バリアさん、ヤヴァイ奴?
ゆっくりと文を整理していく男。
…頑張る。
子供たちが取ってきてくれた果物を食べながらも話は続いていた。それがようやく終わりを迎える。
ふくだんちょーさんから聞き出せるのはこのくらいか。これからしなくてはいけない事もある程度分かった。
私はこれから次の事をしようと思う。
始めにここから歩いて十分ほどであるギルドで会員登録をする。登録する時、なんと登録料が必要だとの事だった、金額は千円、この世界で言うと単体だったら小銀貸一枚、私の場合銅貨二枚。これで私の大切な銅貨ちゃんがあと四枚しかない。なんともまぁ危ない状況になってきた。そのためにクエストを受けるが文字が読めない私はギルドのクエストは受け付け係のお姉さんとかお兄さんに頼もうと思う。
お金の事でふくだんちょーさんが貸してくれるとか言っていたが、その張本人もお金はあまり無いそうで。
マジで死にそうになったら借りるとしよう。
話がずれてしまったが、登録した後、ギルドで稼いだお金を使って図書館に行こうと思う。これは文字を覚えるためだ。紙はないが試しに家の外に出てふくだんちょーさんに書いてもらったが読めなかった。また、覚えようとしても夕方の風は強く次ぐに文字が消えてしまった。
唐突だが私は天才ではない。瞬間記憶能力なんてもの持ち合わせてはいない。
私はじっくりゆっくり読んで覚える質なのだ、覚えたものを忘れることはない事は検証済みだがそんな一瞬で覚えるのはやはり無理だった。だから図書館に行って、まだ知らない知識を覚えようと思う。
そして次はこれらの事をして私はこの世界で何をしたいかを探す。この事はその時の私に任せるとしよう。
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さて、私はそろそろ気になってしかたがない。情報を集めることに頑張っていた私だがその間もうずうずして仕方がなかった。
それは、私のことを守ってくれた『バリアさん』の事だ。名前が分からないので今はバリアさんとでも読んでおこう。
そしてゲームでよくある、
『目覚めなさい、目覚めなさいとんぬら、目覚めるのです…!』とかいうゲームのやつのそれが頭に直接響いてくるような声。
これがコメディーなのであれば、
『こ、こいつ…!脳内に直接…!!』とか言っておきたいが今はそんなことやってられないのが現実だ。
これをふくだんちょーさんに聞いても分からないと思う。聞いてもちょっと頭が弱い子というレッテルが張られそうなので止めておく。
とりあえず私は『バリアさん』と話したい。話せるかどうか分からないが。私がバリアを欲したとき、出してくれた?出てきてくれた?のだからまぁ、やってみるしかない。ぶっちゃけ賭けだ。
腹は満たされた。
ここで話すと頭弱い子ちゃんレッテルが貼られそうなので、この家の隣に移動して試してみたいと思う。そこそこ隣の家は大きいので何かあったときはある程度だが大丈夫だと思う。
私は立ち上がり家を出ようとする。
「え、あの、どちらへ?」
女性から声がかかってくる。
「少し用事ができたので出ます」
私は返事をする
「でも、もうすぐ夜だし、危ないです、まだ夜は寒いです」
「そうだぞ、いま外へ出るべきてはない」
女性とふくだんちょーさんが言ってきた。
子供たちは果物に夢中だ。
隣の家に行くだけだから大丈夫だ、と伝えたら渋々分かったと言ってくれた。
二人の情に少しの感謝をして隣の家まで歩く。
家に着いた。家の中である程度風が来ないところまで移動しあぐらをかいて座った。
「………おい、聞こえるか?バリアさんよ」
すると聞こえた。
『こちら理一さんのスキル、『案内者』だ…です。どうなさったですか?』
なにやら色々とヤバそうだ。
まだ文整理し終わってないけどここで一旦、
《☆転生最強乙女☆》に戻ります。
数ヵ月ぐらい更新しません。申し訳ない。
(作者が生きてる間には《勇者召喚されて異世界転移したけど捨てられたので孤児院開きます》をゆったりと完成させるつもりです。)