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タチカカ族  作者: Haru'''
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煙草

 普段は煙草なんか吸わない。でも、せっかく異国の地に来てるんだ。新しいものに挑戦するのも悪くない。フロントにライターを借りに行くと彼も一緒に吸うよ、と言って部屋まで着いてきた。その距離の近さに驚いたが同時に、母国では体験出来ない状況に対して少しばかり気持ちが高揚していた。


 彼は自分の煙草に火をつけた後、私の煙草にも火をつけてくれた。1吸いして、煙をはく。むせた。が、それほど癖は無かった。5回煙を吐き出している時には既に、煙草とのキスを楽しんでいた。自分でも意外だったが、ニコチンに魅了されかけている事に気付き煙草って癖になりそうだ、とリラックスした口調で彼に話しかける。彼はこう返す。自分もこれが大好きで海外のお客さんが来た時にこうやって一緒に吸って話すのが大好きなんだ。でもこれ、煙草じゃないよ。


 えーと、煙草じゃない。はて、どういう意味でしょうか。綺麗な夕焼けは既に落ち、外には黒い世界が広がっていた。

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