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エピローグ
「ねえ優希、次はあれに乗ろうよ」
麻衣は目をキラキラさせながら優希に言った
麻衣と優希は一日遅れでユニバに来ている
悦子も一緒に3人でカフェにてランチを取っている
悦子は麻衣と優希のホテル代を出し
二人と行動を共にしている
悦子はもう生きがいを失い一人で東京に帰る気力が無くなったのだ
独身で50代の自分はこれから先、生きていけない
自分の記憶だと思っていた今までの事はいったい何だったのか、
麻衣から離れてはこれから生きていけない
縋るように涙を流しながら麻衣にお願いした
私の側にいて欲しいと。
麻衣も今更、別れて悦子ひとりで東京に返すのは心苦しかった
この人は自殺するおそれがあると感じていたから、、
「あれって2時間30分待ちだけど、麻衣は待てるの?」
麻衣のせっかちな性格を知っている優希は軽く返した
「うーん、無理っぽい、、、」
「でしょ」優希は微笑した
「よし、式神を出して順番を譲って貰おう!」
優希と悦子は同時に突っ込んだ
「ズルしちゃダメでしょ 笑」
(完)