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俺が惚れた相手


TSFとは簡単に言うと性転換だ

 異性への性転換のことを言うとwikiが言っていた

 TSFのFはファンタジーの頭文字

 そうファンタジーなはずだったんだ。

「お!日香里〜早く学校いこうぜ〜!」

 そう俺の視線にいる美少女が手を振りながら言う

 この目の前にいる少女こそが俺の大親友 空賀 葵だ。

 "元"男だ。

 そう俺の親友は世間で言うTS化をしてしまった。

 事件は約3ヶ月前に遡る

 土曜の朝突然電話がかかってきた

 葵からの電話だった

 俺は目を擦りながら曖昧や意識を覚まさせていく

 電話に出ると眠気は覚めた

 大声でスマホ越しの女性の声が聞こえてきた

「おい!日香里!俺だよ!空賀葵だ!」

「何いってんだ…あいつは男だろ…」

「朝起きたら女になってたんだ!頼む信じてくれ!親にも信じられずに家から追い出されちゃったんだよ!お前が信じてくれなきゃ俺はもう…」

「あー…じゃあ葵?俺の家に来てお前が女になった証拠を見せてくれ…見せたら信じてやるよ」

「ほ…!ほんとか!よし今すぐ行くから二度寝するなよ!」

 と電話がきれる音が聞こえる

 数分すると俺の一人暮らしのアパートにピンポンがなった

 カメラを見るとそこには紛れもない美少女が立っていた

 見た瞬間心臓が鼓動が早くなった気がする

 多分あの瞬間惚れたんだと思う

 玄関に行きドアを開けると美少女が俺に飛ぶように抱きついてきた

「日香里…俺ぇ…どうなるかと思ったよおおー…」

 その美少女はグスッと今にも泣き出しそうな顔をしていた

「あの…葵の彼女さんですか…?朝早くから自宅に来てイタズラに手伝うなんて…暇なんですか?」

「うぅ…」

「!?」

「うわああああああああああああああああん」

「え?えっ!?」

 少女は俺の胸の中で泣き出してしまった

 止めようにも止められない洪水が起きたように今まで溜まったものを吐き出しているようだった

「お前もか?俺を葵って信じてくれないのか?いつだって俺のことを信じてくれるって言ったじゃん!!」

 その瞬間昔のことを思い出す

 小学生の頃だろうか葵が虐められていて俺に抱きついてきた事を

「先生も信じてくんないし…クラスの皆も信じてくれないよ…なあ日香里は俺のことを信じてくれる?」

 俺は迷わずに言葉を言ったのを覚えている

「俺はどんなことがあろうとお前のことを信じるよ!だって俺の一番の親友だからな!」

「うぅ…日香里ぃ…」

 フラッシュバックしている記憶を尻目に目の前の彼女のことを無意識に抱きしめていた

「わかった…お前が葵なのはよーくわかった。だから泣かないでくれ、最初から信じなかった俺が悪かった約束を守れなくてごめん。本当にごめん」

「…信じてくれるの?日香里は…本当に信じてくれるの?」

「あぁお前が葵って信じるよ。家族に信じられなくて辛かったなよく頑張ったな。少しでも希望をもって俺に連絡してくれてありがとうな」

「あっ…あぅ…」

「どうした?」

「そこまで言われると…なんというか照れるというか…」

「ていうか外寒かったよな!今1月だもんな!風呂沸かして、温めてやるからな!」

 ヒョイっと葵を持ち上げて居ても立っても居られなくなった俺は風呂場へ走り込んだ

「葵!服脱げ!」

「え…///」

「服脱がないと風呂はいれないだろ!」

「いや…大丈夫だから…」

ここで俺の頭に走る思考

 今葵は女の子だった

「あ…」

目の前には頬を赤らめた少女

 少しはだけた服

 俺から視線を反らしチラチラと見てくる

「すっ…すいませんでしたあああああ!」

 俺は風呂場から全力ダッシュで自室へ行く

「あっ…ちょ!ドアの前で待っててよ!服とかわからないって!」

「はい!」

 ドア前で正座で待つ

 シャアー…

 シャワーの音が聞こえてくる

 ここまでアイツのシャワーで胸騒ぎをしているのは初めてだ

 ギィ…

「シャワーありがとうな!」

 俺の部屋着を着ている葵は可愛い。単色パーカーでも美少女が着るとこんなにも映えるものなのか

 可愛い

 可愛いがすぎるのではないだろうか

 男の頃から顔がよかった葵だが女になってもいいのかと心に染みて思う

「ん…どうした?俺の顔になんかついてんのか?」

「いやお前が可愛いなぁ…て」

「え?」

「ん?」

「今可愛いって…!////」

「あ」

 その場から一目散に逃げ玄関にダッシュする

「まっまて!」

 俺を追いかけて葵もくる

 だが

「まあてえええ!」

 女になった葵は歩幅が小さく追いつかれそうにはない

 可愛いなぁと思いつつ逃げる

「あ!」

 後ろを向くとカーペットで滑って転んだ葵がいた

「痛たたた…」

 俺は葵に向かって全力ダッシュしていた

「大丈夫か!」

 俺は葵にガシッと掴まれた

「捕まえた♡」

 うっ…罠に掛かってしまったがどうでもよくなるくらい可愛い…

「ねぇ…さっき…俺に可愛いって言ったよね…」

「…」

 俺は無言を貫き通す決意をした

「…男を可愛いっていうの…ばっ…馬鹿なんじゃないの…」

 確かに葵の言う通りだ。俺は頭がどうにかしてたのかもしれない

「でっ…でも悪い気はしなかったから…これだけ伝えたかっただけ…」

 ごめん頭どうにかなってていいわ

 俺は脳内で理解した

 俺は空賀葵に惚れたんだと

「……!?日香里!?おい日香里いぃ!?」

 俺は固まった

 自覚した途端に恥ずかしさやさっきの発言の可愛さに色々脳が処理仕切れず固まってしまった

  

 


A1ysaです。新作の作品です。楽しんでくれると是非とも

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