8歳最後の日々(それいけ偽ポンテス2号!)
いつもの様に太陽が昇る前に起きた俺は、懐にペッカーを入れていつもの朝練にむかう。
「げぇ―げぇー(寒いなぁ、皆感心するぜ)」
「ああ、寒いわぁ。
吐く息真っ白だ、ほら……」
毎朝俺は、こうしてペッカーとお喋りしながら背中を丸め、暗い道を歩く。
途中でイフリアネや王子様と合流し、3人でボグマスの家に向かった。
この様にまじめに朝練に参加する、王子様が居るこの光景を見ながら(王族で、朝練にまじめに参加する人は他に居るのだろうか?)と妙な事を考えた。
……まぁ、うちのボスは女目当てなんだけどな、そう思い直して頭を振る。
恋は偉大だ……と言う事だ。
王子様は積極的にイフリアネに話しかけ、イフリアネもそれに対しにこやかに返す。
はたから見ると良い雰囲気だなぁ、と思って、俺は二人の傍で添え物の様にくっついて歩き続ける。
やがてマスターボグマスの家にたどり着いた俺達は、そのまま家の中に入った。
中はすっかり明るく、そして奥さんが温かいスープを煮ているところだった。
『奥様おはようございます』
「あら皆さんおはよう、あなたぁ、皆様がお出でよ!」
声を揃えて朝の挨拶を行う俺達。
やがて部屋の中から「ああ」と言う声が響き、重々しく二人分の足音と共に、ボグマスとなんか強そうな見知らぬ男が現れた。
どこか斜めに構えた狡そうな笑みを浮かべた見知らぬ男は、俺を見てニヤリと笑ってこう言った。
「君が噂のチリ君かな?」
いきなり会った瞬間馴れ馴れしい彼に思わず絶句していると、奥さんが皆の分のスープを皿に盛りつけてテーブルに並べてくれた。
「……寒かったでしょう、これを飲んで体を温めてから練習してね」
俺たちは皆で彼女にお礼を言い、そのままスープをすすり始める。
2歳のボグマスの長男が起きて、むずがりながら奥さんに甘えるのを見ていると、先ほど俺に馴れ馴れしく声を掛けた男が俺に語り掛けた。
「初めまして、ラリー君。
俺は実は君の叔父さんの部下で、君のママのエウレリア様の剣友なんだ」
「え、そうなんですかっ!」
思わずびっくりして尋ね返した俺に、彼はニヤリと口元を斜めに傾けながら言った。
「ああ、しかも君のお父様とも知り合い。
俺はストリアム・ガスカラン、ソードマスターだ」
どこか俺を値踏みするように見ながら微笑む彼に、俺は頭を下げて行った。
「ああ、初めましてマスターストリアム。
ゲラルド・ヴィープゲスケです」
「うん、で隣は……」
彼は俺の隣の二人を見ながらそう尋ねる。
それを聞いた二人が問いかけに答えた。
「申し遅れましたマスター。
フィラン・マウーレルと申します」
「イフリアネ・ダマトです……」
僕たちの挨拶を聞いた彼は、おどけて目を見開いて背をそらすと「最近の8歳はしっかりしているなぁ」と感心した。
やがて、奥様からスープを改めて勧められた俺達はそれを急いで飲み干した。
ペッカーも同様だ。
そして上に羽織った防寒着を脱ぐと、この部屋のテーブルに置き、そしてランニングに向かう。
こうして俺達はいつもの様に念入りなストレッチを家の前で行い、太陽が顔を出したと同時にランニングを開始した。
朝焼けの街を貴族街から聖職者街、そして役所や裁判所と言った中心街の建物を駆けていく俺達、今日はお客さんのマスターストリアムがその中に入る。
彼はさすがに速く、ボグマス同様流すようなフォームを崩さない。
……走ってる最中にも太陽はどんどんと天高くを目指し登って行く。
それにつれて遠くに見える王宮がピンクと黄金色に輝いて見えた。
寒かった体が温まり、息が荒くなる。
皆の口から吐息がもうもうと白い煙となって舞い上がり、ごくたまにすれ違う人々が俺達を好奇の目で見つめる。
……俺はこの時間が好きだった。
水面に浮かぶ煙までもが、キラキラと輝いたこの時間。
毎日欠かさなかったこの習慣。
始めるまでは億劫だが一度走り出せば、いつも朝練に参加してよかったと思う。
やがて俺達はいつもの様に魔導大学の別棟、付属の剣術学校にたどり着く。
『はぁ、はぁ、はぁっ……』
マスター二人を除いて、子供達3人の息が荒々しく響く。
つまりマスターは俺達のペースに合わせて走っているということ。
そして俺達は息を整える程に休憩を取る。
そして休憩を取り終えた後、素振りや、木人に対して打ち込みを行う。
屋根の構えから木人に打ち込み、流れるように犂の構えから木人を切る。
そして剣を頭の横に構え、まるで切っ先を牡牛の角の様に相手に向ける牡牛の構えを取って頭を振り、歩法でもって相手の攻撃線を避ける。
……繰り返し、繰り返しやってきた“理”の動き。
俺は目の前の木人にベイルの姿を重ね合わせ、奴がやりそうな剣捌きを抑え込むべくバインドを持ち込む。
そしていったん離れて、剣の切っ先を相手の足元に向けた。
愚者とも、鉄門とも言われる構え……
どうぞ頭を打ってくださいと言わんばかりに見えるこの構えは、まるで斬られに来た愚か者の様だとも、舐めて切りつけた者が愚かであることを証明する構えだとも言われる。
身を投げ出す、危険の中に勝利がある。
足をためる、そして動くと同時に下から切り上げる!
「はっはっはっ!成るほど成るほど……
ラリーの剣はベイルとかいう子の為の剣か」
そんな俺を見てマスターストリアムが笑って俺に声を掛けた。
「引き出しを多くして相手に選択肢を与えたいんだな」
「は、はい。頭上からの攻撃は全部相手に見切られているので……」
「そんなことは無いだろう……考えすぎじゃない?」
「いや、あんな力任せの剣じゃこの先勝てないと思うんですが」
「まだ8歳だろ?剣を楽しめよ、なんかさぁ、見てると君の剣窮屈なんだよね。
試合の時、実は俺も見ていたんだけど。
最後の貴婦人、荒々しくて豪快。
……まぁ正直へたっぴだったけどさぁ。
アレは良かった!魂がこもっていた。
だって剣が割れるんだぜ?
良い剣してるはコイツって、ぶっちゃけ思った!
あれで良いんじゃないの?お前……」
「でも、俺はマスターになりたいんです。
豪快だけじゃなくて色々な剣が出来ないと」
「うん、マスター目指すんならそうかな。
……よし分かった、俺が今度下からの剣(所謂切り上げ)を教えてやろう」
「え、良いんですか?」
俺は思わずボグマスに顔を向けると、彼は微笑みながら静かに頷いた。
それを見た俺は早速ストリアムに「ぜひお願いします!」と言って頭を下げた。
すると彼は特徴的などこか狡そうな笑みを一つ浮かべると「じゃ、さ。明日からバルザック邸に来てくれない?」と言った。
……え?でもそれは。
そう思っているとボグマスが「行って来い、こっちはこっちでやるから」と言った。
「とりあえず一週間ね、俺もあまり暇はないからさ。
ガーブウルズに行かなくちゃいけなくて、今度のパーティにガルボルム様の名代で参加したら急いで戻らないといけないのよ。
だからそこまでね」
ストリアムがそう言うとボグマスはまたしても力強く頷いて、俺の背中を押した。
そこで俺もマスターストリアムに一週間教えを乞う事にした。
◇◇◇◇
「……と言う事があったんだ。
だからお願い、エスコートの仕方を教えてもらうために、何かいい案無いかな?」
皆と別行動になる俺は、エスコートの仕方が分からないままパーティの日を迎える事に恐れを抱き、仲間に相談することにした。
特にこういう時頼りになるのが、我らが知恵者のシド先生である。
学校でいつもの様に集まった俺達は、早速朝の話で花を咲かせる。
さて、シド先生の回答だが。
「……何の話か分からないんだけど。
一週間別の所で修業する話と、エスコートの件が繋がらないんだけど?」
いけね、会話の構成を間違えた……
「ああ、ゴメン。つまり俺はルシェルやイフリアネたちと離れてしまうよな。
すると教えてもらえないじゃん、だからどうしたらいいのかと……」
「それを最初に言ってよっ。
それだったら逆にルシェルに相談したら?」
「えっ、いや。なんか……恥ずかしい」
俺がそう言うとイリアンが、呆れた顔で「ええ……ここで男らしさを失うのはらしくないなぁ」と俺を非難した。
まぁ、ごもっともで……
「ラリー此処は聞くしかないよ、実は俺も今度イフリアネに、どんなエスコートが良いのか聞くつもりなんだ」
それを聞いた王子様がそんなことを言ったので、思わず「え、どうしてです?」と尋ねると、彼は俺を諭すようにこう言った。
「実はついでにダマト伯爵に挨拶に行きたくて、いきなり当日行ったら失礼じゃない?」
え、そうなの?
言われてみれば、いきなり会った事もない子供が、いきなり当日訪ねに来たらおかしいよな。
「だから二人で一緒に申し入れに行こう。後は使用人に手紙のやり取りをお願いすればいいと思うよ」
王子様がそう言うとシドがウンウンと頷いた。
……なるほど、君の献策だったんだね。
イリアンもエルザにOKもらったという事なので、後で3人、剣術学校でお嬢様方に挨拶をするのが決まった。
なんか妙にドキドキするわぁ。
◇◇◇◇
「…………」
「…………」
あれから時間が立ち、剣術学校にたどり着いた俺達は、3人で挨拶の申し込みをしました。
するとルシェルが黙ったまま俯き、話が全くできません。
「えっと……行ってもいいのかな?」
「…………」
おい、どうせいっちゅうねん!
アカン、此処は空気を変えないと。
困ったときは奴だ!
そこで俺は遠くに居て、俺達を覗き見るリジェスに手招きして、此処に召喚した。
そして口パクでお話を始める。
(喋れ、お前……)
(はぁ?)
(喋れよっ!)
(ラリー、ビビってんじゃねぇよ!)
(いいからやれっ!)
リジェスは舌打ちを派手に鳴らすと、猫なで声でルシェルに話しかけた。
「ルシェル様、エスコート役の人はお父様に挨拶したいようですが……」
「うん」
「いいですかね?」
「……わからない」
分からないって……そんな。
「じゃ、じゃあルシェルのお父様に聞いてみてくれないかな?」
俺がそう言うと、ルシェルは顔を真っ赤にしてモジモジし始めた。
可愛いけど困っちゃうな。
それに俺も緊張し始めたし、なんか耳が熱いんだけど。
「あのルシェル様、別に。
何か凄い事でもないですし」
リジェスは困ったようにそう声を掛けた。
……いや、凄い事ですよリジェス君、やってる当人は特にね、ええ。
そして次に俺に向かってリジェスが苛だったように口パクで話し始めた。
(なんで俺がこんなことしてるの!)
(仕方がないだろ!)
(ラリーがやってよ!)
(しょうがないだろっ、会話が……)
「ラ、ラリー」
「あ、はい」
口パク会話に割り込むようにルシェルが俺に声を掛ける。
そしてこんなことを言った。
「実はね、私ね誕生日なんだ……」
「え、そうなの?」
「うん」
「そ、そうなんだ……」
「……うん」
それでどうしろとっ!
サインが分からない俺は助けを求めてリジェスの顔を見た、奴はキレた様に無言の口パクを俺に伝える。
(プレゼント!プレゼントっ!)
あ、そういう事かっ!
「お、お誕生日おめでとう。
何かプレゼントしたいんだけど、何か欲しいものある?」
「うん。猫の何かが欲しいな」
「猫が好きなんだ!分かった。
ポンテスをモデルに何か作って持って行くね!」
そう言うと近くでリジェスが、目を見開いて俺に口パクで言った。
(なんで作るんだよ!)
(え?)
(危険な事すんなよ、店で気の利いたものを買えよ!)
あ、しまった。
絵を描いたり、物を工作したりと無駄にハンドメイドでいろいろ作ってきた俺は、買うという発想をしていなかった。
基本的に出来合いのモノのほうがリスクが無くていい、店にある者から純粋にかわいいものを選んだらいいだけだしね。
それに、自分で作ると、どうしてもリスキーなものが出来上がってしまう。
そう、ママをキレさせた偽ポンテスの様に……
なので「あ、やっぱりお店で買う……」と言いかけたら、ルシェルが目を輝かせてこう言った。
「ありがとう、楽しみにしてるね!」
ええっ!余計な事を言ったのかっ。
あちゃー。やっちまいましたかぁ……
傍ではリジェスが(俺は知らない)と、俺にジェスチャーで伝えた。
……なんかアイツ腹立つわぁ。
さて今日は寄り道せずに、大人しくイリアンの馬車で速やかに家に送ってもらった。
そして家に帰ると「たくましい二の腕をしゃぶりたーい!」と、訳の分からない願望を絶叫する姉たちを尻目に、ポンテスを捕まえて相談した。
もちろんテーマはプレゼントの品である。
すると猫は言った。
「絵が良いんじゃないかニャ!
贈られた方も、素材が石だと今後どうしたらいいのか分からなくなるニャ」
「なるほど、前作った偽ポンテスじゃなくて絵だな」
意外といいアドバイスをするので感心する。
「それじゃぁ、どんな構図が良いのか決めないとな。
色々なポーズをとって見てくれ、今から俺が蝋板に書くから!」
俺は急ぎ部屋に戻って、愛用の蝋板と鉄筆を手に取り、ポンテスの前に座る。
彼は目をキラキラさせながら可愛く小首をかしげて、俺の方を見た。
「どうニャ?可愛いニャ……」
「あ、ああ……」
「昔この家に来る前、ご飯が食べられなくなると、こんなポーズをとって色々な人からご飯をもらったニャ」
「そうなんだ、まぁ確かに可愛いけど……」
なんか腹立つわぁ!あざとすぎて……
まぁいい、とにかく今はコイツを絵にしなければ、そう思って鉄筆を走らせる。
ガリガリと蝋を削ることで、蝋板の上に白い線で描かれたポンテスが現れる。
ある程度できたところで、俺はこれを猫に見せた。
「どうだろうか?」
「お、ニャーはやっぱり男前ニャ!」
「……気に入ってもらえて何より」
「前の物はひどかったニャ、でもちゃんとやればできるニャ!」
ああ、あの偽ポンテスか。
むしろあっちの方が、この猫の真実の姿を現していると思うんだけど……
そう思っていると、いきなり俺の蝋板が手元から取り上げられた。
あっ!と思って、その方を見るとそこには3人で俺の絵をまじまじと鑑賞する鬼婆の姿が……
一瞬で嫌な予感が胸をよぎる。
「これアンタの?」
「うん……」
「あんた“うん”じゃない“ハイ”でしょ」
「まぁいいじゃん、でも結構うまくない?」
「特徴はとらえているよね……」
3人から特別酷評されているわけではないが、なぜかドクドクと心臓が大きな音で鼓動する。
やがて3人は俺の方に目を向けてこう言った。
「なにこれ、これで終わり?」
「いや、これで絵を描こうかと……」
「なんで?」
なんでって、なんでこいつら俺を尋問しているの?
「友達の誕生日に贈ろうかと……」
「だれ?」
「別に誰でも……」
「ベガ、絶対女だよ。生意気にこいつもう乳繰り合うつもりだよ!」
で、デリカシーが無ぇ。この女共心底デリカシーが無ぇ!
「ああ、だからこんなあざとらしいポーズを取らしたんだ!」
「やらしい、本当にこいつらいやらしいわ」
助けてぇぇぇぇ、さっさとこいつらを墓地に誰か送ってぇぇぇぇぇっ!
「でもまぁプレゼント?上げないよりはいい男だよね」
「ああ、そう言う切り口もあるかぁ」
どんな切り口だよ……
「でさぁ、絵じゃない方がかっこよくない?」
はぁ?
「あ、わかる!これ立体にしたいよねっ」
何を言っているんだこいつら?
「じゃぁ、これを基にしてさぁ。ウッドゴーレム作ろうよ!」
「え?やめてよ!
ウッドゴーレムって何をするの!」
「あんたは黙れ!
じゃあさ、今から作ろうよ!」
「やろやろ!」
「ちょ、ちょっとやめてよ!
それより俺の蝋板を返してよっ」
「うるさいなぁ、いい?
私達はあんたの代わりにお友達のプレゼントを作ってあげようって言ってるの!
感謝しなさいよ!」
「そうよ、ただのネコの絵なんかもらったって面白くもなんともないじゃない!
ソレよりもこれなら、魔力を籠めたら5分ぐらいは動き回れるよっ」
「それ最高!何なら目を光らせたり、ニャーって鳴かせたりしようよ!」
『それ最高!』
こうして俺の蝋板は悪魔の手に渡り、そしてあの女共の魔導実験に使われることになった。
意外だったのは、義理の姉が途中割り込んで、悪魔“婆”達と一緒になって動くポンテスウッドゴーレムづくりに参加したことだ。
そして、翌日……
出来たから持って行けと渡された木工品を見て、俺とポンテスは青ざめた顔をしていた。
今俺達の前に居るのは目を七色に光らせ、スッスッスッ、と機敏に動くはち割れのネコで、しかも動くたびに「バウッ、バウッ」と鳴く物体である。
『…………』
もはや猫、と言うコンセプトからも逸脱した訳の分からない物で、俺のスケッチはいったいどこに反映されたのか分からない。
こんなの作るなら、何故あいつらは俺のスケッチを持って行ったのか。
「小僧、ニャーはこういう存在だったかニャ?」
「いや、違うと思うけど……」
あれ、俺はこれを持って行くの?
どこかに捨てないと……でもどこに?
「どうでしょう?」
俺はこのウッドゴーレムをもって、とあるご家庭にお邪魔した。
「ほうコレはお前のお姉様の作品か、随分とまぁ凄いものを……」
「いりますかね?」
俺がそう尋ねると、彼はこのへんてこな物を見てキャーキャーとはしゃぎまわる息子の姿を見て言った。
「まぁ、息子は楽しんでくれているし。
もらえるなら……」
そう言ってボグマスは“バウッバウッ”と鳴き喚く変な猫をまじまじと見た。
新しいおもちゃには最適なものなのだろう。
とにかく俺はこうしてあの奇妙な物体とお別れを告げる事が出来た。
好きな人に贈るプレゼントとしては最悪の偽ポンテス2号も、子供向けのおもちゃとしては最適なものなのだ。
生前マーケティングの事勉強してよかった。間違った市場に流していたら、あれを抱えてウロウロしているところだった。
そして楽しむ子供の様子を見ているとだが。
昔やっていた仕事の知識がこんなところで生かされるんだなぁ、人生に無駄なものは無いなぁと、俺は妙な感想を抱いたのだった。




