プロローグ②
「あ~あ。やっと終わった」
そう言って私はソファーを召喚し飛び込む。
数分前、異世界の人間を召喚し、ゲーム盤へと送り込んだところだ。
とっても疲れて「こんな苦労かけさせんじゃねぇくそ共が」とキレそうになるがそれ以上に我慢ならないことがある。
やつらと話したことだ。
いくらゲームの前の下準備が必要だからと言ってなぜ私が、ゴミ人間どもと会話をしなくちゃいけないんだ。
いや、まだ会話をするのはいい(まぁ、良くないけど)。
なんで、敬語なんか使わなくちゃいけないんだ。
おかげで、ハチャメチャなものになったじゃないか。
まぁ、わたし自ら話してやったから話したことを全て本当だと思わせられたし、「人を救う」「勇者として動く」ことを最優先にして行動するように洗脳したし、ルールギリギリのチート与えたし、勝つための手は打てたんだけどさ。
今回は、必ず最下位から脱出しなくちゃいけないからってここまでする必要あったかなぁ?
まぁ、多すぎて困ることはないし。
ついでに、武器とかもあげようかな。
「人神よ、準備は終わったか?」
そんなことを考えていると、ルールにうるさい獣神が念話をつなげてきた。
こんな時にかけてくるってことは「我はいつでも監視しているぞ」ってことを間接的に伝えようとしてるんだな。
全く、厄介なやつだ。
「うん。今そっちに行く」
そう言って私「人神」は対戦相手が待つ会場へと転移した。
さて、異世界のくそ共がどこまで動けるかな。
せいぜい、私の掌で踊っててくれよ。
反逆とかマジめんどくさいし。
そして獣族、翼族、巨人族、魔族、幻想族を倒して一番になってくれよ。
あそこまでわたしがお膳立てしてやって勝てないとかマジ論外なんだけど、そこでしくじるのが人だからな~。
まぁ、なるようにしかならないか。
それじゃ、ゲームスタート。