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折り畳み傘は頼りないけどあると便利

作者: 多田里しゅうき

逃れられない環境や境遇がある中で、自身を守るため、自我を保つため、人は何をすればいいのでしょうか。

見栄や虚勢は足枷である。救いとは、それらを捨て去りがむしゃらに歩き回った先にあるのだと思います。

人生は天気に似ている。そう感じた私の心を文字に起こしました。

晴れと雨の境目が苦手だ


ゆっくりと近づく雨のにおいが知らせる猶予


不穏な雲が不機嫌を引き連れてやってくる雰囲気


死が向かってくるカウントダウンに似たなにか


人が抗うことのできない不文律だと


頑なに強く押し付けてくる空気が耐えられない


追い付かれた頭上から堕ちる雫が気づかせる


はやく身を隠しなさい、と


口火を切ったように強さを増す雨足に


開いた傘もどこか頼りない


バチバチと打ち付ける雫が命を削る銃弾に思える


必死に身を窄めながら


そこから生存することに意識を集中して一歩一歩進む


水たまりという地雷原に気をつけながら


やがて見えてくる晴れ間ではないゴール


無機質な灰色の屋根も悪くない


それでも命は守られるから


救われるなら何でもいい


身動きが取れなくても一息つけるから


何にでも縋ることは時に必要だ


そこに立つことで感じるモノがあるから


そうして景色が変わる


案外


雨も悪くない



共感が得られるものであったかは分かりません。あくまでも私の主観ですので。

ですが、少なからず違った視点で物事を見てもらえたら幸いです。

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