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見張員

作者: 尚文産商堂

人類は進化を遂げた。

結局、AIの猛烈な発達で、人類はAIとともに生きることを余儀なくされた。

AIは肉体を持つことないロボットとしてしばらくは同居していたものの、人間が逆にAIの中に入ったほうが楽だということになっていく。

肉体という軛から解き放たれてより自由に、よりなんでもできるということもあり、どんどんと肉体は捨てるもの、ということとなっていく。

その結果、脳をデータ化し、完全なデータ上の世界で生活をするということが不通となる。


そこで問題になったのが、それらを補完するための設備だ。

汚染などを気にすることもなくなったため、とにかく効率を最大にするように発電が推し進められた。

また、データセンターも安定岩盤上のいたるところに設けられるようになり、それぞれをつなげる形でのファイバー網も敷かれた。

これらを設置した人たちもまた、徐々にデータの中に消えていく。

そして設備を維持するためにはロボットを多数配備することとなっていた。


しかし、それであっても、なおそのような生活を拒否する人たちはいる。

彼らは旧人類と呼ばれて、データ内に移行することを拒否した人たちだ。

だが、彼らは自らのことを見張員と呼ぶ。

この設備を、子々孫々永遠とも呼べるほどの時間をもって、見張り続け、必要なら介入する権限が与えられたからだ。

だから彼らは見張り員と呼んでいる。

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