美味いなこの飲み物
「お嬢、終わったぞ?」
ナンパ野郎達を倒して、後ろに居た少女に伝えた
「よく、やったぞ!我従僕よ」
「もう、それ良いだろ」
ナンパ野郎を倒したので、従僕のフリはしなくても良いと思った。
「んじゃ、気をつけろよ。俺は帰るから」
「待て!何を言う。レディーを1人で帰す気か?また、襲われるだろう」
「ええー」
シンヤは仕方なくそうに、少女に近づいた
「名前は?」
「キール=ホシルヴァだ!」
爽やかピンクの三つ編みハーフアップのロングパーマ。そして暗いエメラルドグリーンの少し目つきが悪い少女が名乗った。
「ん、俺はシンヤだ。仕方ないから家まで送ってやるよ。場所はどこだ?」
「知らない」
「...え?」
自分の家の場所を知らないと言って、シンヤはますますめんどくさい奴と関わったと後悔していた。
「特徴とかないのか?」
「大きい家だ!」
「大きい家って言われてもな...ちょっと待ってろ。ホシルヴァと言ったよな?貴族か?」
「貴族だが、それがどうしたんだ?」
「いや、今から知り合いにホシルヴァの家の場所を探してもらう」
「?」
シンヤはリングに魔力を流して、アイに話しかけた
アイ、今大丈夫か?
"はい、マイマスター。アイです、今大丈夫ですよ"
すまないが、ホシルヴァって貴族の家どこにあるか探れるか?
"...マスター凄いですね。この短時間で問題起こすとは思いませんでしたよ"
何で俺がもう問題起こしてる前提で話すんだ
"マスターが貴族と関わってる時点で何か問題起こしたかと思いましたよ。少々お待ち下さい、今から探しますね"
シンヤが自分の指にはまってるリングを見つめてる姿を見てキースが不思議そうに見ていた
「何してるのだ?」
「今このリングに魔力流して、知り合いにお前の家の場所を探っている」
「ほーん、お前って結構凄い奴なのか?」
「俺の仲間がすごい奴だよ」
"マスター?今女性の声が聞こえて来たんですが?そろそろベッドぎゅうぎゅうになりますよ?"
何で一緒に寝る事になるんだ!
"うふふ、冗談はさて置き今から地図を渡しますので赤い丸に囲んであるのがホシルヴァ家です"
今から送る?
すると、シンヤの上から機械音が聞こえてきて上を向くと虫の様な物が飛んでいた。虫がシンヤに髪を落としてきた
"今、ドローンが運んで来たのが地図です"
アイありがとう
"マイマスターの為です"
シンヤは地図を開いて、目的の場所を見つけて向かって行った。
2人は横に並んで歩いてるとキースがシンヤの肩を軽く叩いた。
「なぁ、従僕よ。あれが飲みたい」
「ん?買ってけば良いじゃん」
「金を持ってない」
「さいですか。ちょっと待って下さいよ。お嬢」
シンヤは揶揄う感じでお嬢とまた呼んだ、シンヤがキースが欲しがって物を買おうとした
「いらっしゃい!今キンキンに冷えてるぞ!」
「これ何なんだ?」
「お?お前もしやこれ見るの初めてか?」
シンヤが見てるのは黒い飲み物だった
「コーヒーなのか?」
「ガハハ!色具合は似てるが違うぞ。これはコーラだ」
これがコーラか
「2つ欲しい」
「あいよ!240ギルだ」
シンヤは240ギルを手渡して、二つの瓶を貰った
「ほれ、お嬢これ美味いのか?」
「もしや、初めて飲むのか?」
「ああ、ゴク」
シンヤはコーラを一口飲んだ、あまりにも美味しさに固まってしまった。
「ほほ、美味しかっただな?固まる美味しいかったんだな?」
「美味いな、これ」
「レモンを入れるともっと美味くなるぞ」
「へ〜今度試してみるよ」
そして、2人はコーラを飲みながら目的地までついた。
門に居た2人の門番がキールを見かけた瞬間慌てて、1人の門番が家の中に入って行った。すると、1人の執事服の男がやって来た。
「お嬢様、どこに行ってたのですか?」
「散歩していた」
「1人では危険です。いつも言って居ますが、散歩する時なさいは誰か兵士を連れて行って下さい。お嬢様に何かあった時はお父様に合わせる顔がありません」
「1人で散歩したいんだが」
「んじゃ、俺は帰るぞ。またな...ん?」
シンヤは帰ろうとした瞬間、服を掴まれた
「帰るではない!夕食は食って行かないのか?」
「ごめんな。今から家で待ってる奴らの夕食を作りに行かないとダメなんだ。だから夕食の誘いは...うん、ちょっと待ってね」
キースが捨てられた子猫みたいな目でシンヤを見つめて居たので断るのも可哀想になって来たので一度アイに聞いた
アイごめん、今良いか?
"はい、なんでしょうか?"
今夜夕食の当番変わってくれないか?
"別に良いですよ?"
あと、俺今夜夕食は要らないよ。ちょっと遅く帰るとリン達に伝えてくれ
"...やはり、マスター何か面倒ごとに巻き込まれてますか?"
いや、面倒ごとでは無いなから大丈夫だよ
"それなら良いですが。何かあったら教えて下さいよ?"
ああ、ありがとね。愛してるよ
シンヤは念話を、きった
「良いよ。夕食食べて行くよ」
キースの表情が明るくなった。その光景を見ていた執事は少し目を見開いて驚いていた。
「あの、男嫌いなお嬢様が、男性と楽しく話している?これはお父様に報告しないと」




