親子の再会
「いや〜それは、あはは」
「マスター、この方達はお知り合いでしょうか?」
シンヤが困ってる事に気づき、助ける様に話の話題を変えてくれたアイだった。
「リンの親だよ」
「あら、リン様のご家族でしたか。私はアイ、リン様の旅仲間です。宜しくお願い致します」
アイはお辞儀をした、リンの親だと聞いてメイ達も近づいて
「リンちゃんのご親族だって!私はメイリア。気軽にメイって呼んでね」
「私はヒナタ、宜しく」
「私は〜スーなの〜」
みんなは挨拶を交わした。カノンはペコリと頷いた
「えっと..宜しくね、私はサン。こっちはバロンね。貴方達はシンヤ君とどういう関係かな?」
「お〜みんなパパのお嫁さんだよ〜」
スーの発言により、2人は固まってしまった。
すると、サンはスーの所に近づいた
「君はシンヤとどの子の間の子かな?」
「だから!俺の子供じゃないわ!」
シンヤが出発してから、9ヶ月程度しか経っていないのに。普通に考えれば8歳の子供が居るなんて可笑しな話し。サンは色々とあったせいか少し混乱状態になっており気付かなかった。
「でも、この子シンヤ君の事パパって」
「いや、それは..」
「私もパパのお嫁さんだよ?〜」
「シンヤ、こんな小さい子供まで...」
バロンは小さな子供まで妻にするシンヤに引いていた
シンヤはリン達に終わったと報告して今から馬車で合流すると伝えた。あえて今サン達と居る事は伝えなかった。
シンヤ達はまずギルドに向かってスタンピードは終わったと伝えた、報酬金は後日渡されるらしい。
馬車につき中に入った
「ただいま〜リン来てくれ」
「ん?〜」
リンはソファーの上でアイスを食いながら寛いで居た、シンヤの呼ばれてリンは起き上がりシンヤの方向を向いたら見覚えのある人物が居て目をパチクリと丸くしていた。
「パパ!ママ!」
「久しぶりね。リン」
「リン!元気で何よりだ」
「うん!」
「シンヤ君との関係が進んで良かったわ」
「えへへ、シンから貰ったの」
リンは自分の薬指にある指輪を見せた。親子の再会にシンヤは微笑ましく見ていた。シンヤは夕食の準備がありキッチンに向かって行った。
2階からゾロゾロと女性達が降りて来てサンは目を丸くしていた。
「えっと...何この美しい集団の人達は?」
「む?シンヤの奴また女でも増やしたのか?まだ、妾との事終わっておらんのに」
「サラ...違う..リンのお母さんだよ..」
「え?!シンヤさん、人妻まで手を出したんですか?!」
「なんで、貴方達は馬車に知らない女性がいるだけでシンヤ君の女前提で話すのですか?」
「今までの小僧の行いを考えるとのう..」
「...確かに」
アリアは今までシンヤが連れてきた女性は全員自分の妻にしてる事を思い出して納得してしまった。
バロンは知り合いのクロカに近づいて問いかけた。
「クロカ、もしかして。ここに居る女性は全員シンヤのあれか?」
バロンは小指を立てて聞いた、クロカはうんと頷いた。
それを見ていたサンは呆れた顔になって、シンヤを呼んだ
「シンヤ君!!」
「ん?」
シンヤはキッチンから顔を出した
「貴方もっと自重しなさい!!」
「な、何が?」
「なんで一年も経ってないのに、彼女が沢山出来てるのよ!冒険者生活する為に出かけたんじゃないの?!」
「うう、」
シンヤは正論を言われて反論が出来なかった。確かにシンヤ達は冒険者の依頼なんて合わせて10ちょいしか受けてなかった。
「シンヤよ、別にみんながハーレムを認めてるなら良いけど、冒険者サボってるといつまでもAランク行けないぞ?」
平民が一夫多妻が認められるのは冒険者のAランクなので、シンヤが冒険者の依頼をサボってると思われていつまでもAランクになれず、結婚出来なくなると心配していた。
「いや、俺もうSだから」
「へ?お前出発してから9ヶ月前ぐらいじゃないか?」
「ほら」
シンヤは自分のギルドカードをバロンに投げて渡した
「は?!一年も経たずにSランクになったのか!一体何したんだ!しかも二つ名まであるじゃねぇか!」
「ちなみにクロカもSランクだし、ここに居る連中は全員二つ名持ちだぞ」
「シンヤ、お前ら何したらこんなすぐにSランクまで上り詰めたんだ?」
「え?うーん、ダンジョン攻略したり、大会で優勝したり、国二つ滅ぼしたり。かな?」
「お前らが!今話題の冒険者パーティだったのか!!」
話題にされてるか分からないけど
すると、バロンは何考え事をした
「国を二つ?俺が聞いた話しだと、一つしか滅ぼしていないと聞いたが?」
「あ〜最近ラストカネスおとしたばかりだからね」
「「ラストカネス!!」
2人は聞いた事ある国名だったので物凄く驚いていた
「シンヤ君、ラストカネスって言ったらあのカジノの国と言われてる大国よ!それを滅ぼしたって何してたのよ!」
「裏に世界を侵略しようとする悪い魔族が絡んで居たからな、だから滅ぼした」
本当はイヴの為だけど
「お前らすごいな...」
バロンは驚きのあまりそれしか言えなかった




