ヒナタは一体何をしたんだ?
「シン〜、いきなり走らないでよ。どうしたの?大丈夫?」
「ご主人様大丈夫ですか?」
リンとイヴはシンヤを追いかけて来た
「いや、大丈夫だ」
シンヤは突き刺さってる二つの刀を抜こうと掴んだ瞬間。シンヤの腕に猛烈な痛みが走って来た。
いきなりの事にシンヤは反射的に離した
「シン!大丈夫なの?!顔色悪いよ?」
リンは心配な顔でシンヤ所に駆けつけた、イヴは後ろで不安な顔をしていた
成る程。主人として見られてないのか
ハルが言っていた事を思い出した
「なら、無理矢理認めさせてやるよ」
シンヤは再びツカを握りしめた。刀は反発するようにシンヤの腕に猛烈な痛みが走っていた。どんどん痛みが広がって行った。
「シン!!」「ご主人様!」
2人のを呼ぶ声がしたがシンヤはその言葉が聞こえなかった。
もう、痛みは慣れたんだよ。
シンヤは龍王の試練の時長時間痛みを耐え切ったことで、今の痛みを我慢できた。痛みが感じなくなり。
2本の刀を透明になった魔石から抜いた
「やっと、認めたか?おかえりだ。俺の相棒達」
シンヤは2本の刀を鞘にしまった。
リン「大丈夫なの?」
「大丈夫だよ。ちょっと相棒に相応しいか見てもらっていただけだ」
「?」
リンはシンヤが意味不明な事を言って首を傾げていた
「さて、あいつらと合流するか」
シンヤはアリア達と合流する為リングに魔力を流して念話で集合場所を伝えた。
すると、さっき刀が魔石に突き刺さった振動でワインラックがイヴに落ちて来た。
シンヤの動体視力が大幅に上がっていたのか、ワインラックが落ちてくるスピードが遅く感じていた。
「...ご主人様、ごめん」
シンヤはイヴを守る様に抱きしめて、落ちて来たワインラックを体で受け止めた。
ワインが割れてシンヤはびしょ濡れになっていた。
「大丈夫だよ。怪我ない?」
イヴは笑ったシンヤの顔を見つめた。
すると、イヴはシンヤの口にキスをした。
シンヤは少し驚いた様子
「ご主人様、ありがとう。好きです」
「...そうか、俺もだよイヴ」
シンヤは告って来たイヴに笑って返した。
「シン!行くよ」
「おう、そうだな」
リンは少し嫉妬してるのか、シンヤの服を引っ張った。嫉妬するリンを見て可愛いらしく感じたのか、リンの口をそっとキスをした。
リンはいきなりの事に頬を少し赤く染めた
「...バカ」
シンヤ達はマナチームとカノンチームとヒナタチームと合流した。
「...サラ何それ」
サラは魔族の様なものを鎖で引っ張っていた。
「一応居るかと思って、持ってきた」
「...要らないな」
「あ、ならマスター尋問して此処で何を企んでいたか吐いて貰えましょう」
「...あんまり聞きたくないな〜巻き込まれてたくない」
「もう...ここにいた..魔族倒しちゃったから...巻き込まれてるよ」
「それもそうか」
すると、シンヤはやたら顔が暗い3人の異変に気付いた
「ねぇ、ダーリンあのね..」
「ん?」
すると、シンヤ達13人は此方に向かってくる、膨大な魔力を感じた。シンヤ達は膨大な魔力の方向を見ると、スーが翼を生やしながらパタパタと近づいてきた。
スーはシンヤの頭に乗った
「..え?アイ、スーがごめんなさいだって」
シンヤはスーが言った事をアイに伝えた。
スーの中から丸い物が真っ二つになってる物が出てきて、
それをアイが受け止めた。
「綺麗に斬られてますね。一体何と戦っていたのでしょうか?」
アイはコードを取り出して、その丸い物に嵌めた
アイは何か見ていたがなんやら驚いていた
「グリフォンの子供とカトブレパス!の子供とあと色々ですね。これは魔族ですね。これをスー様が...」
アイからとんでもないモンスターの名が聞こえてきた
「スー頑張ったなんだ、おつかれ」
シンヤは頭の上に乗っかって居るスーの頭?を撫でた
「マスター、色々とここの資料も集めて来ました。この魔族を尋問しますね。『真実の口』。貴方達の目的を教えて下さい」
「はい、俺達の目的は」
すると、魔族に向かってナイフが飛んできたがシンヤ達は最初からその気配に気付いていてシンヤはナイフを掴み、飛んで来た方向に返した。悲鳴声が聞こえたが一旦無視した。魔力が感じなくなったて事は死んでしまっただろう。
魔族は話を進めた
「この国と帝国、複数の小国そして、我々魔王派の魔族で世界を侵略する計画を立ててました。この国で人を拉致って無理矢理改造して我々らの奴隷として兵力を上げていました」
その話を聞いたヒナタはある矛盾に気付いた。
「それはおかしな話ね。私達は魔王を倒す為にこの世界に呼ばれた。貴方は帝国と魔王が裏で手を組んでると言ってる。それはどう言う事かな?」
「そうか、貴方は異世界の勇者か。帝国は魔王を倒す為に異世界の勇者召喚をしたと他の国に伝えてますが。本当は次の魔王様の奴隷として、異世界から召喚させたのです。異世界の勇者を洗脳して人形の様にさせる計画がありました」
「そうなのね。私達を洗脳しようとしてたのにあの国は。それに、人形ね...」
ヒナタは人形と言う言葉に反応していた
ルティナ「お前らが言う次の魔王とやらわ、誰じゃ?」
「それは..ジグルド様です」
「ジグルド...奴か」
ルティナはジグルドと言う名を知っていた様だ
「ティナ知り合いか?」
「ああ、我が持っている第三魔眼を奪う為に我を殺そうとしてる。張本人じゃ」
「そうか」
シンヤは何も思って無さそうに振る舞っていたが、内心ヒナタを洗脳しようとした事、ルティナを殺そうとした事を聞いて怒りを抑えていた。
「マスター、この計画の会話は動画にして他の国に公開させましょう。他の国が帝国に宣戦布告させるのも時間の問題になります」
アイはモニターをシンヤ達に見せて来た。今この場で行われた会話を録音していた
「ちなみに、マスター達の戦いも写されていますよ。後で確認します?」
「え?!!アイそれって本当?」
それを聞いたヒナタが泣きそうな目になって、驚いていた。
「ど、どうしたの?ヒナタ?」
「ダーリン!私のだけ見ないで!恥ずかしいから!」
「それを言われると...ますます見たくなるな」
「ダーリンの意地悪!」
シンヤはヒナタが取り乱す程どう言う戦い方をしたのか興味深々だった。
すると、シンヤはある事を思いついて、ニヤリと笑った。
「アイ俺が今言う事も帝国と魔族共にも見せられるか?」
「可能ですよ?」
アイはシンヤにカメラを向けた




