有名人(らしい)と3大ギルド
俺たちは鉄飛さんの車に乗り込み、先程あったことを話したり、日常会話をしたりしてもうすぐでこの県のギルドの本部へ着く。
鉄飛「しっかし、そんな大変な事があったのか...というか紫花、お前ナイフ持ちに丸腰で向かうのは危険すぎるだろ。...まあ生きているだけでまるもうけってやつかぁ?」
紫花「あははは、まあまあそれほどでも」
そう言うと少し鉄飛は顔を顰めて
鉄飛「馬鹿が、褒めてねぇよ。死ぬようなことはすんなって叱ってんだよ」
紫花「あ、はい。すんません。」
柊那「本当に。紫花は1回頭を冷やすべき。」
紫花「あ、あははははぁ...」
...それからは俺への説教大会的なものが開かれた。え?おかしくない?まだ俺こいつらと会って1週間も経ってないんだけど...そんな悪い所あったのか俺...という感じで、とても肩身が狭かった。
俺は背伸びをして言う
紫花「はぁー眠い。そこそこ時間かかりましたね。」
柊那「そうだね。」
鉄飛「とりあえず登録カウンターは...」
そう言いながら1、2、3、...16箇所くらい地図に指を指す
鉄飛「ここだ。さ、早く行こう。」
紫花「うん。分かりませんよ!?別に指差すの1番近いとこひとつで良くないですか?」
柊那「あんた、知らないの?ギルド登録って言ってもギルド創設受付とか、ギルド加入受付とか色々あるのよ。それも調べてないの?」
...知らなかったぁぁぁ。え、どうしようどこ加入すればいいんだろう。
紫花「ちなみに柊那はどこ入るとか決まってるのか?」
柊那「うーん、私的には、フォルデモがいいんだよね〜」
紫花「フォルデモってギルドか...」
柊那「ええ、正式登録名では寵愛の砦って言うんだけども、素敵だと思わない?まあそこまで強いギルドって訳では無いけども。」
紫花「ああ、そうだな。俺はお前が入りたい場所に入ればいいと思う。否定はしないさ。」
でも困ったな、ギルドで別々の所へ入ってギルド間の争いとかに巻き込まれたら柊那とも敵対関係になるのか...面倒くさいなぁそれは。友人といざこざとか出来る位なら...俺が選ぶのは1つだな。
紫花「俺、ギルド入りません。」
鉄飛「...は?」
柊那「...は?」
紫花「おい、2人同時で2人同じような表情で2人同じ言葉を発するな。」
鉄飛「いや、こうもなるさ。本当に。」
困ったように鉄飛は言う
鉄飛「んじゃ、届出はどうするんだ?」
紫花「入らないでとる。出来るだろ?一応」
柊那「いや、そんなの無理に...」
鉄飛「出来る。が、正直あまりおすすめはしたくない。」
紫花「ちなみにそれはどんな方法で?」
鉄飛「個人活動者。それかギルドマスターだな。」
紫花「個人活動者は名称で何となく察することはできるけどギルドマスターだとギルドに入る事になりません?」
鉄飛「募集を停止すれば実質お前1人だけだからな。名だけのギルド的な?そういうもんだ。」
紫花「でもなんでそれをおすすめ出来ないんだ?」
鉄飛「あーっ、それはだなぁ簡単な話だ。」
紫花「簡単?」
そう言うと鉄飛は別方向を見て青ざめた後、こちらを見る。
紫花「...信頼を、...得られないんだよ。うん。」
???「やあ!鉄飛さん!いつも武器の新調、ありがとうね!」
そう言い鉄飛に近づく
紫花「えっと、、こちらの爽やかイケメンの方は?」
鉄飛「知らないのかぁ!?...いやまあ知らないか。嬢ちゃんは流石に知ってるよな?」
柊那「う、うん。さすがにこんな有名人は...」
紫花「え?なに?そんな有名なの?」
そう言うと誰か知らん爽やか高身長イケメンがこちらへ近づく。
狼恐「僕の活動名は狼恐って言うんだ。よろしくね。ギルドは無加入だよ。」
紫花「あぁ、どうもよろしくお願いします。」
その後小声で
紫花「んで、柊那、この人誰だ?」
柊那「んーと、この人の凄さを知ってもらうためにギルドについて説明するね。ギルドには3大ギルドがあるのは知ってる?」
紫花「んーと、知らん。」
困った顔をして柊那は言う
柊那「んーとね。3大ギルドって言うのがあるんだよ。まず1つ目にマデリンペラー。正式登録名では皇帝の顕現って名前で、ギルドリーダーのカイザーを中心としたギルドらしい。」
柊那「2つ目はカラルメデプス。正式登録名は黙示録の警鐘。ギルドリーダー1人とその配下の4人が中心となったギルド。ギルドリーダーの名前はトイスっていうんだけど...あんまり素性が分からない人らしい。」
柊那「3つ目はセプェルディレンツィオ。正式登録名は六道輪廻。6人を中心としたギルド。ギルドリーダーは...いるらしいけど、どうやらその6人がギルドのリーダーって言う訳では無いみたい。」
紫花「ほへ〜。...で、それがどうしたんだ?この人ギルドには入ってないって...」
鉄飛「あー、狼恐さんはな、うちのお得意さんで尚且つ、その3大ギルドのリーダー格と互角くらいには強いぞ。」
そう鉄飛が言うとびっくりした顔で狼恐は言う
狼恐「いえいえ、恐れ多いですよ。僕はそこまで強くないですよ。あとソロですし...1人には限界があるものです。」
柊那「やっぱりソロだと限界があるもんなんですね。」
と柊那が言うと笑顔で狼恐が答えた
狼恐「だからこそ、鉄飛さんの武器が必要になってくるんですよ。本当ありがたいです。」
鉄飛「いやいや、うちの武器のポテンシャルを最大まで引き出せるあんたが凄いんだ。」
柊那「で?紫花はどうするの?ギルドに入るか、入らないか。」
紫花「あー、そうだな。入るよ。」
柊那「じゃあフォルデモに入るの?!」
紫花「ん?いや、入るは入るけど作るんだ。」
そう言うと鉄飛さんと狼恐さんも話すのをやめてこちらを向く。
柊那「は?」
鉄飛「は?」
狼恐「は?」
と同時に言われてしまった。なぜそんなにびっくりされるんだ?そう思いながら地図を見てギルド創設受付へと足を運ばせるのだった。
狼恐
身長182cm
体重76kg
めっちゃ爽やかなイケメン。結構スラッとしていて後ろの鞘に剣?を入れてる冒険者って感じの人。
スキル「???」
ステータス(最低値のみを表示)
跳躍力40