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関ヶ原-その2-

最初。

「隠居したうるさい元の上司から呼び出し喰らってさ。

まぁ放って置いてもさして問題にはならないと言えばならないのだけれども。

あいつ。

ヘソ曲げると何言い出すかわからないからさ。」

ぐらいの気持ちで佐和山へと赴いたのは五奉行の1人・増田長盛。

いつものように家康に対する怨念を三成からコンコンと聞かされ、

これもいつものように

書面にて家康に文句を垂れておけば三成も気が済むでしょう。

と思って佐和山に入ったところ

三成から

「武力で持って家康を打倒する。」

との決意を聞かされることになった増田長盛。

場所は三成の居城である佐和山城。

同じ場所に居るのは

覚悟を決めた大谷吉継と

やる気に満ち溢れた安国寺恵瓊。

もちろんそこには石田三成も居る。

そんな中。長盛は

(……断ったら無事に帰ることは出来ない……。)

環境下に置かれたことを悟った長盛は三成の考えに同調し、

矢継ぎ早に家康打倒への段取りを作成。

それを実行に移すべく佐和山から大坂へと向かうのでありました。

そこで豊臣政権下における5人の奉行の内、

現役で活動している長盛を含む3人の奉行。

長束正家と前田玄以に事の次第を報告する長盛。

2人が事の重大さに気付き

三成が思い留まるよう働き掛けることになるのではないか?

の淡い期待も虚しく

前田玄以は

秀頼様の安全を怠ったことについてのみ家康を弾劾する文書に署名してからは

どちらに与することも無く

いつも通り豊臣家での仕事を続け、

長束正家に至っては三成の考えに同調し、

与えられたミッションである

領国近江・水口に厳重な関所を築く始末。

これが長宗我部家滅亡の遠因の1つとなるのでありますが。


(……大変なことになってしまった)

が加担してしまった手前。

後戻りが許されない立場となってしまったことを悟った長盛は

佐和山での決定事項を実行へと移し、

覚悟の程を示すのでありました。

……ありましたがその一方、

それと並行して長盛が行ったこと。

それは

7月12日。佐和山における三成とのやりとりを

咎人であるハズの家康に対し、

謀議があったその日の内に密告。

密告文の最後には御丁寧にも

『今後も三成の動静を伝えます』

の文言を盛り込む始末。


三成は味方から

足を引っ張られるハメに遭うことになるのでありました。

三成の知らぬ間に……。

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