明日を生きる君たちへ
今朝、布団から這い出ると、枕元に知らないイチゴが居たんです。イチゴは饒舌に糖度の自慢をしてまいりました。起き抜けに自慢話を聞かされた私はたまったものではないと、イチゴを窓の外に放り投げさせていただきました。すると、イチゴは大きな音を立てて爆発四散いたしました。なるほどイチゴでは無くてパイナップルだったんだなと、寝ぼけて間違えてしまったのだなと反省いたしました。
先日の大雪で、私の家の屋根にプロレスリングのリングが出来上がってしまいました。最近のプロレスリングは興行収入が必要なため、必然私の家が見物会場となってしまいました。私はゴングを任されまして、力一杯に叩かれるたびに、カーンと叫びました。力の限り叫ばせていただきました。だけれども、どうにも高音域が不足しているとのクレームが入り、試合はノー・コンテストとなりまして、私は大いにバッシングを受けてしまいました。私は自身の力不足を恥じて、毎朝、自主的にカーンと叫ぶようにしてございます。努力が実を結ぶ日が来るのではないかと期待しております。
ところで、年明けから家の調子がよくありません。どうやら、家に大きな穴が開いているようでございます。穴の中には、バレンタインファミリーが暮らしているようでして、そんな季節がやってきたのかと、月日が経つのは早いものだと感じいっている次第でございます。これからは仲良く背中を預けられるようにドッジボールの捕球の練習を欠かさずやっていきたいと思っております。突き指撲滅がスローガンでございます。安全第一でございます。
今年、卒業するあなたたちには是非とも、合鴨農法に興味を持っていただきたいと考えております。卒業すなわち、本学との縁が切れるわけではございません。あなた方は卒業しても本学の合鴨なのでございます。食い物でございます。お金の切れ目が縁の切れ目でございます。是非ともお金を落として欲しいと願っております。本学と卒業生との間には遠い未来から火星人が監視を行っております。よくよく手首をみていただきたい。手首にチップが埋め込まれてございます。取り出すのは危険でございます。あぁスパイが情報を盗み出している。この国の未来はどうなってしまうのか。そう思うと心配で、手を洗うことがやめられません。やめられません。勝つまでは。玉砕精神を持って手を洗うのをやめましょう。一歩、お外に飛び出しましょう。人殺しだらけの世の中でございます。いつ殺されるかわかりません。頭には鉄鍋あたりを被るのが良いかと存じます。
鉄鍋は油をしみこませるのが良いそうでございます。油で滑らかになるのでございます。滑らかな肌は万の金、億の銀に値いたします。絹ごしでございます。木綿豆腐は認めません。断固拒否の姿勢を貫く所存でございます。
わたくしは明日を生きる君たちにこの言葉を送りたいと考えております。
「蟹光線、当たらなければ、ただの蟹」
これはかの有名なプロレタリアート文学の巨匠が放つ蟹光線も、フーリエ変換することでスペクトル分解できると言う事を示唆しております。つまりは、どんな強敵を目の前にしても、各要素に分解してしまえば種を明かすことができると言う事でございます。君たちの明日は直交関数なのでございます。この言葉を胸に、新しい人生を歩んでいただきたいと存じます。
蟹ビーム蟹ビーム蟹ビーム!
ゲージが溜まったので放出しました。