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台本  作者: さしも
1/2

キラキラ青春バレンタイン物語(男2:女2)

…………………………………………………

千聡(ちさと)→元気な男子。イメージはサッカー部の陰陽関係なく仲良くする男子的な。でも頭いい。秋菜が好きだが言い出せないまま数年経過。

高見秋菜(たかみ あきな)→千聡と幼馴染み。千聡が好きだが言い出せないまま数年経過。

空澄裕太(そらすみ ゆうた)→千聡の友達。同級生。愛華が好き。冷静でクールな感じ。

青木愛華(あおき まなか)→秋菜の友達。同級生。裕太が好き。



舞台:高校

場面:朝の教室

千聡「なあ聞いてくれよ!下駄箱にチョコ入ってたんだけど!!」

秋菜「……あんたに渡す人なんているの?」

千聡「まじだって!ほらこれ!」


秋菜(そういって千聡 にみせられた紙袋のなかには、確かに手作りのチョコレートが入っていた)


千聡「でもさぁ、誰からとか書いてねーんだよ〜」

秋菜「他の人と間違えたんじゃないの。」

千聡「んな!どっかのかわいこちゃんかも知れねぇだろ!!」

秋菜「あっそ。」

千聡「つかお前は俺にくんねーの?」

秋菜「はぁ……はい、これ」

千聡「おーおーありが……ってチロルチョコかよ!!」

秋菜「あんたにはそれでじゅーぶん。じゃ、お返し待ってるから」

千聡「でたでた。何返せっつーんだよ、ったく……」



場面:朝の教室→昼休みの中庭(愛華&秋菜)

愛華「で、今年は千聡君に渡せたの?」

秋菜「……チロルチョコなら」

愛華「いや、ちゃんとしたの用意してたじゃん!なんで毎年用意してるのに渡さないの!?」

秋菜「いまさらわたしても、きもいかなーっておもって、」

愛華「いやいやいや、渡さないよりいいでしょ……」

秋菜「だって、いまさらじゃん。もう何年いると思ってんの。てか、愛華こそ今年は空澄に渡せた?」

愛華「あ、いや、えっと……まだ、だけど、」

秋菜「そっちこそじゃん。チロルチョコ渡しただけ私のがマシだよ」

愛華「どっちもどっちだよ!!!」

秋菜「お互い様ってことでこの話やめよーよー」

愛華「いーや、今年こそわたしはあんたらの恋を実らせてみせるからね、期待しなさい」

秋菜「はぁ……」


場面:昼休みの中庭→昼休みの教室(千聡&裕太)

千聡「ゆうたぁ、これって脈アリだと思う?」

裕太「……紙袋?」

千聡「ちげぇよ!こっち!!」

裕太「チロルチョコ?……高見か。」

千聡「お、おう。」

裕太「もう千聡から渡しなよ。逆チョコ渡して、好きです付き合ってくださいって」

千聡「おっま、そんなことできるかよ、今更だろ……」

裕太「もう俺ら受験生なるしいい時期だろ」

千聡「無理無理無理、無理だって」

裕太「俺なんてチロルチョコすらもらってないんだぞ。」

千聡「おまえこそその平静装ってる感じやめて告ればいいじゃんか!!!」

裕太「いやべつに装ってないけど……。関係壊したくないしいいよ」

千聡「草食系ってやつ?」

裕太「いや、違うけど……。俺のことはいいだろ。」

千聡「いーや!よくない!!せめてチロルチョコと同じくらいのものは貰おうぜ!!」

裕太「おま、大きい声だすなよ。いいんだって、ほんと。」


場面:昼休みの教室→放課後の教室(千聡&秋菜、ちょっと愛華&裕太)

千聡「あーきな、帰ろーぜ」

秋菜「いや、今日は愛華と……」

愛華「あ!わたし用事思い出した!裕太行くよ!!」

裕太「は!?あ、ちょ、待てって!!」


愛華&裕太

裕太「ちょ、まって……いき、きれてるから、」

愛華「あの雰囲気わかんないの!?」

裕太「いや、わかるから、1回手離して……」

愛華「あ、ごめん」

裕太「いいけど……。」

愛華「ねえ、」

裕太「ん?なに?」

愛華「これ、あげる」

裕太「……なに?」

愛華「み、みてわかんない!?」

裕太「いや、わかるけど……そうじゃなくて、俺に?」

愛華「そう!裕太に!」

裕太「……友チョコ?」

愛華「な、…はぁ……この流れでそんな訳ある?」

裕太「いや、愛華だし…」

愛華「なにそれ……。じゃあ、あらためて。空澄裕太さん、好きです。付き合ってください。」


千聡&秋菜

秋菜「なにあれ……」

千聡「…告るんじゃね?」

秋菜「愛華が?空澄が?」

千聡「いや、どっちかは知らねーけど……」

秋菜「はぁ……いいよ、帰ろ。」

千聡「なあ」

秋菜「……なに?」

千聡「俺、秋菜からチョコ欲しいんだけど」

秋菜「は?チロルチョコ渡したじゃん。」

千聡「違う!!ちゃんとしたの!!」

秋菜「……なに」

千聡「だから、ちゃんとしたの欲しいんだって!!」

秋菜「じゃあ帰りにポッキンでも買ってあげるから「(千聡)そうじゃなくて!!」……じゃあなによ。」

千聡「だから、その、手作りの、とか……」

秋菜「…………持ってんじゃん。」

千聡「(数秒沈黙)……え?」

秋菜「それ」

紙袋に目線を合わせる秋菜

千聡「(おそるおそる)……これ?」

秋菜「そう、それ。」

千聡「いやいやいや、これは朝下駄箱に入ってたやつで…ってみせたか。え、でも秋菜はこれ知らないって」

秋菜「べつに知らないなんて言ってないでしょ。……まあ、その、あれよ、恥ずかしかったの。」

千聡「なあ!俺さ!言いたいことあるんだけど!!」

秋菜「……なに」

千聡「秋菜。俺らさ、幼馴染みじゃん」

秋菜「そうね」

千聡「結構毎日一緒に帰ったり、寄り道したりしてるじゃん」

秋菜「まあ、うん」

千聡「関係変わるかもとか思っていえなかったんだけどさ」

秋菜「……うん」

千聡「好きです。付き合ってもらえませんか。」

秋菜「…え?」

千聡「え、もしかしてもう1回!?」

秋菜「いや……千聡がとうとう頭まで馬鹿になったかなと」

千聡「はぁ!?」

秋菜「ふふふ」

千聡「な、なんだよ」

秋菜「いいよ」

千聡「え!?」

秋菜「だから、いいよっていってるの」

千聡「秋菜は、いいの?」

秋菜「なにが?」

千聡「いや、俺と付き会うのとか……?」

秋菜「……その手に持ってんのなによ」

千聡「これは下駄箱にはいってた秋菜の……そっか、そうだよな。秋菜の、だもんな。」

秋菜「そういうこと。今朝のチロルチョコは義理みたいなもの。それは、本命。」

千聡「じゃあ、秋菜も俺の事好きってこと……?」

秋菜「千聡、ほんとに頭悪くなった?」

千聡「う、うっせ!慣れてないんだよ…!!」

秋菜「モテるのにね。どうせわたし以外からも貰ってるでしょ?」

千聡「もらってない。」

秋菜「え、うそ」

千聡「本当。いや、貰いそうになったけど、断った。今日、秋菜に伝えるって決めてたから。貰ってたら示しつかないだろ。」

秋菜「そっ、か……。なんか、いままで貰ってるの見ても気にしてなかったけど、ちょっと嬉しいな。」

千聡「だから、改めて言わせてください。秋菜、好きだよ。付き合って欲しい。」

秋菜「うん。わたしも。ぜひお付き合いしてください。」


ピロン(通知音)


秋菜「あ、愛華……あっちも付き合うことなったって。」

千聡「なんだよ、やっとかよ!!」

秋菜「あんなに2人とも分かりやすかったのにね。じゃ、わたしたちも帰ろっか」

千聡「おう!」

…………………………………………………

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