033 ミーシャのランクが本当にNなのか、だんだん信じられなくなってきました
はい、というわけで。
猫パンチと回避でシャドウボクシングを繰り返した結果がこちらです。
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【Rare】 N 【Name】 ミーシャ・レオリオン 【AB】 神 【SL】 53/100
【AT】 近距離攻撃型 【CH】 猫に小判とマタタビを
【ADT】 祖父の形見の猫爪 【DDT】 獣人族の軽装
【HP】 194/295 【SP】 30(-6)/40 【MP】 23/25
【ATK】 59/75 【DEF】 21/25 【MAT】 11/15 【MDE】 14/20
【DEX】 78/100 【AGI】 80/113(+125%) 【HIT】 15/20 【LUC】 9/13
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スキルレベルはなんと53まで上がり、ステータスも一気に上昇しました。
そしてアーマースキルがこんな感じです。
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【ADT】 祖父の形見の猫爪
【SL】 10/100
◆ 『ピリピリとした爪の傷跡』
効果:ATK補正125% 消費SP:5 追加効果:『麻痺』
【SL】 20/100
◆ 『プニプニとした肉球の連撃』
効果:DEX補正125% 消費SP:7 追加効果:『脱力』
【SL】 30/100
◆ 『フサフサとした猫の手』
効果:MAT補正125% 消費MP:6 追加効果:『治療』
【SL】 40/100
◆ 『猫も杓子も』
効果:全てのステータス補正を解除 消費SP:10 追加効果:『強運』
【SL】 50/100
◆ 『窮鼠猫を噛む』
効果:HP補正-50% DEF補正-50% MDE補正-50% ATK補正300% 消費SP:15 追加効果:『魔獣キラー』
【SL】 60/100
【SL】 70/100
【SL】 80/100
【SL】 90/100
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【DDT】 獣人族の軽装
【SL】 10/100
◆ 『獣人の脚力強化』
効果:AGI補正125% 消費SP:3 追加効果:『闇属性ダメージ回避』
【SL】 20/100
◆ 『獣人の腕力強化』
効果:ATK補正125% 消費SP:3 追加効果:『火属性ダメージ回避』
【SL】 30/100
◆ 『獣人の精神強化』
効果:MDE補正125% 消費SP:3 追加効果:『光属性ダメージ回避』
【SL】 40/100
◆ 『獣人の忍耐強化』
効果:DEF補正125% 消費SP:3 追加効果:『土属性ダメージ回避』
【SL】 50/100
◆ 『獣人の命中強化』
効果:HIT補正125% 消費SP:3 追加効果:『風属性ダメージ回避』
【SL】 60/100
【SL】 70/100
【SL】 80/100
【SL】 90/100
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……うん。
もうなんか情報量が多すぎて目が滑る……。
『アーマースキルの窮鼠猫を噛むはある意味必殺技みたいな感じニャ。でもマイナスの効果も多いから猫も杓子もやその他のスキルと組み合わせて使わないと諸刃の剣になりかねないから、使いどころは気を付けたほうが良いニャ。それとフサフサとした猫の手の追加効果の【治療】はHPを徐々に上昇させてくれる便利なバフだから、どんな場面で使っても効果は抜群だと思うニャ』
「う……。もう覚えられない……。で、でもまあ防具のアーマースキルでも五つの属性攻撃を回避できるようになったし……。……」
『? どうしたニャ?』
私はつい顎に手を置いて考えてしまいます。
これだけ便利なスキルが充実しているのに、ミーシャのランクは最低のN(ノーマル)……。
さすがに各ステータスの最大値はそこまで高くないけれど、成長の早さと充実したスキルがあれば、戦いようによってはかなり強くなるんじゃ……?
『キキキキィ!!』
「あ、コウモリが怒ってる。さすがにあれだけ攻撃を避けられたら、そりゃオカンムリになるのも無理はないだろうけど――」
急に背筋がゾッとした私はそこで言葉を止めてしまいます。
そして二股の洞窟の先に視線を向けると、そこに現れたのは――。
『コ、ロス……。ニンゲン……クウ……』
「ででで出たあああぁぁぁ!! ゾンビ! お化け!! ぎゃーーーーー!!!」
地面を這うようにゆっくりと現れたお化けのようなモンスター。
いやこんなん夢に出るやろ! 倒しても呪われるやろ!! 勘弁して……!!!
『ユウリ! 逃げることは出来ないのニャ! ステータスを確認するニャ!』
「う……。わ、分かったから怒らないでミーシャ……」
脳内に反芻するミーシャの叫びで我に返った私は左手を胸に当ててお化けのステータスを開示します。
うう……。あまり凝視したくない……。
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【Rare】 R 【Name】 シャドウロバース 【AB】 闇 【SL】 100/100
【MS】 悪魔型 【NDA】 腐りかけの眼球 【RDA】 シャドウロバースのコイン
【HP】 425/425 【SP】 1/1 【MP】 1/1
【ATK】 119/119 【DEF】 198/198 【MAT】 1/1 【MDE】 1/1
【DEX】 1/1 【AGI】 1/1 【HIT】 76/76 【LUC】 1/1
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「偏り過ぎやろ色々と!! てかシャドウロバースのコインて!! こんなんと結婚したい人とかいるの本当に!?」
HPとATK、DEFが特化したランクRのモンスター。ていうか完全にお化け。
魔法には滅法弱そうだから、こんな時にセフィアが居てくれたらあの中二病でも役に立ったのに……。
(※注)コインを百枚あつめるとモンスターとも結婚できます
『大丈夫ニャ。シャドウロバースの素早さは見ての通り遅いから、あとはあの高いHPとDEFをどうにかすれば必ず勝てるのニャ。早めにブレインバットを倒して、あとはシャドウロバースの攻撃を避けながら上手く状態異常を与え続けて勝つのニャ!』
「早めにブレインバットを……あ! そうか! 【魔獣キラー】か!」
以前シャーリーさんから教わった勉強内容を必死に思い出します。
確かキラー効果は同じ名前の種族に対して+200%の攻撃補正が掛かるはずだから……。
あのブレインバットは魔獣型だから、魔獣キラーの効果200%と窮鼠猫を噛むのATK補正が……300%?
「……六倍?」
『そういうことニャ。私は神属性だから闇属性に対して属性ダメージ補正は掛からないけれど、それだけ攻撃補正が掛かればブレインバットを倒すには十分だニャ』
ミーシャの言葉を聞き、私は無い頭を振り絞って一生懸命に計算します。
ブレインバットのHPは61、DEFは32。
今のミーシャのATKは59でSPが30だから……窮鼠猫を噛むをSP15で使用してATK補正300%と魔獣キラー効果で200%が出たとすると――。
59×200(%)×300(%)-32=322
……え? 計算合ってる? オーバーキル?
ていうか私用に一瞬で計算が可能な魔導具を誰か用意して欲しい……。
『キキキキ!!!』
――というわけで、痺れを切らしたブレインバットに速攻で窮鼠猫を噛むをお見舞いしたのは言うまでも無く。
〇状態強化について
【治療】徐々にHPが上昇していく状態強化。益気散で効果倍増。
【充足】徐々にSPが上昇していく状態強化。冬虫散で効果倍増。
【溌剌】徐々にMPが上昇していく状態強化。加竜散で効果倍増。
【剛腕】徐々にATKが上昇していく状態強化。牛車散で効果倍増。
【堅牢】徐々にDEFが上昇していく状態強化。地黄散で効果倍増。
【博識】徐々にMATが上昇していく状態強化。竜眼散で効果倍増。
【結界】徐々にMDEが上昇していく状態強化。羚羊散で効果倍増。
【才花】徐々にDEXが上昇していく状態強化。疎経散で効果倍増。
【俊敏】徐々にAGIが上昇していく状態強化。麻黄散で効果倍増。
【集中】徐々にHITが上昇していく状態強化。鹿茸散で効果倍増。
【強運】徐々にLUCが上昇していく状態強化。人参散で効果倍増。
〇キラー効果について
【スライムキラー】スライム型モンスターに対しダメージ補正+200%
【自然キラー】自然型モンスターに対しダメージ補正+200%
【魔獣キラー】魔獣型モンスターに対しダメージ補正+200%
【昆虫キラー】昆虫型モンスターに対しダメージ補正+200%
【機械キラー】機械型モンスターに対しダメージ補正+200%
【巨竜キラー】巨竜型モンスターに対しダメージ補正+200%
【悪魔キラー】悪魔型モンスターに対しダメージ補正+200%
【天使キラー】天使型モンスターに対しダメージ補正+200%
【死霊キラー】死霊型モンスターに対しダメージ補正+200%
【鳥類キラー】鳥類型モンスターに対しダメージ補正+200%
【特殊キラー】特殊型モンスターに対しダメージ補正+200%




