最高の嫁達
夜中にすまないがみんなに伝える事がある
シンヤは念話で、ある程度の事情を話して今からダンジョンを攻略するとリン達に報告した。
"本当シンヤ君貴方問題に巻き込まれすぎですよ"
すまない
"まぁ、シンがやりたいなら私はそれに従うよ"
リン達も来て欲しいが、今はもう夜中だし。明日に追う感じで来て欲しい
"うん!いいよ"
一緒に攻略しよって約束したのに...本当にごめん
"小僧らしくないぞ?明日後に追いついてやるのじゃ!"
"シンヤさん。気を付けて下さいね"
ああ、ありがとう
"次会う時は説教ですからね!覚悟してね"
メイは冗談の様に言った
程々にしてくれよ。みんな愛してるよ
シンヤは最高の嫁達だなと思いながら。リングに魔力を流すのを辞めた。
用事が済んだとキースに伝えて2人でダンジョンに向かって行った。
「てか、お嬢はダンジョンに入れるのか?」
「これ、見せれば入れると思う」
キースのポケットから、紋章が刻まれてる懐中時計と一通の手紙をシンヤに見せた。
「私の母は伯爵なの。ホシルヴァ家はこの国の領主、ママがこの手紙でダンジョンに入れる許可をくれたの。ダンジョンの入り口で見張ってる騎士に見せれば入れてくれる」
伯爵とは貴族の爵位の中で上から4番目に偉い。
騎士爵<準男爵<男爵<子爵<伯爵< 侯爵< 公爵<大公爵
ちなみに、冒険者Aランクは一夫多妻制が認められ、Sランクからは騎士爵の一個下に偉い感じだ。
キースのお母さんって結構凄い人だったんだな。
シンヤとキースはダンジョンにつき、ダンジョンに入る為の手続きをする為にダンジョンを見張ってる騎士に話しかけた。
「こんな、夜中にダンジョンに潜るのか?手続きの為に2人のギルドカードを渡して欲しい」
「ああ、わかった」
シンヤは自分のギルドカードを渡して、騎士は横にあった水晶に翳して、シンヤに戻した。
「そっちのお嬢ちゃんは?」
「ギルドカードは無いが、この手紙がある」
「ん?この紋章は...」
騎士は手紙の封蝋の紋章を見て、目つきが鋭くなっていた。
騎士に手紙を渡した、手紙を開けて内容を読んで、キースに視線を移した。
「君がホシルヴァ家の者か?」
「はい、私はホシルヴァの召使いとして、事情は話せませんがダンジョンに潜りに来ました」
成る程、そう言う設定なのね
護衛なしで貴族の娘がダンジョンに入れて貰える訳がないので、キレシュはキースをホシルヴァ家の召使いでダンジョンを探索させてくれた嘘の内容で伝えていた。
「うむ、分かった。貴族様の命令だ、ダンジョンに入る事を許可しよう。生きて帰ってくる様にご武運を祈るぞ」
シンヤとキースはダンジョンに入れて貰った。
ダンジョンの周りを見渡した。
「あまり、前のダンジョンと変わらないんだな」
シンヤは北のダンジョンと同様、洞窟みたいな感じだった。
「んじゃ、お嬢こっちに来てくれ」
キースはシンヤに近づいて、キースを担いだ。
「ちょ!我従僕!!いきなり無しをする!」
「...」
キースは下ろしてくれと、暴れて抵抗するがシンヤの力で降りれられなかった。
シンヤはキースの異常に気付き驚いていた。
「なあ、お嬢。なんで、こんなに軽いんだ?赤ん坊を持ってる感じだぞ?」
キースの体重が異常に軽すぎると感じて、驚いていた。
「私は呪いで、生命力吸われるって感じで話したじゃん。それに加えて、魔力、腕力、それに体重まで吸われるの。あと一年で死ぬって言われたけど、本当はもっと早く死ぬんじゃ無いか?って言われてる」
「そうか...なら早く最下位層まで行かないとな。落ちない様に強く掴んでいろよ!猛スピードで向かうぞ」
シンヤはキースを担ぎながら、前に走って行った。目の前にゴブリンと遭遇したので、刀を抜いて斬って前に進んだ。
4階層まで超スピードで降りて行った、シンヤはある事を思いついた。
「お嬢、ダンジョンの岩って壊れるか?」
「壊れると思うよ、たまにダンジョンの中に鉄や金が掘れる事があるの。専用の硬いピッケルで岩を掘って、何時間待つと削った岩が再生したらしてる」
「そうか、ならダンジョンは壊せるって事ね」
「?」
シンヤは刀を鞘にしまって、ナックルをはめた。拳に全力の<気>と魔力を込めて、地面を思いっきり殴った。
ドッガァッッン!!
地面を大きく穴が出来て、穴の中に覗いたら下まで行く穴が出来ていた。
「よし、降りるぞ」
「ダンジョンって、結構硬いはずだけど...」
シンヤとキースは穴の中に飛び込んで降りて行った。
1.2.3.4.5....8か
シンヤ達は12階層まで、そのまま降りて行った。
降りた先には大量のモンスターに囲まれて居た。
「不知火」
シンヤは超スピードでモンスターの群れを斬った。
刀を鞘にしまって、再びナックルを装着して地面を思いっきり殴った。
地面に再び穴が空き、キースを担いながら穴の中に入って行った。




