私のご主人様
「えっと..何故私達を監視してた奴らを退治しに行ってた人が、女の子を連れてきてるのですか?」
アリアが頭を抱えてて、呆れたようにシンヤに言った。
シンヤは怒られる事を察知したのか、自分から正座したのだった。
「もう〜シン増やすのは良いけど、流石に多いよ」
「シンちゃん...もう、増やさないで!」
「...はい」
増やすってそう言う関係じゃないです。ってシンヤは心の中で思ってたが余計に状況が悪化すると思い何も言わなかった...いや、怖くて言えなかった。
すると、アリアがとんでもない提案をしだした。
「外行くから増えるなら。増やさないように、馬車の中で出られないように永遠に縛ります?」
アリア?なんか真っ暗な部分が出てるよ?怖いよ?
アリアは口は笑って居たが目は笑って居なかった
するとイヴがシンヤを守るように前に出た
「ご主人様をいじめないで」
「別にシンヤ君をいじめて...ん?ご主人様?」
「そう、私のご主人様」
アリアがシンヤを睨め付けるようにみた。
睨めつけられた事にシンヤは肩をビクッと跳ねた
「シンヤ君?どう言う事ですか?...てか、この子良く見たらオークションにいた人じゃないですか?!え?もしかして、やっちゃいました?我慢出来なかったんですか!シンヤ君大丈夫です!私も貴方の罪を背負いますので!」
アリアはシンヤが豚貴族を殺して奪ったと感じがいをしてるようだ。
「違うって!」
「冗談ですよ。予想的に私達を監視してたのはあいつですよね」
そもそも、アリアはシンヤの性格的にやらないと分かってるので、あれは揶揄って居た。
「ご主人様は悪くない!責めないで」
「分かってますよ。シンヤ君は悪く無いですよね」
アリアはイヴに近づこうとしたけど、シンヤの背中に回り込み隠れるように覗いた
「近づかないで、私は貴方達を信用してない」
「イヴ、大丈夫だよアリアは怖いけど。根は優しい子だよ」
「ご主人様、こいつとどう言う仲?」
「俺の大切な愛しの嫁だよ」
「シンヤ君...」
「...またお嫁」
シンヤの紹介にアリアは頬を赤くした。その光景を見てたイヴは、耳がペタンっと下がった。
そして、メイが近付いてシンヤとイヴにココアが入ったコップを渡した
「イヴちゃんで良いよね?余はメイだよ。よろしくね」
イヴはコクリと頷いて、シンヤの後ろに隠れた
イヴはメイから貰ったココアを飲みながら、みんなの自己紹介をシンヤの後ろに隠れながら聞いた。
シンヤはイヴに過去の事を話して良いかと聞いて、コクリと頷いたのでシンヤはイヴの過去をある程度話した。
カノン「酷い冒険者」
ルナ「その奴隷商人も許せないです!騙して奴隷に堕とすなんて!」
イヴの過去を聞いてみんなは許せないと言う怒りの感情だった。
「イヴその冒険者の何か覚えてる?」
「パーティ名は確か幸運の泉、男5人で女5人のパーティ。リーダーの名前は確か...ごめん覚えてない。いや、魔法で忘れさせられた」
名前を覚え出せなくて、イヴはしょんぼりしてしまった。シンヤが頭を撫でたら尻尾がふりふりとふった。
「パーティ名だけで知れて良かったよ。アイ、調べられる?」
「分かりました。『足跡を追う少女』」
シンヤはアイに頼んで調べてもらった。アイの灰色の目から魔法陣の様な模様が出てきた。何も無いところで指を動かし、空中をジッと見つめていた。
「少々お待ち下さい...ヒットしました。この国に幸運の泉と言うパーティは居ます..クズですね。現在はカジノでイヴ様を売った金で遊んで居ます」
「何したの?」
イヴはアイが何をしてたのか気になっていた
「世界の情報を調べたのです。パーティ名だけ分かれば、今何をしてるのか、昨日どの依頼を受けたのかと言う記録を調べられるのです。人探し限定ですけどね。これが私のユニークスキルの一つです」
「だから、もし俺が隠れて他の女と遊んでいる事が速バレるって事だよ」
シンヤは冗談でそう言った。
すると、クロカが隣に座り顔を覗く様に見た
「隠れて...浮気したら..」
「したら?」
シンヤはクロカが言い出す事を恐る恐る聞いた
「...泣く」
「泣くだけかよ!大丈夫だよ。隠れて浮気なんてしない。クロカ達を本当に愛してるから浮気する気持ちなんて現れないよ」
シンヤはクロカの頭を優しく撫でた
「そこは...撫でるじゃなくて...キスして欲しかった」
「...分かったよ」
シンヤは頬を少し赤らませて、クロカの唇にキスをした。
クロカは嬉しそうな顔をしてマナ達の所に戻って行った。




