初友達?!
「ここにある」
ブルーノとスルスに案内されて、洞窟の前に立っている
すると、シンヤはなんやらオドオドして居た
「シンヤは先程から落ち着きが無いがどうしたんだ?」
「いや...俺らってもう友達?」
「「は?」」
「へ?」
シンヤがいきなり何を言ってるのか分からなかった
シンヤは2人の反応を見て落ち込んでしまった
「ごごめん、いきなり友達って言って、馴れ馴れしいよね。ごめん」
完全に落ち込んでしまった、それを見た2人は
「ぷっ、はははは」
「あははは!」
「おい!笑うなよ!」
「いきなり何を言うと思ったら、お前面白い奴だな」
「うるせぇ」
「シンヤ殿私達はもう友では、ないか?」
「へ?」
「スルスの言う通りだ。私達はもう友達では無いか」
「友達だよね!俺らそうだよね!」
シンヤは歓喜して居た
生まれて初めてリン達以外で友達と言える友が居なかったシンヤは心の底から嬉しがってた。
それの光景を見た2人は微笑んでだ
「んじゃ、俺行くよ」
「シンヤ殿本当に行くのか?辞めた方が良いと思うぞ?ここを守護してる5体の龍は別格に強い。今里の中であれを倒せるのはメディシア様だけだ」
「なら、その龍を倒せばあいつに近づける、ここで修行する」
「止めはしないがあまり進めないぞ?ここは危険だ。下手したら死ぬぞ?」
「死なないよ、俺は絶対帰ってくるって約束したからね。まぁ、お前らはここで待っていろ。必ず帰ってくる」
シンヤはニカッと笑った
シンヤは洞窟の中に入って行った
「シンヤ殿は無事に帰ってくるのでしょうか?」
「大丈夫だ、奴は私達の救世主なんだから」
シンヤは洞窟の奥に進み続けた
「何もないな..」
それから奥に進み続けた
何十分経ったんだろう
すると、大きな空洞に入った目の前には5体の龍が寝て居た。赤、青、黄、緑、白の龍
シンヤはそのまま空洞に入ると
「ガァァァァ!!!」
5体の龍が起き出した
その龍がシンヤを襲った
「速い!」
シンヤはギリギリ刀を抜いて、赤い龍の噛みつきを止めた。すると緑の龍が横からブレスを放った
「やべ!深淵の柱!」
シンヤは目の前に柱を落として、そのブレスを防御した
すると、白い龍がその柱を壊してシンヤに噛みつこうとした
「紅桜」
その白い龍の頭を刀で斬った
カキン!
白い龍の鱗は硬く斬れなかった
すると、シンヤの左腕を噛まれた
「ガルルルル」
「っ、はっ!」
シンヤは呪印を解放して、龍の頭を噛まれた腕で持ち上げて、床に叩きつけた!
ドカン!!
「イテェ...ふぅー良かった良かった。腕でも千切れたらあいつらを両手で、抱きしめられなくなるな」
シンヤは自分よりも真っ先にリン達を想っていた
すると、青の龍と赤の龍が同時にブレスを放った
「エンチャント・シャドウ!!炎雷蒼天撃・絶!」
赤と黒の無数の斬撃でそのブレスを斬った
シンヤはそのまま赤い龍に近づき
「八岐大蛇!!食いつけ!!」
8つの龍が赤の龍を食いちぎった、赤の龍はそれを抵抗する様に1つの龍の頭を噛んだ、すると近くにいた青の龍も八岐大蛇の1つの頭を噛みちぎり、もう1つの頭と交戦した
その青の龍と赤の龍が八岐大蛇に気を取られてる隙に近くに居た白の龍の所に向かった
「赤雷撃!」
白の龍に雷を纏った雷聖の刀で攻撃したが、鱗が硬くビクともしなかった。すると、黄の龍と緑の龍が同時にブレスを放ち、シンヤは後ろに避けたが白の龍がシンヤに向けてブレスを放った。
そのまま直撃した
「ガハッ!はぁはあ、クソイテェ」
シンヤは全身火傷だった、自動回復のおかげで火傷はどんどん回復してくるが、あまりにも重症だったとは言え傷の治りが遅かった。
「確かにこれはやべーな、ちっ」
シンヤは来た道から反対の、今シンヤから近い道に一旦逃げようとしたが、前に進むと大きな扉があり。行き止まりだった。シンヤはそれを開けようとしたがビクともしなかった
すると、後ろから5体の龍が近づいて来た
「しゃーねーか、悪魔化を使うかねぇ〜か」
悪魔化を使えば死ぬ恐れがあるとアテナから教えて貰って、ダンジョン以来から使おうとしなかった。だが、今は絶体絶命だ、ここでただ、死ぬより。死ぬ恐れがある物を使ってもしかしたら生き残るかも知れない道を選んだ」
「あくm」
ドドドド
シンヤが悪魔化を使おうとした瞬間、後ろの扉が開く音がした。
シンヤは真っ先に開いた部屋に飛び込んだ。
ドアは開いたままだが5体の龍はこの部屋から入って来なかった。
「入ってこない?助かったのか?」
安心して、呪印を解放した所に
「やぁ、坊や」
シンヤの背後に誰かが喋りかけた、シンヤは近づいて来た事すら気付かず、声の方向を振り向いた
すると、そこに居たのは杖を持った白い髪を結んでいる、黒いツノがある老人だった。
「どうしたんだ?霊でも見た様な顔しよって」
「お前は誰だ」
シンヤは其奴の威圧感に潰されそうだった
「オッホホホ、なかなか威勢の良い坊のう、ワシの威圧に耐え切れるとは。さすが選ばれし者だ」
「選ばれし者?」
「茶でも出そう、そこで詳しく話すわい。あ、ワシの名は、46代目龍王テフィフィスト= ガージェスド・ロドロフ、言い難いからテフィと呼んでくれ」
「ガージェスド・ロドロフ?メイ..メイリアと同じ家名?」
「メイリア?はて誰の事やら?ワシは何百年もここにおるから。今の龍王は誰だ?」
「今の龍王は..確かメイの母親メディシアだ」
その名を、聞いてテフィは目を見開いた後に笑った
「オッホホ、まさか龍王まで上り詰めたのか。流石だ」
「どう言う関係だ?」
「メディシアはワシの孫じゃ!なら、そのメイリアと言う子はワシの玄孫だな」
「へ!」
「それで、その玄孫のメイとはどう言う関係だ?」
シンヤはその問いを聞いて、仁王立ちで
「俺の嫁だ!!」
「ワーオ!これは宜しくだ。えっと..」
「シンヤだ」
「改めて宜しくだ。シン坊」
「ああ、宜しくテフィ爺さん」
お互い握手をした
「あの〜話終わったか?我も出てきて良いか?」
すると、後ろから小さな男の子出てきた




