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白にひずむ  作者: からり
第一章 地下室のぼくらは
6/29

6.隠された扉を開ける

「新しいアビリティ保有者ですか?」

 翌日の午後11時。二階の仮眠室で遊理はあくび混じりに言った。

「第三研究室に新たに来たアビリティ保有者は、直近だと10か月前ですね」

「へぇ」

 10か月も前なら今回の幻覚とは関係なさそうだ。

「どんなアビリティを使う人?」

 好奇心から尋ねる。

「情報がほとんど公開されてないんですよ。なんか第二研究室からの移動者みたいで」

 遊理が含みのある笑みを浮かべる。

 研究室は都内に第一から第三まで、横浜にも1室ある。どこも保護という名目でアビリティ保有者を閉じ込め管理しているが、それぞれ趣が違う。

「第二って確か」

「サイコパス率の高いアビリティ保有者の中でも、危険な連中が集まっているところです。自傷、他傷を問わず、攻撃性が高く、理性が効かない人たちが多いですね」

「なんで第三に?」

「第二は研究室というより、高リスク判定された彼らを厳重に隔離するのが目的です。でもある程度問題が解消されれば、臨床研究がメインの横浜や第三研に所属を移されることも稀にあるみたいですよ」

「ある程度、ね」

「まぁ一度発生した問題がきれいさっぱり消えることはありません。第二からの移動者は、うちの問題児が集まる地下二階へ、というわけです」

「ふぅん」

「ようやく地下一階のアビリティ保有者には全員会えたんですけど。地下二階はまだ誰にも会わせてもらったことないんですよね。資料も閲覧制限だらけで」

 遊理は、数ヶ月前に横浜の研究室から異動してきた。

「まだ見習い扱い?」

 遊理は深いため息をついた。

「研究室ごとにやり方が違うのは覚悟してましたけど、ここは横浜に比べると大分厳しいというかルールを重んじるというか」

「地下二階って何人位いるの?」

「第二からの移動者をふくめて8人です。で、リグルさん、何で新しいアビリティ保有者が来たかなんて気になったんですか?」

「特に深い意味はないよ」

 そうですか、と遊里はうなずいた。信じているかどうかはわからない。でもどっちにせよ、情報をもらったらお返しが必要だ。でも地下二階で体験した嫌な気配についてははっきりしたことがわからない。少し考えた後、

「そういえば、おととい地下二階に行ったんだけどさ」

 遊理の眠そうだった目が輝く。

「何か面白い事ありました?」

「白髪の少年がいた。年齢は14歳から17歳くらいに見えた。彼は赤い紐で全身を縛られ、唇は縫われていた」

「うっわ、グロいですね。なんでそんなことに。実験はしても拷問はしないのが研究室のルールなのに」

「なにそのルール」

「冗談です。まぁ実際もっと穏便な表現に改めた運営方針や規定書みたいなものはありますけどね」

「ところで話は変わるんだけど、地下一階のアビリティ保有者が一人、“寿命”で亡くなりそうだって聞いたよ」

「えぇ。前にリグルさんに元教師のぶっ飛んだ人がいますよって話しましたよね。彼女が危ない状態です」

 驚いて一瞬言葉を失う。あれは未華子の話だったのか。

「それにしても、見えない友達ネットワークの情報網は相変わらずすごいですね」

「……ただの寿命じゃなくてアビリティ保有者特有の衰弱の仕方なの?」

「えぇ、そうです」

「なにか延命できる方法はないのかな」

 あるわけがないと思いながら聞いたが、遊理は曖昧に首を傾げた。

 まさか。

「あるの?」

「実はいくつか成功例が」

「本当に?」

 思わず前のめりになる。ジェラと未華子のことが最優先だが、ぼくのホストの未来にも影響する話だ。

「数少ないアビリティ保有者には少しでも長生きしてもらわなければなりませんからね。研究室の最重要課題の一つです。ただ今のところ我々の側では事後処理しかできません」

「事後処理?」

「えぇ。彼らがどうやって実行しているか詳細は不明ですが、完了後の手助けをしています」

「よくわからないな。どういうこと?」

「順を追って説明しますね」

 遊理はもったいつけるように言う。

「これまで延命措置ができたアビリティ保有者には3つの共通項があります。まず一つ目、アビリティ保有者自身が生きたいと望んでいること」

「ちょっと待って、それってどうやって計るの?」

「定期的に、精神分析系のアンケートをとっているんですよ。あとは研究員が行動観察をして、組み合わせて評価しています」

「でもふつうは早く死にたいとは思わないんじゃない?」

「残念ながら、ここでは逆の結果がでています。社会から隔絶され人権を奪われますからね。長生きしたいと思えないのかもしれません」

「研究室の職員がそんなこと言っていいの?」

 遊理が肩をすくめる。

「一生研究室の地下に閉じ込められ、家族や友人にも会えない、普段、関わる人間は自分を実験対象として見る信頼できない研究員だけ。絶望的じゃないですか?」

「信頼できないって自分で言うんだ」

「やだな、ぼくは違いますよ。リグルさん、わかってますよね」

「ある意味ではね」

 確かに他の研究員と遊理は違う。

「一つ面白い事例があります」

 遊理がにこりと笑う。

「ある正義感に満ちたアビリティ保有者がいました。彼は自分の弟が学校内でひどいイジメにあっていることを知り、いじめっ子に次々と報復していったんです」

「アビリティを使って?」

「えぇ。シェア系のアビリティ保有者で幻覚を見せることができたんです。それほど大規模で精密な幻覚を展開できるタイプではなかったんですが、階段の段差を変えて見せて足を踏み外させるとか、信号の赤を青に見せて横断歩道を渡らせるとか色々と工夫していました」

「地味に危険だ」

「でも残念ながら首謀者に報復する前に、研究室に捕まりました。彼は何度も脱走を企てました」

「首謀者をこらしめるために?」

「はい。あまり何度も脱走しようとするので当初は拘束していたんですが、研究は全く進みません。本人も協力してくれない。彼の担当研究員はどうしたと思います?」

「代わりに報復した、ということはさすがにないだろうから、そうだね、いじめっ子が亡くなったと嘘をついた、とかかな?」

「正解です。担当研究員はいじめっ子が死んだと伝えました。楽な死に方だと満足しないだろうと考え無残な死を捏造して写真や資料を用意しました。でも実際はいじめっ子はピンピンしてました。かばってくれる兄がいなくなり弟に対するいじめはひどくなりました。結局、彼の弟は自殺しました」

 ぼくは黙り込む。

「でも彼は知りません。いじめっ子が人生を謳歌していることも弟が学校の屋上から飛び降りたことも」

「教えたら逃げようとするだろうし研究室を逆恨みしかねないから?」

「実際のところ、この研究室から出る選択肢は彼にはありません。外の世界で何が起きても関係ないと言えばないんですよ。一生を過ごす研究室を恨んだり憎んだりするなんて、彼にとっても苦しいだけです」

「全部、研究室側の理屈だね」

 ぼくは皮肉っぽく言う。

「そんな嘘ついて罪悪感とかないの?」

「多くの研究員は研究を滞りなく進めるためなら、嘘なんて何とも思いません。この話だって、成功事例としてテキストに掲載されています。あ、いじめがひどくなって弟が自殺した件は載っていませんよ。後日談は研究と無関係ですから。被験者が研究に協力的になった、というところで終わっています」

 ん?とひっかかる。

「じゃぁ何で遊理は知ってるの?」

 朗らかに話していた遊理の表情が一瞬こわばる。

「気になって調べたんです。知った時は衝撃でした」

 もしかして、と思いながらぼくはそのことには触れない。話が脱線しすぎるし、土足で踏み込むべきじゃない。

 遊理は話し続ける。

「研究員にとってアビリティ保有者は庇護すべき希少な被験体でしかなく、意識的にせよ、無意識的にせよ、人間扱いしていないんですよ。この手の傲慢な差別意識は日常的に接していれば滲み出て隠しきれません」

「なのにアビリティ保有者が、日常的に接することができる人間は研究員だけ」

「どうです?生きる気力が奪われても不思議じゃないでしょう?」

「……でも、ぼくたちがいる」

「あぁ、なるほど。関係あるかもな」

 遊理は一人で納得したようにうなずく。

「どういうこと?」

「寿命を伸ばした者たちの2つ目の共通項ですが、全員、見えない友達がいました」

 胸の奥がかすかに熱くなる。ぼくたちはホストの生きる意味なのか。

「3つ目は?」

「全員シェア系のアビリティ保有者です」

 アビリティには大きく分けて3種類ある。知覚系のセンシング、他人に影響を及ぼすシェア、外部と隔絶するプロテクトだ。

 複数のアビリティを持つものもいて、シェアは一番多い。

「とは言ってもまだ十数例程度の発生しかないので統計的に語れる程じゃないですけど」

「で、生きることを望んでいたアビリティ保有者はどうするの?」

「彼らはある日突然目覚めなくなります。これは死の比喩ではなく文字通りの意味です」

「眠ったまま起きないってこと?」

「外観的には」

「……植物状態ってこと?」

「植物状態の場合、脳機能の損傷がありますが、それが全くないんですよ。MRIや脳波検査で、脳が覚醒時と同様に活動していることを確認しています」

「夢を見ているんじゃなくて?」

「夢はレム睡眠時にみることが多いんですが、覚醒時の脳波とは異なります。夢を見る時って前頭葉の働きが低下するんですけど、それもありませんしね。見た目は眠っているようにしか見えない、でも脳科学的には起きている、という不思議な状態なんです。意識があるのは確実で、でも表出しない。ただ夜間帯に脳波が睡眠状態に移行することもあって」

「体は眠ったまま、脳だけが寝たり起きたりしているってこと?」

「えぇ。ぼくたち研究者はこの状態を意識の隔離と呼んでいます」

「意識の隔離」

 遊理の言葉を追いかけるようにつぶやきながら、頭の奥がピリッと痺れる。

「さっき少しでもアビリティ保有者を長生きさせたいって言ってたけど」

「えぇ」

「意思の疎通ができないと研究は進まないよね。研究室にとってお荷物にならないの?」

「そうでもないみたいですよ」

 遊理の曖昧な答え方にひっかかる。

「第三研究室にはいないの?意識の隔離をしたアビリティ保有者」

「実はうちにもいるらしいんですよ。意思の疎通が取れない、なのに研究成果もばっちり出ている被験者が。ぼくのかき集…情報……から……し…ら…」

 声がかすれ遊理の姿がぶれる。

「すみま……限界み……です」

「さっき話した地下二階の少年だけど」

 ぼくは情報のお返しをもう少ししておくことにする。

「拷問はされてない。彼の唇を縫って縛りつける赤い紐は、見えない友達だった」

「珍し……す……」

 遊理が驚いた顔をする。

 見えない友達がホストに悪意を持てないことは遊理も知っている。赤い紐は多分、彼を傷つけていない。そう伝えたかったが説明する時間はなさそうだった。遊理の姿はどんどん薄くかすれ、密度の低い物体が形を留められないかのように崩れ落ちていく。

「おやすみ」

「お……みな……」

 遊理の声も姿もぶつりと途切れるように消えた。

 ぼくは仮眠室にいる。

 遊理は片隅のソファベッドで仮眠している。

 今、遊里が起きてもぼくの姿は見えない。彼が眠っている時や意識を失っている時だけ、実体じゃない彼とぼくは波長を合わせて会話することができる。

 知りたかったことは大体わかった。聞こえないだろうけど「ありがとう」と言って部屋を出た。

 二階から一階へ向かう。地下へ降りる時と違って廊下も階段も深夜なのに明るい。研究室は何十人ものアビリティ保有者を抱えている。夜勤の人間もいるし、遊理のように歩いて5分の寮に帰るのを面倒くさがって夜通し働く研究者もいるからだ。

 カフェテリアのいつものテーブルの上でジェラとコトリが待っていた。

 遊理から聞いた話を伝える。

 ぼくが延命方法について話すと、

「意識の隔離ぃぃ?」

 ジェラが変顔で叫んだ。

 いつもなら笑ってしまうその顔が今日は痛々しくてまともに見られなかった。左頬のヒゲがなくなっている。体は昨日より穴ぼこだらけで、何か所かは体毛の下の地肌が見えた。

「未華子はセンシングとシェア系のアビリティを持っているんだよね?」

 平静を装って尋ねる。話を進めてストレスの原因を取り除かなければ、ジェラは元に戻らない。

「ん。ばぁちゃん、すっげーキラキラしたの出すんだぜ」

 ジェラが懐かしそうに目を細める。

 未華子は子供好きな小学校の教師だった。子供たちが心に描くファンタジックな世界を学校でたびたび具現化してアビリティ保有者として当局に目をつけられたらしい。

 相手の心を感知するセンシングと、幻覚を共有するシェアのアビリティ。使い方によっては有用でもあり危険でもある。

 ただ未華子のアビリティは子供相手にしか働かないそうだ。アビリティは、個人的な想いや願いを種として根づく。美しい花が咲くか毒草が生い茂るかも本人次第だ。

「シェア系のアビリティを持っていて、見えない友達がいる。『意識の隔離』を行ったアビリティ保有者の共通項は未華子も満たしているけど」

「未華子さん、生きたいって思ってるかな?」

 コトリがジェラを見る。

「わっかんねーよ」

 ジェラは後ろ足で首のあたりを神経質にかきむしる。珍しく猫らしい仕草だ。

 首をかき終えるとジェラは全身をぶるっと震わせた後、

「ばぁちゃん、孫に会えないなら死んでもいいって思ってんのかもしれねーし」

 とつぶやいた。

 孫。肉親。ぼくらのかなわない存在。あるいはぼくらのモデル的な存在。軽い嫉妬めいた割り切れなさと憧れがつきまとう存在。

 一瞬、気まずい沈黙がおとずれた。

 コトリは居心地が悪そうに翼に触れて

「そもそも意識の隔離ってどうやるんだろうね」と言った。

「わかるわけねーじゃん」

「でもここにいるんでしょ?意識の隔離ができた人。もし会えたらやり方教えてもらえるかも」

「なに言ってんだよ、意識がカクられちゃってんだから、話せるわけねーじゃん」

「でも」コトリはためらいがちに反論する。「私たち、夢の同期ができるから」

 ぼくも同じことを考えていた。ホスト以外にできるかはわからないし、隔離された意識にアクセスできるかもわからない。でも試す価値はある。

「だけど、どこにいるかわかんねーし。手あたり次第探すのか?」

「多分、おととい行ったよ」

 ぼくがそう言うとジェラはまた変顔をした。

「んんー?」

「ほら、コンフォート・カプセル」

「えぇぇぇぇー」

 ジェラは叫んだが、コトリは気づいていたようだった。

「意識の隔離をした人は起きられないんでしょ?ケアするためにコンフォート・カプセルを使っているんじゃないかな」

「でもよぉ、アレとは限らねーじゃん。他の部屋も見てみないとさぁ。地下一階にもまだ俺らが知らねーアビリティ保有者いっぱいいるだろ」

「地下一階ってことはないよ」

「なんでさぁ?」

「遊理は地下一階のアビリティ保有者には全員会ったと言っていた。その遊理が意識の隔離者について『いるらしい』と曖昧な表現をするってことは、地下二階の誰かってことだよ。これまでにほとんど症例もないらしいし、アレが該当する可能性は高いだろうね」

「私もリグルの推理通りだと思うな」

「ふはぁ、そうかぁ」

 推理と呼べるほどの内容でもないが、感心されるのは悪い気はしない。コトリやジェラの素直な反応は一緒にいて心地いい。

「もちろん他の部屋の可能性もゼロじゃない」

「んじゃどうするんだ?」

「地下二階のアビリティ保有者は全部で8人。おとといぼくらはそのうちの二人の部屋に行った。残り6人を確認すれば答えが出るよ」

「ってことはやっぱ」

「もう一度地下二階へ行くってことだね」

 なぜかコトリは楽しげだった。ジェラが嫌そうにぐぅぅと呻いた。


 地下二階へ向かう階段を降りながら

「なんか結構平気だぜ?」

 とジェラが言った。

「いやぁな感じはするけどさ、おとといよりはマシだぁ」

 ぼくも同じように感じていた。慣れだろうか。

 地下二階に降り立つ。

 左右の廊下に目をはしらせると、それだけで8部屋以上あった。広さから考えても地下二階全体では50部屋以上はあるだろう。複雑な迷路みたいな廊下を練り歩きその中から6人を探すのは手間がかかる。

「三人で手分けして探そう。どの部屋を調べたか後で教えて」

 そう言うとコトリが首を振った。

「リグルは大丈夫だろうけど、ジェラも私もどの部屋調べたかわかんなくなると思う」

「そうだ、忘れる。無理だ」

「ね、リグル、先にこの間の部屋に行って確かめてみるってのはどうかな?意識の隔離している可能性が一番高いんでしょ?」

 いいアイディアだった。三人で一緒に全部屋を調べたら今夜中に終わらないかもしれない。確率の高いものから当たるのは理にかなっている。

 ぼくらは三人で廊下を進んでいく。足取りは前より軽く、ずいぶん早くあのドアの前に着いた気がした。

 ジェラがつぶやく。「この間よりマシだけどやっぱ嫌な感じだぜ」

 コトリがジェラを抱きしめる。

「未華子さんのためだよ、がんばろう」

「……ん」

 覚悟が決まったのかジェラの目の光が強くなる。

「先、行くぜ」

 ジェラがドアへと進みすり抜ける。後に続こうとしたら

「待って」

 とコトリに抱きつかれた。

「どうしたの」

「おまじないだよ」

「なんの?」

「嫌な夢を見ないように」

 コトリの体がかすかに震えている。嫌な夢とは、あの幻覚のことだろう。

 ぼくらが見た幻覚の原因が、この部屋の主である可能性はある。コトリは一番悲惨な幻覚を見せられたわけだし怖がるのは当然だった。ぼくはコトリを抱きしめ返す。

「ありがとう、効きそうだ」

 そう言うと、ふふっとコトリは笑った。体の震えが止まる。

「行こう」

 ぼくらは一緒にドアをすり抜けて部屋の中に入った

 ……はずだった。

「なんで」

 思わずつぶやく。

 目の前に長いあぜ道が続いていた。

 その先には黒ぐろとした低い山が連なり、手前に夜風に揺らぐ木々の群れがあり、空には月が浮かんでいた。

 振り返る。ゆるやかに川が流れている。かすかな水音がする。遠くに数軒の民家が見えた。

 ジェラもコトリもいない。

 ここはどこだ?

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