を掴んだ。
「油断したわね」
レヴィは飛んでいたハサミの指穴に足を入れて、刃を閉じた。シェラシェラの左腕が切り落とされた。
「よくも、私の腕を」
「やばっ」
シェラシェラは掴んでいた、レヴィの足を引っ張って宙に投げてレヴィの腹に思いっきり蹴りを入れた。
「ガァ」
レヴィは遠くに飛ばされた。
「カハッカハッ」
「俺の腕は安く無いぞ?お前の死で償え」
シェラシェラはレヴィのクビに向かって剣を振り下ろした
(ああ、また私死ぬね。ずっと負けっぱなしじゃない。本当情けないね、今の魔力量的に生き返る事出来るのかしら...いや、無理ね)
レヴィが諦めて目を瞑った。待っても攻撃が来なかったので目を開けるとそこには、憎くて馬鹿な人物が立っていた。
「失敗した、もっと早く来るべきだった。まさか、お前より強い奴が居たなんて」
シンヤはシェラシェラの剣を刀で防いでいた、シェラシェラはいきなり目の前に人が現れた事に少し驚いていた。
「いつの間に」
「うるせぇ」
「ガハッ」
シンヤはシェラシェラを遠くに蹴り飛ばした。
シンヤは傷だらけのレヴィに見て少し、怒りを表していた。
「あら?馬鹿シンヤ、敵の私の為に怒ってるの?」
「悪かった、もっと早く片付けておけば良かった」
「馬鹿ね、私は敵なのよ?」
「ポーションあるから飲め」
「私は悪魔族で吸血鬼なのよ?そんなの飲んだら逆に浄化されて死んじゃうわよ」
「え?そうなの?なら、どうすれば良いんだ?」
「嫌だけど、貴方よ血を飲ませなさい」
「血か?いいぞ飲め」
「そう」
レヴィはシンヤの首をカプりと噛んだ。シンヤの血をゴクゴクと飲んでいた。
すると、レヴィはシンヤの血を吐き出した。
「ちょっと!貴方神族の血が混ざってるなら言いなさいよ!飲んじゃったじゃない」
「え?知らないよ、俺は昔かられっきとした人族だぞ?」
「嘘よ、うわ〜神族の血舐めちゃったからベロがヒリヒリするわ」
レヴィは痛そうに自分のベロを出していた、シンヤは少し申し訳なさそうな顔になってしまった。
「知らなかったから、貴方は悪くはないわよ。次は神族の血を飲まない様に飲むから」
レヴィは再びシンヤの首をカプりと噛んだ、次は神族の血を飲まない様にゴクゴクと飲んでいた。
すると、レヴィはシンヤの血を飲んでる時驚いた表情になって美味しそうに飲んでいた。
「プハッ、貴方一体何者?悪魔族だったの?」
「だから、俺は人族!!」
「嘘よ、こんなに美味しい血はあのお方以上よ?どこの悪魔の王家の子よ?」
「だから、俺はごく一般な家庭で生まれた普通の人族だ!」
「そう、今はそれを信じるわ」
(一体どう言うこと?こんなに上品な悪魔族の血は王家の人並みよ?それに神族の血まで混ざっていた、本当にあいつは何者よ、神族と悪魔族の身を持つ者なんて見た事ない)




