幕間3 パパさんは不運と幸運を持っている
多くの方が見てくださり、感謝してもしきれません。
まさかこんなことが起きるなんて……精進します励みます、ありがとうございます。
『おめでとうございまぁーす!』
心底嬉しそうな顔した魔導士達が、パパさんに寄せ書きを送り、花を手渡し、贈り物を送る。
「ああ、皆ありがとう」
「寂しいです、団長が居ないだなんて……
でもご安心してください、後はしっかり若君と一緒に励みますんで」
「ああウォーリーありがとう……」
パパは冷めた目で部下の目を見ながら思った。
おまえ……清々しくもまっすぐに、私を引き留めないんだな、と
こうしてパパさんは上が居なくなって、ところてん式に出世した部下の、明るい笑顔に見送られて長年勤めた近衛兵団の事務所を後にした。
……なんとなく釈然としない。
パパさんいなくなった事務所の中では、かつての部下が「私の事を会計首座と呼びたまえっ!」と、さっそく目下の者に命令しているのが聞こえてきた。
……もう一遍、こいつを会計係の平にしてやりたくなる。
このままここに居ると、自分の心の健康に良くないと感じたパパさんは、そのまま静かにこの場を立ち去った。
新たに立ち上がったばかりの役所である学芸院は、王宮内にある行政部の一番はずれの一室にあった。
部屋に居た部下はたったの二人で、これまでいた近衛軍の魔導士団の事務所の人員の約10分の1程度である。
(これを見ると自分は出世したのか左遷されたのか分からないな)
出来たばかりの新しい職場は、まだ何もない。人も仕事も、あるのはパンフレットだけ。
ガランとした部屋の様子を、パパさんは新しい自分の人生と重ねて思わず苦笑いを浮かべる。
今の自分がこの部屋の様に思えたからだ。
それだけに自分のこれからは、まっさらなものであるだろう。
新しい二人の部下はパパさんに挨拶をすると、何をしていいのか分からない様子で、椅子に座り机に向かってパパさんを見た。
その様子に上手くやっていけるのだろうか?とパパさんは一瞬考えた。
だが心を奮い起こして彼は思った。
さぁグラニール、仕事を作るかっ!
立ち上がったばかりの新規事業と言うのは、毎度毎度何をするべきなのか分からなくなる。
仕事内容と言うのが定まるのは、ある程度この部門に経験が積まれたその後で。最初は何のために、何をするのかをチームリーダーが構想をし、そして活動内容を明確に部下に示さなければならない。
放っておくと、人がお昼寝する部署になってしまう。
パパさんはそのことを知っていたので、「オホン」と一つ咳き込むと、やおらに立ち上がって言った。
「皆立ち上がってくれ……
よし、それじゃあ自己紹介をしようか。
私はグラニール・ヴィープゲスケ。爵位は男爵だ、まぁ法服だがね。
これまでは近衛軍の魔導士団の団長を務めていた。
ずっと軍に所属していたから、行政の末席に座るのにまだ慣れないが、皆の助けを借りてこの仕事を成功させたいと思う。
よろしく頼む」
上がる二つの寂しい拍手、そしてほかの二人の紹介。
二人は爵位のない役人で、若い人間がフレド・エルワリ。老けている方がセガンダ・ワルタンと言った。
なんか元気がないこの二人の様子。
第一印象として、パパさんは近衛の軍人たちのイケイケなムードとの違いに戸惑った。
……大丈夫なんだろうか?こいつら。
戸惑ったパパさんは、行政府の役人とはこういうマインドなのかもしれないと、認識を改める。
そしてこの冷たく固まったこの空気を、ほぐすために明るく語りかけた。
「なんだなんだ、声が小さいじゃないか。
しょうがないな……3人だけの職場で、たぶんみんなは委縮してしまったかもしれないな。
良いか、まず初めに言っておくが。
いずれこの職場は、学校関係者がひっきりなしに訪れる、行政府でも特に賑やかな部門になる!
それに伴ってみんなの部下の数もたくさん増えるようになるだろう。
まずはこの首都にある学校の教育内容を、より高度に、より国家のためになる物に変えるべく指導を開始しなければならない。
ただ今の我々は人数も少ないし、ノウハウもない、仕事の進め方だって確立はされていない。
逆を言えば君たちのやりたいアイデアは何でも実現できるという事だ!
どんどんと私に意見を述べてくれ!」
『…………』
目の前の二人の部下は、明らかに戸惑い、やる気のあふれるパパさんに対し、黙って白けた目線を投げてきた。
……何故かこの時だが。
少し前に末息子が自信満々にフィラン王子に会った後。
『パパぁ、会話が続かないよ!
どうしよう?どうしたらいい?』
と言いながらそこから逃げ出してきたのを思い出した。ああ、彼は今の自分である……
しかしここで逃げたら例の幼馴染(ホリアン2世)に、何を言われるのか分かったものではない。
息子と違ってパパの辞書に、撤退の文字は無いのだ。
そして……次の瞬間、とんでもない事に気が付いた。
(さすがにおかしいじゃないか、知り合いの官僚の顔を思い浮かべても、こんなにやる気がない奴はいなかったぞ。
と、なるとアレだ……おそらく彼らは前の職場でいなくなってもいいと思われたのだ。だからここに飛ばされてきたのだ。
つまり俺はいらない人材を押し付けられた?)
それを察したパパさんは、わなわなと震えながら、目の前の机を凝視した。
そしてくじけそうな心を奮い立たせて言った。
「なんだなんだっ!遠慮しているのかっ?
遠慮なんかするな、どうせ3人しかいないんだから」
すると目の前の二人は言った『ハァ……』と、まるで気の抜けたような返事を。
この言葉でますますイライラするパパさん。
ハァじゃねぇよ、ハイだっ!そう言ってビンタしたくなるのを必死でこらえる。
「よし、それじゃぁ。まずは外回りだ。
まずは首都にある学校に飛び込み、パンフレットを渡してこい。
学費援助のパンフレットだから、向こうだって断らないだろう。
興味が湧いたらここを訪ねるように言ってくるんだ!
もし時間がないなら私が行ってもいいから。
それでは始めよう!」
◇◇◇◇
その日の夕方、パパさんは学校に不法侵入した部下を引き取るために、警察に向かった。
……ああ、こんな事ってあるんだなぁ
勉強になるなぁ……そう思ったと言う。
なぜ学校に行ってパンフレットを置いてくるだけなのに、その学校に通報されたのか?
話を詳しく警察で聞くと、彼は学校の先生に声を掛けられた瞬間走って逃げたので、捕まったらしい。
捕まったフレドのアホさ加減に意識が遠くなりそうである。
なんで走った?と聞いても「分かりません」とだけ答えたコイツ。
パパさんはコイツをどうすればいいのか分からなかった。
……常識って、何だろう?
パパさんは王様に会いたくもなく、かといって自宅に帰りたくもなかったので、いつもの悪い癖が再発して、職場に泊まり込むことにした。
僅か初日で理想と現実のはざまで押しつぶされそうなパパさん。「近衛にあんな馬鹿はいなかった……」そうぼやいて、この日のために作ったパンフレットを眺めていた。
もっともらしく《これらを国の機関として、この国のためになるものにしたいのだ》と言った幼馴染の、自信のある様子が頭にちらつく。
パパさんは「あいつは、昔から口が達者だからな……」とぼやいた。
もしかしたら騙されたかもしれないと、思い返したパパさん。これでは出世ではなく左遷である。
……俺はこんなところで何をしているのだ。
そう胸で呟いて周りを見渡す。華やかだった近衛の事務所は遥か彼方だ。
今はそれがとてもまぶしいモノに見えてくる。
まぁぼやいても仕方がないので、パパさんは仕事の進め方を見直すべく、パンフレットを手に取る。
木版刷りの全部で30ページもあるパンフレット。
この日何度目かの溜息を吐きながら、パンフレットのページをめくり、ぼんやりと文字面を眺めているパパさん。
やがてコツコツとした足音が響いてここに近付いてくるのが聞こえた。
王かな?……一瞬そう思った。
ただ足音にいつもの迫力がないので、別人だろうと思って、音のする方に顔を向けていると、音の主はこの部屋の扉を静かに叩いた。
(誰だろう?)
心当たりがないので首をかしげながら部屋の扉を開けた。
「どちら……大公さまっ!」
扉を開けてびっくりした、そこに居たのはシルト大公である。
シルト大公はパパさんよりも一回りも年上のロマンスグレーの男である。
彼は渋い声でこう声を掛けた。
「やぁ男爵、まだ仕事中だとは感心だな」
「あ、いや。とにかく中へどうぞ……」
シルト大公はアルバルヴェでも一・二を争う大領主である。
シルト大公領は、かつてはアルバルヴェ王国とマウリア半島の覇権をめぐって争った独立国で、昔はシルト大公国と言っていた。ここらへんは“豪傑バルザック”と言う物語に詳しい。
大公は二人の付き人を従えてこの部屋に入り、がらんどうのこの中の様子を興味深げに見ながら応接のためのソファーに案内されて腰かけた。
パパさんは彼の前に座りながら尋ねた。
「大公さま、今日はどのようなご用件で?」
「ああ、今日私の屋敷にこんなものが届いてね……」
そう言って公爵はパンフレットをパパさんの前に差し出した。
……なん、だと?
パンフレットを見た瞬間、パパさんの胸に響いた言葉がこれである。
学校に行けと命令したはずが、なぜこんなものが大公の屋敷に届く?
パパさんは二人の部下がたった一日でやらかした数々に、思わずめまいを覚えた。
すなわち奴らは学校だけではなく、目につく邸宅に勝手に営業をしていたのである。
(相談しろよ、どうして相談しないんだよ……)
自分の思っていたものと違ったことをしているのを知って、ガクリと肩を落としたパパさん。
そんなパパさんに大公は言った。
「男爵は随分とおもしろい事をしているじゃないか、これは王の発案なのだろ?」
「ええ、まぁ……」
「実はこの事は王太子にも確認を取ったんだが、二人でこの計画に参加しようと話し合ってね?」
「大公さまと、リファリアス殿下がですか?」
それを聞いたときパパさんは信じられない思いを抱いた。
と言うのも、このシルト大公はかつてホリアン2世と王位を争った男であり、大公の母が王室直系の王女だったので、実は王位継承権は彼の方が高かったことがあるのだ。
この前の酒宴に参加した王党派貴族は、この王位を継げるかどうか微妙な時にホリアン2世を支持した貴族達である。
……とまぁ、このような経緯もあってシルト大公と、ホリアン2世の間柄はどうも上手くいっていない。
そんな大公とリファリアス王太子が仲が良いと言うのは初めて聞いたので、パパさんは驚いたのである。
大公は鳩が豆鉄砲を食らったかのようなパパさんの顔を見ると笑みを浮かべた。
「男爵、あなたは正直な方だ。
貴族であなたぐらい正直な反応をする人は珍しい……」
「あ、これは失礼を」
「はは、面白い人だ。
実はね、この話を持ち掛けたのは殿下なのだよ……」
「そうですか、いつごろから親しくなされていたのですか?」
「ついさっき、さ」
「さっき?」
「ああ、実は殿下の屋敷にもこのパンフレットが届いてね。
……あの分だと貴族街のめぼしい邸宅には全員届いていそうだな。
まぁ、いい。
それで王太子が私の所に来ておっしゃった。
『この国に必要な学校が海の学校だと言うなら、我々が誰よりも先んじてこの学校運営、そして建設に乗り出そう。
この学校がパンフレット通りなら運営費も大きく軽減されるし、何よりきっと生徒も集まって上手く行くはずだ』とね。
王太子はこう言っては失礼だが、大変面白いお人だね。男爵」
「そ、そうなんですか……」
これを聞き。王家の人間をおもしろいと、外部の人に言って無事でいる貴族は、この人だけかもしれない、とパパさんは思った。
シルト大公はひどく楽し気に目を輝かせながら、天井を見上げ思い出を手繰るように言った。
「彼は私を尊敬してくれていると言ってくれてね。
お父上との間柄をご存知ではないのか?と尋ねたのだが。
『もちろん知ってる、その上であれほど父を苦しめたのだからあなたは大したお方だ』
と言ってくれてね。
いやはや、王家の人間にこれほど好意的な事を言われるとは思わなかったから嬉しかったよ。
ただあの若者、なかなか図太い。そこはホリアン王に似たのだろうな。
海の大学を作りたいのだが、用地の確保と資金、そして人手を出してくれないか?と言ってくるのだよ。
くっくっくっ……腹は立つがそれが目的で私にすり寄ったのだろうな。
殿下は公爵になってまだ日が浅い、先立つもの(お金)が無いのだろう。
そこで私に声を掛けたと言う事だ」
パパさんは王家の人間ではないが、彼にとって王家は身内のような存在なので「すみません……」と、王太子の代わりに謝罪をした。
大公はそれを聞き、少し満足そうに頷きながら言葉を続ける。
「殿下はこの国初の海の大学を作りたがっている。私も協力するのはやぶさかではないが……男爵、単刀直入に言うが、幾ら援助できる?」
「ご希望に添えるかどうかは……」
実は予算に限りがあり、そんな大きな事業にまで手が回らない。
現状の予算規模だと、首都の既存の教育施設の援助ぐらいが関の山なのである。
王から与えられたミッションの一つが、この海の大学を作る事だったパパさんにとって、この公爵の提案はひどく魅力的なものだ。
できれば今すぐにでも王太子と大公、二人の手を取って“お願いします”と言いたい。
だが、先ほども述べたように、予算の問題があって、お金がないのだ。
残念だが苦渋の思いで断るしかない。
すると、そんなパパさんの苦しい表情を見た公爵が、ふんぞり返りながら言った。
「そうか、では我が大公領に作ることは可能か?
もし可能であるなら、私は港湾づくりに適した土地の提供と、周辺の農民に税として命じている労働を、この建設に充てる事が出来る」
この提案を受けた時、パパさんの胸は大きく高鳴った。
王から言われたミッションの達成に大きく近づいたからだ。
鉛のように、重たい唾をゴクリと飲み干し、パパさんは公爵を見上げながら言った。
「真実でございますか?」
「はッはッ……男爵はすぐに顔に出る。
いけませんぞ、貴族としてはだめです。
……ただ、私個人としてはあなたと仲良くなれそうです。あなたは私を騙したりはしなさそうですからな」
「も、申し訳ございません」
「うむ、では男爵。私も差し出すばかりでは面白くないのでな、2つあなたにお願いしたい」
「なんでしょうか?」
「実は王太子から面白い話を聞いたのですが、なんでもフィラン王子の剣術の師を、この度あなたの学校の教官が務めるとか……」
パパさんの胸がドキリと高鳴った。
王子は今度身分を偽り、貴族街にあるパパさんの学校に剣だけを習う事が決定したのである。もちろんこれは機密事項で、パパさんは黙って目を白黒させた。
他にリアクションの取りようがない。
大公はその様子を見ながら、静かに笑い、そしてパパさんに言った。
「まぁ、私の願い事も似たようなものなのだよ、男爵。
実は私には、恥ずかしながらこの年になってできた娘が居てね。
息子は数年前に病でなくしてしまったし、わたしには子供と言えるのはこの子だけ。
だから可愛くて可愛くて……老年になってからの子供は可愛いと言うが、まさかこれほど愛らしいとは夢にも思わなかった」
「は、はぁ……あ、いえ。おめでとうございます」
「うん、うん……
だからこの子の願いはなんでも叶えてやりたいのだ。
ただ、少し変わった子でね、この子は男の子のような遊びが好きなのだよ。
平たく言うと、剣を振るのが好きなのだ」
「はぁ……」
「だけれども我が家の騎士は教えるのを恐れてしまってね、もし怪我をさせたら大変だと言うのだ。
かといって外部の人間だと信用もできないし、信用ができる者が居たとしても、学校の規則で女子の入学は断ると言うのだ。
娘はひどく悲しんでなぁ、本当にかわいそうで……
すると今日殿下がやってきて、そなたの新しい学校の話をしたのだ。
ちょうど娘も居た時だったので、今度ソードマスターが教えてくれる学校の話に食いついてきてな。
……どうだろう、男爵。王子が通える学校だ、私の娘も入れてやってくれないだろうか?
ソードマスターに教われて、信用ができる学校はここしか心当たりがないのだよ」
「えっ!いや……女の子を」
「断るのか?」
言われた瞬間から、パパさんはわずか一秒の間に考える。
今ここで断れば海の大学がパァになる。しかも今回港湾用地も取得できる!軍港を作り商用港も作れる!それに伴って学校のカリキュラムも充実するじゃないか!王の直轄地に作るのだって、許可が取れるかどうかわからないのに今ここでこれを逃したら次があるのか?いやないだろう、無いだろうがグラニール!手を取れ、手を取るんだグラニール!別にこいつだって、入学してから王子を取って食おうとしているわけじゃない。まずはコイツの手を握りしめて大学を作れば、後の事はきっと何とかできるっ!
「……わかりました、お引き受けいたします」
パパさんは思ったもうどうにでもなれ!と。
海の大学を作った後、なるようになればいいのだ。
こうして開き直ったパパさんは、大公に向き直り「あと一つのお願いは?」と尋ねた。
すると大公は、目に鋭さを宿し、パパさんの目の奥を射抜くような視線を発しながらこう言った。
「今度出来る海の大学、その開校の当日に王に除幕式の出席をお願いしたい」
パパさんは一瞬で顔をしかめた。
無茶な要求を受けたと思ったのだ。
パパさんが断ろうと口を開いた瞬間、大公が「それを願い出るだけでいい!」と言って遮る。
「ようは、大公家と王家の諍いを私の代でなくしたいのだ!
私の後は娘が継ぐだろう、その娘が王に睨まれたら娘の運命が悲しい事になる!
私が生きているうちは良い、だが娘が大きくなる前に私は死んでしまうかもしれない。
老いてからの子だ……その懸念はもっともだとは思わんか?
私はね、男爵。娘の庇護を王に願い出るきっかけが欲しいのだ……」
パパさんはそれを聞くと、しかめた顔を和らげ、そして静かにうなずく。
「大公さま、私も人の親です。
大公さまのお気持ちは僅かかもしれませんが、わかるつもりです。
……了解しました。
大公様このグラニール・ヴィープゲスケ。必ず陛下に大公様のお言葉、そしてその思いをお伝えしたします。
ただしどうなるかはわかりません。それだけはご了承してください」
「分かった、ぜひとも頼む」
「かしこまりました」
こうして、パパさんの剣術学校に綺羅星のような子供たちが集まるようになった。
だが当のパパさんは?と言えば、墓場に持って行く秘密がまた出来たと思っただけで、あまりうれしくはなかったようである。
幕間3話行っちゃいましたね本当にすみません。でも次からは小僧が帰ってきます、宜しくお願い致します。