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トラベルクロウ〜幼馴染達から始める美少女達とハーレム冒険譚〜  作者: ちゃんユウ
カジノの国ラストカネス編
137/283

名のなき少女の過去

2本目

「美味いか?」


コクコク


「あっははは、そんな口一杯積まなくても誰も奪わないよ」


獣人族はリスの様に口いっぱいに肉を詰めてた。

シンヤは獣人族がお腹を空いてると気付きアイテムボックスからオーク肉など調味料をかけて焼いて食わせて居た。

獣人族は口にあった肉を飲み込んで。シンヤを見たのだった。


「何で優しくしてくれるの?」


「ん〜?気まぐれだ」


「....そう」


シンヤはモグモグと食べてる獣人を見て微笑んでいた。

するとアイが火炎放射器を宙に浮かばせながら此方に戻ってきた


「マスター終わりました」


「ありがとう、ごめんな。そんな嫌なものをやらせちゃって」


「マイマスターの為なら何でもします」


アイは死体を燃やしに行ってた。一応あれは貴族なので死体があると面倒な事が起きると思い。アイの提案で死体を火炎放射器である程度燃やして小さくなった死体を、土魔法で地面に埋めた。

獣人族は食べ終わったのかシンヤの隣に行き座ってシンヤの袖をクイクイっと引っ張った。


「ごちそうさま」


「おう!」


シンヤは獣人族の頭を撫でた、尻尾がフリフリと激しく振っていた。

その尻尾を見てたシンヤは触りたそうな顔で見てた。


何あれ?!可愛い..触りたいな


その視線に気付いた獣人族は自分の尻尾を見て、シンヤに視線を移した


「触る?」


「え?良いの?」


「...うん」


「やったー」


シンヤは尻尾を撫でた、獣人族はくすぐったそうな顔で我慢をしてた。

すると獣人族は何か思い出したのか、シンヤから距離をとった


「危ない、騙される所だった」


「えーー、何もしないって」


「酷い奴はそうやって、私を騙した」


「う〜ん、ねぇ俺の左目を潰して良いよ」


「へ?」


するとシンヤは自分の脚に仕組んでた投げナイフを取り出して獣人族に渡した。獣人族はシンヤの目を見て嘘偽りなかったことを分かって、戸惑っていた。


「マスター!!何を考えてるのですか!」


「これしか信じてくれる方法を思いつかなかったから」


「それでもです!!マスターいつもそうやって自分を犠牲にしますよね!もっと、自分の事を大切にして下さい!!本当私残って良かったです」


珍しくアイがシンヤに怒った

それを見てた獣人族は面白おかしく思い、ナイフをクルッと回してシンヤに返した


「少しは信じる」


すると、獣人族はシンヤの顔を見て、目が見開いて固まった。


「いや、完全に信じる。これでまた騙されたら、これが私の運命だなと納得する」


「それは良かったよ。もう一度尻尾触って良い?」


獣人族は気恥ずかしいそうだったが、シンヤに近づいて尻尾を差し出してくれた。

シンヤは獣人族にある疑問があった。


「言いたくなかったら良いけど、何でそんなに人族が嫌いなんだ?」


「....ある人族に騙された」



〜〜〜〜〜〜〜


私の名前は...忘れた。いや、正確には奴隷にされた時忘れさせられた。名前があると身元が判明する恐れがあるから名前や自分が住んでた街とか色々忘れさせられる。


本来ならこんな事はしなくて良いけど、私は何も罪のない。ただ、騙されて拉致られて奴隷に売られただけだった。

罪のない人達の奴隷は大体名前や住んでた場所を魔法で消される。


だが、私はあの事件だけは覚えてる。

フェンリルの一族は少なく貴重とされてるので、売れば一生遊んで暮らせると言われてるの。


私はお父さんと一緒に歩いてる日、ある冒険者達と出会ってしまった。逃げようとしたけど冒険者達は優しく自分達のご飯をくれたりして、お父さんはその優しさに騙されてしまった。いや、その時は私も騙されてたかな。


冒険者達は街に良いものがあるから着いて来ないか?と言われたけど、その時はお父さんは断った。


次の日またその冒険者達が居た、美味しそうに焼く肉の臭いがしたので、私とお父さんはまた冒険者達の所に向かって楽しく過ごした。


次の日私達はまた肉の匂いがすると思って近づいたら、また冒険者がいたのだ。私はその時何でこんなに同じ場所にいるのだろうと思ったが、お父さんは優しすぎたのか疑いもせずに、また冒険者達と楽しく過ごした。


それが1週間も続き、冒険者達はまたある質問をした。街に行かないか?あそこには沢山美味しいものがあるよと優しいく言った、お父さんは一瞬迷ったが行くと言った。


街より国だった。確か国の名前はラストカネスと言って子供達や大人達でも遊べる国と言っていた。

私達は最初は楽しかった。

だが、その楽しい時間は終わった。最後に楽しい所に行こうと言われて、私達は何も疑いもせずについていってしまった。


階段を降りてどんどん暗くなってきた、お父さんは私の手をギューっと握りしめた。

すると、そこにはある男が立っていた。名前は確か..チョンボーンだったような。


私達が楽園を倒れる証と言われて、首輪を渡された。先に冒険者達がその首輪つけたので、私は安心しちゃったのか無理矢理付けてしまった。


すると、お父さんが私が首輪をつけようとした事を止めようとしたが、それは遅かった。

これは奴隷の首輪と言われて付ければ主人の言う事を絶対服従になるらしい。

冒険者達の付けてたのは偽物だった。


お父さんは怒りに狂ったのかフェンリル化したが、私を人質にされちゃってお父さんは何も出来ずにそのまま捕まって。奴隷の首輪をつけられた


そして、私はお父さんがムチで叩かれる事を目の前で見せられた。刃物で傷付き、殴り蹴りを目の前で見せられた。

幸い私は傷モノにならない様に何もされてなかった。

私はその時人を深く恨んだ。嘘ついて騙した事に、私の未熟さに、深く深く恨んだ。その感情がいつか殺意にかわった。


そして、捕まって1週間後私はお父さんと離れ離れにされた、私はローブを着せられて馬車に乗せられて何処かにつれてかれるのだった。怖かった、本当に何されるか怖かった。いや、怖いより目の前の人間を殺したかった。


だが、私はある人をジッと見た。私の目は未来眼がある。5秒先の未来がブレて見えるのだ。そして、もう一つの能力は私の危機になると自動的に未来が見えるのだ、それが何秒先か何時間先..1週間以内の起きる出来事が見える。あの白髪は私と何故か戦う運命だと分かった。敵?私はそいつに..其奴だけに殺気を放った。


何で首輪をつけるとき発動しなかった?いや、これは私の危機だけが発動するのだった。私はこの1週間何もされてない。手も出されてない。だから発動しなかった?

分からない、この能力は全然分からない。子供の時大怪我した事あったけど、その時は未来眼が教えてくれなかった。

いつ、発動するの?本当に謎だらけの眼だった。


私はオークション会場に連れてかれて、またあの白髪と出会った。

怖い、何であいつと戦わなくちゃ行けないの?死にたくない。だから、買って貰わない為にあいつにだけ殺気を放った。すると、殺気を返して来た。怖い..あんな殺気初めてだった。私は舐められない様にその殺気を放たれても平気そうな素振りを見せた。


いや、白髪の方がマシだった。こんな豚より白髪に買って貰った方がマシだったよ。私乱暴にされちゃうのかな

初めては好きな人に捧げたかった。


すると、豚はある裏ギルドに依頼を出した。オークションにいた白髪を殺せと。

未来が変わった?私はあいつと戦う運命だったはずなのに。

豚は殺された白髪を見に行った。

見に行くと白髪は死んでなかった。


私は豚に命令されて奴と戦う事になった。なんだ、私を殺しに来たんじゃなくて、逆だ私があいつを殺しに来たんだ。

ごめんなさい、でも死んで。どうせ、同じ人族。


私は魔眼を発動させて5秒後の世界を見た。其奴の首を私が見事に斬って倒れた世界をみた。


え?どういう事?未来が変わった?あり得ない..未来が変わる事なんて一度もなかった。

確かに私は首を斬って殺した未来を見た。でも、あいつは確かに斬られてる、でも見た世界とは浅すぎる傷だった。

化け物...傷がもう癒えた?


え?私を解放してくれた?何で?こいつもしかして優しい人?この人達だけ生かしても良いよね?


やっぱり、こいつは敵。私の復讐の邪魔をしようとしてる。殺す、ここでこいつを殺す。私はまた未来眼を使った。

確かにその未来は奴は殺せた。でも、また未来が変わった

また、こいつは生きていた


半鬼神格化?彼がそう呟いた時、未来眼が勝手に発動した。

彼から100通りの全て違う未来がブレて見えた。頭が痛い..これは危険すぎる!早く殺さないと


こいつが作ってくれたお肉が美味しい!

ん?私の尻尾をジッと見てる?触りたいのかな?

本当は好きな人だけにしか触っちゃダメだけど。多分この人知らないよね?しょうがない、そんな目で見られたらね。

はっ!危ない危ない。またこいつに騙される所だった。


え?!!信じてくれる為に左目を潰して良い?

頭おかしいの??でも、目は本当っぽい。

少しは信じて良いのか?


...何この未来。また未来が勝手に見えた。でも今回は私は危機的な状況じゃなかった。

私は泣いてた、そして...血だらけになっていたあいつに自分からキスをしていた...キスした時の彼の笑顔はカッコいいと思った。

この時の私は彼に惚れたのかな?顔が赤い..信じて良いのか?


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