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第14夜 焔の花

「ふぅ…」

「どうしたんですか?急に溜息など吐かれて」

「少年は良いな、悩み事などなさそうで。」

「私にだって悩み事ぐらいありますよ!」


寝る前の事を思い出してつい憂鬱になってしまう。

魔法なら使わなければ良いだけの話だ。

良いだけの話なのだが、俺って調子乗りだから、絶対使っちゃうんだよなぁ…


いかんいかん、いつまでも現実を引き摺ってたんじゃ夢が楽しめなくなる。

気分を入れ替えないとな。


「で、ここ何処?」

「ここはグラムス山の火口にある洞窟ですよ」

「火口の洞窟ぅ?」


少年に言われて辺りを見回してみる。

成程、洞窟だな。しかも所々から、溶岩や火が噴出してる。

道理で熱いわけだ。


「よし。帰るか」

「駄目ですよ!何言ってるんですか!フリーザーと約束してたじゃないですか!」

「約束?何を?」

「焔の花を手に入れて、フレイムの所に届けるって約束ですよ。忘れたんですか?」

「お前は馬鹿か!そんな約束覚えてるわけないだろ!!」


まあ、正確には覚えていないのではなく、知らないだけだが。

面倒臭いから、一々説明したりはしない。


「はぁ、私の大きな悩みの一つですよね、これ」

「一生解決しないから諦めろ」


世の中どうしようもない事は幾らでもある。

少年には悪いがきっぱり諦めてもらおう。

こればっかりは解決しようがないしな。


その時ある異変に気付く。

マジか……


「アルビダがでっかくなってる!!!!!!」

「勇者様、凄くうるさいです」

「いきなり大きな声を出さないでよ。びっくりするでしょ」


感動の余り、つい大声で怒鳴ってしまった。

しかしやっぱりいいよな。やっぱ女は幼女よりお色気むんむんに限る。

残念な点があるとすれば、上下に厚手のシャツとズボンを履いている事位だろう。


「アルビダ、暑いだろう?脱いでもいいんだぞ」

「そこら中から溶岩や熱波が噴き出してるような場所で、あたしに裸になれって言うの?」

「安心しろ。火傷したらちゃんと俺がさすってやるから」

「遠慮しとく。そもそもこの服には耐火耐熱がエンチャントされてるから、着てた方が涼しいしね」


オーマイッガ!神も仏もないとはこの事だ!


そういや、さっきから少年も涼しげな顔をしてるな。


「少年の服にもエンチャントかかってるのか?」

「ええ、もちろんです。流石に生身じゃ、この暑さには耐えられませんから」


自分の服を摘まんでみる。

って事は、この服にもかかってるって事か。

その割にはかなり暑い気もするんだが…


「俺の服にもエンチャントかかってるんだよな?」

「え?かかってませんよ?」

「なんでやねん!!」


なんでやねん!!!!!

おかしいだろ!何で少年たちの服にはエンチャントかかってて、上役の俺だけ丸裸状態なんだよ!!


「勇者様、これぐらいの暑さどうって事ないとおっしゃってたじゃないですか?」


いやまあ、確かにどうにかなってしまう程の暑さではないけども。


「下手にエンチャントされた装備を身に着けると、感度が下がるから身につけないんでしょ?」

「感度って何の感度?いやらしい奴?」

「そんなわけないでしょ!魔法のよ!」

「ああ、魔法のか」


しかし何でアルビダは急に叫んだんだ。

幼女じゃ無くなって、肩こりでイライラしてるんじゃろか?

まあ、あの巨乳なら仕方ないな。


「そういやアルビダは何で元に戻ってるんだ?」

「ここなら人目は無いし、姿を変えておく必要無いでしょ。まあ子供のままだと、こういう荒々しい場所で行動するのに不都合ってのが、一番の理由だけどね」


いやいや、一番の理由はビジュアルだよビジュアル。

服装はあれだが、元のアルビダが居るだけでやる気が全然違ってくる。


「アルビダ。足元が不安定だから手を握ってやろうか?」

「遠慮しておくわ。それより早く花を手に入れましょ。こんなところに長居したくないし」


やれやれ、つれない女だ。

だが許す!何故ならおっぱいが大きいから!

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