バタフライ
満足げな顔をして笑っているおばあさんに俺は言った。
「これはどういうことなんだ?」
と俺が聞くと、ケラケラと笑いながら
「お前さんのおかげで世界が面白くなった。」
その言葉を聞いた俺は意味がわからなかった。正しくはこの現実が受け入れられなかった。
ーもしあの場所に戻れたら俺はあいつを殺してたなー
おばあちゃんは泣きながら笑っていた。そして俺は
「どういうことだ」
少し低い声で発した。こうすればビビるだろうと思ってな。するとおばあさんは急に笑うのをやめ、下にうつむきこう言った。
「お前さんにイヤリングをやったの覚えているか?」
俺は頷いた。するとこんな発言をしてきた。
「お前さんと私以外あの時空の記憶がないいんだよ」
俺はなんとなく意味がわかった。2015年に俺は本当に戻ったんだ。そして俺は未来のことを過去の俺に教えたんだ。そしてバタフライ効果が起きたんだろう。どうして俺はこんなに把握できたかというとタイムリープ者の本をよく読んでいたからである。つまり俺は今までいた今にはいない。ここは別の今である。
ーこのことに気づいていなければそのままあいつに会えたのにー
つまりだ。また過去に戻って何もしなけりゃいいんじゃないか?そう思った瞬間。俺は一つの疑問が浮かんだ。