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夏目漱石「三四郎」本文と解説9-6 よし子「いくら兄さんに左う云つても、たゞ買つてやる、買つてやると云ふ許で、些とも買つて呉れなかつたんですの」

◇本文

 三四郎は其夕方野々宮さんの所へ出掛けたが、時間がまだ少し早過ぎるので、散歩かた/″\四丁目迄来て、襯衣(シヤツ)を買ひに大きな唐物(とうぶつ)屋へ入つた。小僧が奥から色々持つて来たのを撫でゝ見たり、広げて見たりして、容易に買はない。訳もなく鷹揚に構へてゐると、偶然美禰子とよし子が連れ立つて香水を買ひに来た。あらと云つて挨拶をした後で、美禰子が、

先達(せんだつて)難有(ありがと)う」と礼を述べた。三四郎には此御礼の意味が明らかに解つた。美禰子から金を借りた翌日もう一遍訪問して余分をすぐに返すべき所を、一先(ひとまづ)見合せた代りに、二日ばかり待つて、三四郎は丁寧な礼状を美禰子に送つた。

 手紙の文句は、書いた人の、書いた当時の気分を素直に表はしたものではあるが、無論書き過ぎてゐる。三四郎は出来る丈の言葉を層々(そうそう)と排列して感謝の意を熱烈に致した。普通のものから見れば殆んど借金の礼状とは思はれない位に、湯気の立つたものである。然し感謝以外には、何にも書いてない。夫だから、自然の勢、感謝が感謝以上になつたのでもある。三四郎は、此手紙を郵函(ポスト)に入れるとき、時を移さぬ美禰子の返事を予期してゐた。所が折角の封書はたゞ行つた儘(まゝ)である。()れから美禰子に逢ふ機会は今日迄なかつた。三四郎はこの微弱なる「此間は難有う」といふ反響に対して、確乎(はつきり)した返事をする勇気も出なかつた。大きな襯衣(シヤツ)を両手で眼の先へ広げて眺めながら、よし子が居ゐるからあゝ冷淡なんだらうかと考へた。それから此襯衣も此女の金で買うんだなと考へた。小僧はどれになさいますと催促した。

 二人の女は笑ひながら(そば)へ来て、一所に襯衣を見て呉れた。仕舞に、よし子が「是になさい」と云つた。三四郎はそれにした。今度は三四郎の方が香水の相談を受けた。一向分からない。ヘリオトロープと書いてある(びん)を持つて、好加減に、是はどうですと云ふと、美禰子が、「それに()ませう」とすぐ極めた。三四郎は気の毒な位であつた。

 表へ出て分かれやうとすると、女の方が互ひに御辞儀を始めた。よし子が「ぢや行つて来てよ」と云ふと、美禰子が「御早く……」と云つてゐる。聞いて見て、妹が兄の下宿へ行く所だといふ事が解つた。三四郎は又奇麗な女と二人連れで追分の方へ歩くべき宵となつた。日はまだ全く落ちてゐない。

 三四郎はよし子と一所に歩くよりは、よし子と一所に野々宮の下宿で落ち合はねばならぬ機会を(いささ)か迷惑に感じた。いつその事今夜は家へ帰つて、又出直さうかと考へた。然し、与次郎の所謂御談義を聞くには、よし子が傍に居て呉れる方が便利かも知れない。まさか人の前で、母から、斯ういふ依頼があつたと、遠慮なしの注意を与へる訳はなからう。ことに依ると、たゞ金を受取る丈で済むかも解らない。――三四郎は腹の中で、一寸 (ずる)い決心をした。

「僕も野々宮さんの所へ行くところです」

「さう。御遊びに?」

「いえ、少し用があるんです。あなたは遊びですか」

「いゝえ、私も御用なの」

 両方が同じ様な事を聞いて、同じ様な答へを得た。しかも両方共迷惑を感じてゐる気色が(さら)にない。三四郎は念の為め、邪魔ぢやないかと尋ねて見た。(ちつ)とも邪魔にはならないさうである。女は言葉で邪魔を否定した許ではない。顔では寧ろ何故そんな事を質問するかと驚ろいてゐる。三四郎は店先の瓦斯の光で、女の黒い眼のなかに、其驚きを認めたと思つた。事実としては、たゞ大きく黒く見えた許である。

「ワ゛イオリンを買ひましたか」

()うして御存じ」

 三四郎は返答に窮した。女は頓着なく、すぐ、斯う云つた。

「いくら兄さんに左う云つても、たゞ買つてやる、買つてやると云ふ許で、些とも買つて呉れなかつたんですの」

 三四郎は腹の中で、野々宮よりも広田よりも、寧ろ与次郎を非難した。 (青空文庫より)


◇解説

「三四郎は其夕方野々宮さんの所へ出掛けたが、時間がまだ少し早過ぎるので、散歩かた/″\四丁目迄来て、襯衣(シヤツ)を買ひに大きな唐物(とうぶつ)屋へ入つた」…これから野々宮の口から母の小言を聞かなければならないのに対し、ずいぶんのんきな三四郎。一方これは、苦言を聞きたくないための気晴らしでもある。こころやりが目的なので、「小僧が奥から色々持つて来たのを撫でゝ見たり、広げて見たりして、容易に買はない」。


〇シャツの歴史と価格

・「日本人が初めてシャツの製造を開始したのは、明治10年10月のこと。

ミシンの輸入業を営んでいた横浜弁天町、大和屋の主、石川清左衛門が

シャツ専門店に転業、国産シャツの製造に乗り出した。同じころ、東京芝の野村辰二郎も独自にシャツ製造に着手した。

当時は、日本の洋装の歴史は惣明期で、シャツづくりもまったくゼロから出発。外人の着ていたシャツを分解し、仕立て方を研究したとのこと。」(創立70周年特別企画「シャツの歴史紹介」 | JSAA 協同組合日本シャツアパレル協会 公式サイトより)

・「[三越]シャツ及ズボン下一組 綿 70銭~3円」(明治~令和 値段史より)


唐物屋に舶来のシャツを買いに出かける三四郎は、経済的に余裕のある仕送りを受けていたことになる。母から送られてきたばかりの仕送りを、そのまま佐々木に渡していたところから、佐々木の借金20円を賄える金額であることが分かる。つまり、三四郎の受けていた仕送りは、月に20万円か、それを越える額だった。実家の職業や経済状況は明確に述べられていないが、地方のそれなりの資産家なのだろう。


「訳もなく鷹揚に構へてゐると、偶然美禰子とよし子が連れ立つて香水を買ひに来た」…三四郎の心を悩ませる女性たちの登場。その一人は、まさに借金の相手だ。


「あらと云つて挨拶をした後で、美禰子が、「先達(せんだつて)難有(ありがと)う」と礼を述べた」

…地方出の男子が大きな唐物屋でひとり、シャツを眺めている様子が意外でおもしろかった美禰子。次に、「先達(せんだつて)難有(ありがと)う」という礼の理由が詳しく説明される。


「三四郎には此御礼の意味が明らかに解つた」…心が通じ合うふたり。


「美禰子から金を借りた翌日もう一遍訪問して余分をすぐに返すべき所を、一先(ひとまづ)見合せた代りに、二日ばかり待つて、三四郎は丁寧な礼状を美禰子に送つた」…

この手紙に対し、語り手は辛辣な言葉を続ける。「手紙の文句は、書いた人の、書いた当時の気分を素直に表はしたものではあるが、無論書き過ぎてゐる」。「むろん」は、言うまでもなく・皆さんも予想のとおり、の意味。「出来る丈の言葉を層々(そうそう)と排列して感謝の意を熱烈に致した」手紙は、「普通のものから見れば殆んど借金の礼状とは思はれない位に、湯気の立つたものである」。その言葉の羅列には、言外に、相手への愛が表れている。「然し感謝以外には、何にも書いてない。夫だから、自然の勢、感謝が感謝以上になつたのでもある」。「感謝」の言葉に、「愛」までも含ませる三四郎。言葉に思いがあふれてしまった様子。


美禰子への手紙を書くうちに、自然、愛が高まった「三四郎は、此手紙を郵函(ポスト)に入れるとき、時を移さぬ美禰子の返事を予期してゐた。所が折角の封書はたゞ行つた儘(まゝ)である。()れから美禰子に逢ふ機会は今日迄なかつた」。自分の熱情と同じものを相手も抱くはずだという、根拠のない予感・希望的観測。当然それは、肩すかしを食うことになる。


自分の高まる思いに比べ、美禰子のそっけない返事は、三四郎にとって「微弱なる」「反響」だった。彼は、「確乎(はつきり)した返事をする勇気も出なかつた」。そうして、「大きな襯衣(シヤツ)を両手で眼の先へ広げて眺めながら、よし子が居ゐるからあゝ冷淡なんだらうかと考へた」。これも、自分に都合のいい思考だ。


「それから此襯衣も此女の金で買うんだなと考へた。小僧はどれになさいますと催促した」…もう一度確認しておくと、20円の借金の大本は、広田の金を佐々木が馬券ですってしまったことにある。三四郎はそれを肩代わりしているだけであり、借金を返さなければならない当人は佐々木だ。金の流れがこじれにこじれてしまっており、三四郎が「此襯衣も此女の金で買うんだなと考へ」るのも無理もない状態になっている。彼は美禰子から金を借りているわけではないのに、彼自身、そう誤解してしまっている。

突然「小僧」が「どれになさいますと催促」する理由は、それらの事情を全く知らない他者を登場させることで、登場人物の関係性の複雑さをより鮮明にしようと作者が考えたからだ。また、ぼんやり物思いにふける三四郎の様子を表している。


下に金の流れをまとめて示すが、広田が返済を佐々木に頼んだことがそもそもの間違いだった。


画像

金の流れをまとめると、結局、佐々木が20円美禰子から借り、三四郎が10円美禰子から好意として借りており、三四郎はその金を使ってしまっている。しかしそれがあたかも三四郎が30円美禰子から借りたような形にいつの間にかなっている。美禰子が30円を用立てたのは、貸す相手が三四郎だからだ。三四郎は美禰子の30円(今の30万円)の愛を受け入れた形だ。


唐物屋でひとりシャツを眺めている三四郎を発見し、「二人の女は笑ひながら(そば)へ来て、一所に襯衣を見て呉れた」。三四郎と唐物屋が不似合いだからだ。また、シャツを品定めする様子がおかしかったからだ。

「是になさい」というよし子の鶴の一声で、「三四郎はそれにした」。

興味が無い人のシャツを、積極的にこれがいいと選ぶことはない。だからよし子は三四郎に好意を持っていることが、このシーンからわかる。


「今度は三四郎の方が香水の相談を受けた」。彼に香水のことは「一向分からない」。「ヘリオトロープと書いてある(びん)を持つて、好加減に、是はどうですと云ふと、美禰子が、「それに()ませう」とすぐ極めた。三四郎は気の毒な位であつた」。

「ヘリオトロープ」は最終回から一つ前の12-7にも登場する、この物語において重要な小道具。好きな人がいいと言ったから、美禰子は「すぐ」にそれに従ったのだ。そうしてその「鋭い香」は、ふたりの愛の記憶として強く残る。


匂いの記憶は、強く長く続く。

同じ匂いを嗅げば、一瞬でその当時のこと・過去を思い出す。

このように匂いは、記憶と強くつながる不思議な力を持っている。


「女は紙包を懐へ入れた。其手を吾妻コートから出した時、白い手帛を持つてゐた。鼻の所へ宛てゝ、三四郎を見てゐる。手帛を嗅ぐ様子でもある。やがて、其手を不意に延ばした。手帛が三四郎の顔の前へ来た。鋭い香がぷんとする。

「ヘリオトロープ」と女が静かに云つた。三四郎は思はず顔を後へ引いた。ヘリオトロープの壜。四丁目の夕暮れ。迷羊。迷羊。空には高い日が明らかに懸かる。

「結婚なさるさうですね」

美禰子は白い手帛を袂へ落した。

「御存じなの」と云ひながら、二重瞼を細目にして、男の顔を見た。」(12-7)


「表へ出て分かれやうとすると、女の方が互ひに御辞儀を始めた。よし子が「ぢや行つて来てよ」と云ふと、美禰子が「御早く……」と云つてゐる。聞いて見て、妹が兄の下宿へ行く所だといふ事が解つた」

…よし子の、「ぢや行つて来てよ」は、「それでは兄のところへ行ってきます」の意。美禰子の「御早く……」は、「早く行ってらっしゃい」の意。早く行くことを勧めるのであれば、三四郎などにかまっていないですぐに行くべきなのがおもしろい。

ところで、「御早く……」の「……」は、好きな男とここで別れる寂しさや、しかもその男がこの後、別の「奇麗な女」と同行することへの心配を表す。


「三四郎は又奇麗な女と二人連れで追分の方へ歩くべき宵となつた」…「奇麗な女」と縁がある果報者。しかしそれは、三四郎自身の魅力や努力の結果ではなく、偶然に依るところが大きい。この偶然を必然に変えられるかどうかは、三四郎にかかっている。


「三四郎はよし子と一所に歩くよりは、よし子と一所に野々宮の下宿で落ち合はねばならぬ機会を(いささ)か迷惑に感じた」

…美人と道を歩けば、周囲の羨望・嫉妬の視線が痛い。しかしここで三四郎は、そのことよりも、野々宮の「御談義を聞く」姿を彼女に見られてしまうことを恐れる。だから「いつその事今夜は家へ帰つて、又出直さうかと考へた」。


「然し、与次郎の所謂御談義を聞くには、よし子が傍に居て呉れる方が便利かも知れない」…そう考える理由は、「まさか人の前で、母から、斯ういふ依頼があつたと、遠慮なしの注意を与へる訳はなからう」と想像し、また、「ことに依ると、たゞ金を受取る丈で済むかも解らない」からだ。語り手に揶揄される通り、これは三四郎の「腹の中」の「一寸 (ずる)い決心」だ。


「僕も野々宮さんの所へ行くところです」

「さう。御遊びに?」

…作者はよし子にわざと「御遊びに?」と発言させている。これにより、彼女の無邪気さと、それに対する三四郎の、本当は行きたくない気持ちを際立たせる。彼はわざわざ叱られに野々宮のもとに向かっているのだ。

三四郎は、「いえ、少し用があるんです」とぼかした返事をする。自分の悪事を知られないためだ。


「あなたは遊びですか」

「いゝえ、私も御用なの」

…読者は、この無邪気で外連味(けれんみ)の無いよし子が、何の用で兄のもとに向かうのかに興味を抱く。


「両方が同じ様な事を聞いて、同じ様な答へを得た」…よし子も三四郎も、ともに素朴で素直な人なのだ。だからこのふたりの方がお似合いだ。「しかも両方共迷惑を感じてゐる気色が(さら)にない」。

三四郎に美禰子は荷が重すぎる。


「三四郎は念の為め、邪魔ぢやないかと尋ねて見た。(ちつ)とも邪魔にはならないさうである。女は言葉で邪魔を否定した許ではない。顔では寧ろ何故そんな事を質問するかと驚ろいてゐる。三四郎は店先の瓦斯の光で、女の黒い眼のなかに、其驚きを認めたと思つた。事実としては、たゞ大きく黒く見えた許である」

…漱石はこのようなシーンを描くのがとても上手だといつも感心する。よし子にとって三四郎と一緒にいることは、「邪魔」どころか自然なことだし嬉しいことなのだ。彼女は三四郎に好意を持っている。

「女は言葉で邪魔を否定した許ではない。顔では寧ろ何故そんな事を質問するかと驚ろいてゐる」。ここでよし子を「女」と表現したのは、三四郎の前で今よし子は「女」として存在しているからだ。しかも彼女は、「言葉」と「顔」を用いて、否定と驚きという2つの感情を同時に表している。この表情の豊かさは、「男」の気持ちを強く捉えるだろう。美少女のこの受容の反応を見て、彼女を好きにならない男はいない。

「三四郎は店先の瓦斯の光で、女の黒い眼のなかに、其驚きを認めたと思つた。事実としては、たゞ大きく黒く見えた許である」。九州時代の三四郎には気づけなかった「女」の気持ちを、今彼は相手の「黒い眼」から推し量ることができる。「事実としては、たゞ大きく黒く見えた許である」「女の黒い眼のなかに、其驚きを認め」る三四郎は、進化している。

さらに彼の成長を感じるのは、美少女の「黒い眼」から好意を感じたにも関わらず、次に、「ワ゛イオリンを買ひましたか」とさりげない話題を転換しているところだ。もちろんそこには照れ隠しもある。しかし、話の流れがとても自然で、その意味でもこのふたりはやはりお似合いだ。


()うして御存じ」

…よし子の素直な受け答え。自分の考え・存在を、飾らずにそのままさらけ出す様子に、三四郎のこころは掴まれただろう。

相手の素直さは、こちらにも同じものを要求する。だから「三四郎は返答に窮した」のだ。自分がなぜバイオリンの件を知っているのかだけでなく、よし子の外連味の無さにどう応えてよいのかがとっさに思いつかない様子。

よし子は相変わらず「頓着なく、すぐ斯う云つた」。

「いくら兄さんに左う云つても、たゞ買つてやる、買つてやると云ふ許で、些とも買つて呉れなかつたんですの」。

無邪気で罪の無い女が佐々木のでたらめのせいで困っている・迷惑を被っている。三四郎が「腹の中」で「与次郎を非難した」のは当然だ。

よし子がバイオリンを手に入れられず悲しんでいるのは、それを買って上げない野々宮が悪いのでも、広田が家の敷金を野々宮に借りたせいでもない。すべては与次郎が馬券ですってしまったという悪事のせいだ。


今話は、特に大きな出来事があるわけでもないけれど、よし子の素直な魅力があふれた回でした。

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