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私の大切な人

目を開けると、目の前にダンジョンの入り口だった。


「...なんでよ。どうして、私だけ..馬鹿、馬鹿!!」


キースはその場に崩れ落ちて、涙をポタポタとこぼした。


「うわああん、我従僕!!シンヤ!酷いよ。置いて行かないでよ。やだよ、先に行かないでよ」


キースは立ち上がり、シンヤを助け様とダンジョン中に入ろうとした。

すると、騎士達がダンジョンに入ろうとしたキースを止めた。


「ちょっと!君!いきなり現れたけど。ダンジョンは危険だから入らない様に」


シンヤと受付をしてくれた騎士ではなく、違う騎士何 だった。


「うるさい!シンヤを助けに行くの!離して!!」


「シンヤ?何があったかは知らないけど、私達も君みたいな一人の女の子を見殺しにしたくないんだ」


「離して離して!!」


騎士達に止められてるキースは駄々をこねるように、騎士の腕を振り払おうとしたが、キースの力じゃ騎士達に力負けをして居た。


「うう、シンヤ...」


キースはその場で崩れ落ち、泣く事しか出来なかった。


「どうしたのですか?」


すると、金髪の女性が心配そうにキースに問いかけて来た。


「君は冒険者かね?いや、この子がダンジョンの中に入りたいと」


「冒険者ですか?!お願いします!私の大切な人を助けて下さい!」


「え!」


キースは金髪の女性に縋る様に頭を下げて言った。


「ちょっと!頭を上げて下さい!話を聞きますから」


「お願いします!!私を逃す為に30階層に残ったままなのです!お願いします!お願いします。助けて下さい」


キースは涙を流しながら頭を下げて居た、金髪女性は少し困った表情をしていた。

すると、騎士がキースのある言葉に反応した。


「30階層!お嬢ちゃん、悪戯なら辞めてくれ。こっちは暇じゃないんだ。今、20階層までしか確認されてないんだよ?」


そもそも、今まで20階層から突破しね来た者が居ないのにキースは、シンヤのことで頭がいっぱいで無理難題の事を頼んでいた事にさえ気づけた居なかった。


「騎士さん、彼女の顔を見れば嘘だと思いません。ねぇ、君名前は?」


「私はキースです。お願いします!助けて下さい、私の大切な人を助けて下さい。お金なら支払います、私を貴方の奴隷にしたって構いません」


「いや、そこまでしなくても...私はアリア、宜しくね。キースの大切な人を助けに行くわ。30階層だから、すぐには無理だけど」


「...ありがとうございます」


「良いのよ、どうせ私達も最深部まで行くのから」


「アリアどうしたの?」


すると、後ろから赤髪の女性が近づいて来た。


「リン、もう一つ目的が出来たわこの子の大切な人を助けに行きましょう」


「ん?良いよ」


キースはシンヤを助けてくれると言ってくれる事に再び涙を流してしまった。

アリアはハンカチを取り出してキースの顔を優しく拭いてあげた。


「キースの大切な人が生きて帰ってくる事に期待はしないでね?」


「ぐす..はい、シンヤを助けて下さい」


「...え?今なんて?」


「助けて下さい」


「違う違う、誰を助けるの?」


キースは首を傾げながら


「シンヤです、私の大切な人です。私を逃す為にこれを渡したのです」


キースは手元にあった割れた水晶をアリア達に見せた。

それを見たメイド服が目を見開いていた


「あれ?これ私が作った奴ですね...はぁ〜マスター、またマスター悪い癖が出ていますね。あれ程自分を犠牲にしないで下さいと言ったのに」


「えっと...キースが言ってるシンヤは白髪の子かな?」


「...はい、白髪の男の子です」


アリアはキースが助けて欲しいと言って居た人物がシンヤだと知って小声でブツブツと呟いて居た


「シンヤ君、まだ増やすのですか」


アリアはキースを少し落ち着かせる様に抱きしめて頭を撫でた。


「大丈夫ですよ、貴方の大切な人は死んだらしません。あれは案外タフなのですよ」


「シンヤを知ってるのですか?」


「うふふ、知ってる何もねぇ..ん〜貴方シンヤ君の事好き?」


アリアはキースがシンヤの事を大切な人と呼んでいた事に思い出して、シンヤが嫁が居ると知ってショックを受けるかもしれなく恐る恐る聞いてみた


「...はい、私から好意を伝えましたが、断られました」


「あら?こんな可愛い子の告白を断るなんて酷いわね。なんで断ったのかしら?」


「他に嫁達が居ると言って、嫁達が知らない所で嫁を作らないと言って断られたの」


「あ、他に嫁が居る事は知ってるのね。それで、他に嫁達が居て諦めたの?」


「諦めてない、私も我じゅ..シンヤの妻にしてくれる様お願いしようと」


アリアは後ろに居たリン達に視線を送った、リン達はヤレヤレと思いながら良いよって言って居た


「認めます。私達は貴方をシンヤの嫁にすると認めますよ」


「え?」


「でも、良いの?こんなに嫁が居るのよ?」


「もしかして、シンヤの」


「うん、私達はシンヤ君の嫁達..シンヤの嫁ーズです」


「アリアさん、なんですかその酷いチーム名は」


ルナは酷いチーム名を考えたアリアにジト目で見つめて居た。アリアも自分もダサいなと思い少し顔を赤くなってしまった。


アイ「最深部のボスはなんでした?」


「ナイトメア..です」


アリア「うふふ、敬語は良いわよ。私達は家族になるから、いつもの口調でも構わないですよ」


「ナイトメアか..まさか、ダンジョンのボスだと思わなかったのじゃ。少し急いだ方が良いのじゃ。今の小僧でもナイトメアはやばいのじゃ」


「今からご主人様を助けたいけど、ご主人様の距離的に影移動は出来ない」


「なら、私がここから30階層まで転移出来る機能を作ります」


アイはダンジョンに触れて、魔法を唱えた


「『迷宮改変(ハッキング)』」


アイの周りにモニターのような物が浮かんで来た。


「15分..いや、10分以内で終わらせます」


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