悪魔族の目的
受付嬢が魔族の様な見た目に変わった事でギルドの中はパニック状態になって居た。
「七つの大罪?それが本当なら貴方がダンジョン攻略した方が早いでは?」
アリアが煽る様に聞いて来た
「それも思いましたが、神族との戦争で私達七つの大罪の力はほとんど失っているのですよ。だから、こうやって権力がある奴に呪いをかけてダンジョンを攻略させてるのですよ」
「何が目的なんだ?ダンジョンの最深部のボスの魔石を必要とする?」
「それは、簡単な事です。我々七つの大罪、本来の私の力を取り戻して、ついでにあのお方を復活させる為です」
「あのお方?」
「貴方達に説明する義理は無いので、話しはしませんわ。さぁ、その魔石を私に渡さないさい。まさか、ゴッドメアの魔石を持って帰るとは思いませんでしたわ」
「あ?渡す訳ねぇだろ?」
「あら?良いのかしら、その子は呪いで死んでしまいますよ?」
「そもそも、魔石を渡して直すとは思わねぇだろ?」
「ふふ、それもそうでしたわね。でも、逆に解いたからって言って貴方がその魔石を渡す証拠もありませんわよ?貴方私に対しての殺気凄いですよ?」
「ああ、確かにだな。お嬢を散々呪いで苦しめたんだ。正直今お前を殺したぐらいだ。だが、解呪すれば見逃してやるよ」
「生意気な人間ですね。良いですよ、貴方達を殺して奪いますわ」
「お前この人数で勝てるとでも?」
「ええ、私は1人ではありませんので」
レヴィの影から無数のモンスターが現れた。無数のモンスターはシンヤ達の所に走って行って襲った。
「なっ?!」
モンスターはリン達によって瞬殺された
「お前、俺らの魔力量を見て倒せると思ったろ?クロカもう良いよ」
「ん..解除」
クロカが魔法を唱え終わると、シンヤ達の魔力を感じで驚いて居た。
「クロカの魔法で俺らの魔力量を少なくさせると勘違いさせた。お前俺らがゴッドメアとの戦いで魔力や体力が消耗してると思って襲って来たんだろ?馬鹿だな」
「...何」
シンヤに馬鹿呼ばわりされてレヴィは睨めつけた
「そもそも、ゴッドメアとかを倒したのは俺1人だ嫁達は何もしてない。俺の嫁達は暴れたらなくてずっとウズウズしてるんだ」
「ちょっと、旦那様私を戦闘狂みたいに言わないで」
「そうですよ、シンヤさん!」
「シンヤ君、そもそも戦闘狂は貴方とリンとルティナだけよ」
「ちょっと、今大事な話をしてるの」
シンヤがかっこよく言った事に後ろでガビガビと否定された事に少し恥ずかしくなって居た。
「んで?どうする?この戦力差に勝てるとでも思うか?大人しくお嬢を解除呪しろ。普通に魔石は渡してやるよ」
「...ちっ、」
「逃す訳ないでしょ?」
レヴィは逃げる為に翼を広げたが、それを魔法で自分の魔力を消してたヒナタに翼を斬られてしまった。
そして、ルティナが超スピードで近づいてレヴィを取り押さえた。
「何故そんなに、解呪をしたくないのじゃ?正直我はお前らに魔石を渡したくないのじゃが、約束を守れば小僧は渡してくれるのじゃ」
「...」
「おい、何とか喋れよ」
シンヤは取り押さえられてるレヴィの顔面に蹴りを入た。早くキースを助けてあげたいシンヤだが、なかなか解呪してくれないレヴィに対してだんだんイラついてきた。
「良くも、私の顔に..」
シンヤはレヴィの髪を強く掴んで引っ張った。
「お前の顔はどうでも良いんだよ」
「...分かったわ。痛いから早く私の髪を離しなさい。あと貴方この手も離して、解呪が出来ないわよ」
このまま抵抗してても、シンヤに痛い目に会うかもしれないと思いレヴィは諦めて、キースを解呪をしようとルティナに手を離せと言った。
ヒナタはそのレヴィを見てルティナを止めた
「ルティナ、そいつ嘘言ってるから離さないでね」
「分かったのじゃ」
「ちょっ!私が嘘をついてる?どこにそんな根拠が」
「私は嘘を見抜けるのよ」
「もしや、貴方キース様の呪いを解けないのでは?」
「っ..」
アイがキースをなかなか解呪しない事にある予想を立てて居た。シンヤも少し思って居たが、あまり考えたくない予想だった。レヴィの表情を、見てその予想が当たってる事にシンヤは気付いて怒りが込み上がって居た。
シンヤはレヴィの顔を思いっきり地面に叩きつけた
「おい、解呪はどうするだ?分からないと言わせねぇぞ?」
「痛い痛い!貴方何をするの!」
すると、アリアが叩きつけられたレヴィの頭を強く踏んだ
「ねぇ、貴方どうやってキースに呪いをかけたの?」
「貴方に言う権利なんて!」
「うるさいわよ。貴方がする事は私の問いを答えるだけ」
「...魔法具を使ったのよ!!だから、私の踏みつけるの辞めないさ!不愉快だわ!!」
「魔法具ですか、今同じ物を持ってるのかしら?」
「持ってるから!!強く踏みしめないで!!痛い」
ルティナは抑えて居たレヴィの両手を片手だけ話して魔法具を取り出した。
それにアイも一つレヴィに問いかけていた
「私からももう一つ、リン様達に記憶の改竄をどうやってしたのですか?」
「それも魔法具ですわ!」
「それは今どちらに?」
レヴィは受付カウンターに視線を送った、そこにあったのは一つの水晶だった。
アイはそれを取りに行って魔法で鑑定して居た
「これですね。ありがとうございます」
アイはその水晶をアイテムボックスにしまった。
アリアは呪いの魔法具を見つめたり、魔法で調べたりして居た。
「キース、今から貴方の呪いを解きます」
「え?」
キースは自分の呪いを解くといきなりアリアが言って居た事に対して驚いて居た。
「呪いの種類が分かりましたので、また先程の魔法をかければ貴方の呪いは解けますが...本当厄介な魔法具ですね。作った奴を恨みたいですね」
「どうしたんだ?アリア」
アリアが魔法具を睨めつけてる事に気付いて問いかけて居た
「シンヤ君、キース。今から大切な話をします。キースの呪いを解く事は出来ます。ですが、呪いにかかって居たキースの記憶は全て無くなります」
「は?」「え?」
シンヤとキースはその事実を聞いて、深刻そうな顔になって居た。




