出会い
まず以前話した、信じてしまった理由について話していきたい。僕は当時高校生なのだが正直テストだとか受験だとかがつまらなくそんな今に退屈していた。そんなことを思いながら、暗く車が1台くらいしか通れないような狭い帰り道を歩いていると、
「あいお兄さん。」
と、白髪で狐のお面をかぶってる怪しげなおばあさんに声をかけられた。僕はおばあさんを心配しながら、
「なんでしょう?大丈夫ですか?」
そう聞くとなんとおばあさんはこう言ってきた、
「この箱に入ってるイヤリングをつけてみな。」
と言ってきたのだ。そのイヤリングはただの鉄でできたリング同然だった。当時は意味もわからず耳にイヤリングを挟んだ。
ー「今」ではあの時に付けたことを死ぬほど後悔している。ー
付けたらおばあさんに、
「退屈ってやだよね。」
と言われた。すると背筋がゾクッとして急な頭痛がきた。そしてそのままおばあさんを見ながら身をつむった。するとこんな数字が出てきた。
「14320000232188」
その数字はわけがわからないのにどこかで見たことある数字だった。そして目が覚めるとおばあさんと出会った道に立っていた。するとポケットにあったのは新聞だった。その新聞を覗くとなんとそこには2015年1月6日と書いてあり僕は、つい、
「エーーーーーーーーー!」
と叫んでしまった。するとそこには、
「お兄ちゃん何してんの?」
と聞かれた。僕はその子をまじまじと見つめると僕の中1の時に似てるなーと思った。しかし僕は考えた。本当に2015年だったら僕は中1だ。そこで僕は目の前にいるのは僕だと察した。根拠などない。似ているだけだ。
ー「今」となってはそのことに気づいたことが「今」を生み出した1番の理由だと思う。ー
目の前にいるのが自分が中1だった時だと気づいた僕はつい興奮してしまい未来のことについて話してしまった。高校のこと、好きな人のこと、どうして未来の僕がいるかってことなどなど様々なことについて話した。すると
「へー5年後の僕はそうなってるんだ。」
と言われた。
ーどうしてこの矛盾に気づかなかったのだろうー
するとまた急激な頭痛がきた。そして、
「そのイヤリング何?」
と言われると同時にまた意識が飛び数字が出てきた。
「42」
この数字は全くわからん。そして目がさめるとあたりは荒れ果てていた。倒壊したビル。道無き道。黒一色の世界。そしてなぜかわけがわからずその場に立っていると、あのおばあさんが立っていた。そのおばあさんはこっちを見ながら笑っていた。






