意外な人物との再会
「次まだ、目的地決めてないから沢山の量買っていくか?」
「そうですね」
シンヤ達は今小さな街について、長旅に必要な食料など買って居た。
「シンヤ、酒もそろそろきらしそうだから、酒も買っても良いか?」
「ほどほどにな」
「うむ」
サラとルナの2人は酒場に向かって行った。
昨晩、ヒナタと初めて一つになった。やはり怖くずっとシンヤの手を握って居た。初めては痛く少し涙を流して居たが、すぐにシンヤを見てふにゃりと笑った表情は物凄く可愛いかった。
ヒナタはまだ痛いらしいので、馬車でスー、リンの3人でお留守番している。
「お兄ちゃん、見て見て私達の事書いてあるよ」
「ん?」
マナが新聞を広げてシンヤに見せた。新聞に書いてあった内容は、"鴉!南のダンジョンを攻略?!"だった。
「うわ、俺の似顔絵載せられてるじゃねーか」
シンヤの似顔絵が載せられて居た。幸いリン達の似顔絵がなかった事にシンヤはほっこりして居た。
「えー、何何。鴉は次々と偉業をこなし、次は誰も攻略が出来なかった。南のダンジョンを攻略した。その、化け物集団のハーレム男は一体何者か?!是非話し見たいとシュルガルド王国の国王が語って居た。だってお兄ちゃん」
「国王?そんな面倒くさそうだな」
「まぁ、私達ちょくちょく移動してるから大丈夫でしょ」
「それもそうだな」
「じゃー私欲しいものあるから買ってくるね」
「おう、気を付けろよ。何かあったらリングで伝えてくれ」
「うん、ありがとうお兄ちゃん」
「シンヤ君、問題は起こさないで下さいよ」
「分かってるよ」
マナは手を振ってアリアとキースの3人でどこか行ってしまった。
シンヤは買い物を続けた、まず砂糖や塩、味噌などの調味料を多く買った。
「シー君、私達も欲しいものあるから探してくるよ」
「旦那様私もです」
「おん」
メイとクロカとカノンとルティナの4人も何処か行ってしまった。
アイがある店を見つけて
「マスター、すみませんが私達も必要なものを買わないと行けないので失礼します」
「おっけ」
「ありがとうございます。イヴ様行きましょうか」
「うん」
アイとイヴの2人で鉱石屋に入って行った。
「...あれ?俺1人になっちゃった。まぁ、いいやこのままで良いか」
シンヤは買い物を続けた、留守番中のリン達が、欲しがってるものを探していた。すると、ある人物と出会した。
シンヤはその人物が目の前にいる事に驚いていた。
「え?」
「ん?...あっ」
シンヤと出会した黒と金のメッシュのボブで右の前髪をヘアピンで止めている。暗い金の瞳をした人物はキースに呪いをかけたレヴィだった。レヴィも自分を殺した人物と再会した事に驚いて逃げようとしたが、すぐにシンヤに捕まって逃げられなくなった。
「おいおい、これはどう言う事だ?殺したはずなんだけどな」
「ちょっ!助けて!何で貴方がここに居るのよ!!」
「まぁ、落ち着けって。俺らは買い物をしにこの街に来てるだけだよ」
レヴィは魔法を唱えてシンヤにファイヤーボールを放ったがシンヤは獄炎でその炎を打ち消した。
「無駄な抵抗はやめろ。今のお前じゃ絶対に俺に勝てないぞ。前より弱くなってるな」
「当たり前でしょ!貴方が殺したから」
「ふーん、生き返れるのか...まぁ、いいや」
シンヤはレヴィを離した。
「え?私を殺さないの?」
「は?殺す義理がねぇよ。お嬢の事はもう終わったし、もうお前を殺したい感情はこれっぽ..いや、少しはあるけど。まぁ、今はお前を殺す気は無いよ。もし俺以外にあいつらまで復讐対象に入って居なかったら」
シンヤはレヴィに殺気を放った、レヴィはシンヤの殺気を感じて無意識で一歩後ろに下がってしまった。
「安心しないさい。呪いをかけたお嬢ちゃんも私の頭を踏んだお嬢ちゃんの事もどうでも良いのよ。今は貴方を殺す事しか考えてないんだから」
「その言葉信じてやるよ」
まぁ、本当なら殺したい気持ちだけど。1番の理由はアリアに問題を起こすなって言われてるからな。こんな街のど真ん中で人を斬ってみろ。大事になるだろ。
(馬鹿め!嘘に決まってるじゃん!!あんたら全員殺して私の養分にするに決まってる!)
レヴィは悪巧みを考えていては不敵な笑みをこぼした、シンヤはその笑みに気付き呆れた顔で少し笑ってしまっていた。




