飛べッ、キツツキ!
―時刻を少し巻き戻した同日朝。
マウーレル伯爵家が所有する薪の貯蔵庫では事件が、ゲラルドの知らない内にでひっそりと進行していた。
今ここには、泣きじゃくる一人の魔導士が監禁されている。
ちなみにこの事件の目撃者は“鳥”だった……名前はパックス・ペッカー。
そしてこの鳥こそが、このにわかに栄える鄙びた別荘地に、これから混乱をもたらす者である。
バックス・ペッカー……その名前を恐れない野生動物は、此処ダレムでは皆無である。
動物の繁殖期に現れては、ハーレムづくりが上手い雄を、次々と破滅して回り、決まってゲェーッゲェッゲェッゲッ!と、恐ろしい声で泣きわめく様に、全てのオス共は恐怖した。
むろん男たるもの恐怖におびえるだけではない、立ち向かうものもたくさんいたのである。
だがしかし……この鳥を倒そうとした鷲や、鷹はことごとく墜落し、地を這う狼、そして食物連鎖の頂点に居る熊ですら気絶して倒された。
そうこの大地ではこの鳥が現れた3年前から、この鳥こそが野生動物の、ある種の頂点に居たのである。
バックス・ペッカーとは何者なのか。
……彼は正確には野生動物ではなく、召喚獣である。
実はとある聖剣の力を分け与えられた、7匹の珍獣……いや召喚獣が居る。
まぁ、詳しい話は省略しよう。
この世でたった一人しか居ない聖剣に選ばれた戦士が使役するのがこの召喚獣なのだが。
……まぁこいつが本当にどうしようもないチンピラ、しかも10歳にもならないガキだったので、嫌気がさした召喚獣たちはある日、集団脱走を試みた。
するとこの召喚獣の存在を苦々しく思っていた、砂漠の神ラドバルムスが、これ幸いとばかりに襲撃したのである。
仲間たちは聖剣の加護を受けることもできず、散り散りになって敗走した。
その後の仲間たちの行方は知らない、召喚主であるはずのチンピラのクソガキは、どうやらペッカーの本名はすっかり忘れてしまったらしく、結局今日の今日まで召喚されることもなく過ごせてしまった。
とにかく自由を手に入れたペッカーは世界の果てを目指して飛んだ、胸いっぱいに自由の風を吸い込んで。
やがて彼は大陸の西の端にたどり着き自分の旅が終わった事を知った。
ペッカーはここでしばらく住み着くことを考える、季節は恋のシーズン、キツツキの群れに飛び込んだ彼、淡い期待に胸を高鳴らせた。
だがしかし……愛は、どこにもなかった。
彼はモテなかった、迫り方に問題があったのかもしれない、聖地からやってきた外国人だからかもしれない。
同じキツツキであっても、微妙に種が違うからかもしれない。
とにかく理由はきっとあるはずだが、とにかく彼は……愛無き戦士だった。
誠実さをアピールしても、結局イケメンキツツキに夢中の雌ども、席順を争うその姿。
聖地で神が命じた、誠実さを大事とする教えに反するそのあらまし。
ペッカーは……ペッカーはもう我慢がならなかった。
彼は生まれ変わる、絶対無敵の野生の頂点。
そう“ラブ・イズ・オーバー”へと……
ある日ペッカーは獲物を求めて王都へと飛んだ。
春先に盛っている、家ネコのハーレム野郎を抹殺……いや、孤独なボーイに変えるためである。
こうしてたどり着いた貴族街、姿を目撃した雄が恐怖し、盛んにうなりを上げる中で、奴がいたのだ。
そう、同じ召喚獣仲間のはち割れの猫である。
「ニャッ、ペッカー先生じゃニャイ。
また悪さをしているのかニャ?」
久しぶりの再会に話も弾む両者、やがて話は猫の飼い主の娘が、下着を充実させ始めたとの話が始まりペッカーが『それは男だな』と、鋭い突っ込みを加えたので、その男を見に行ってやろうという話になった。
……そこで見たのは、チンピラ青年達の喧嘩にナンパ、さらに親は大金持ちと言うとんでもないリア充コンボの嵐である。
ペッカーは一目でこいつらが気に入らなかった、猫はこんな男に娘を任せるわけにはいかないと憤慨した。
こうして男たちは手を組んだ、あのクソ野郎の邪魔を徹底的にやってやる!と。
さてそんな初日の仕事も無事に終わり、空っぽの薪の貯蔵庫に帰ってきたペッカー。
彼の塒は此処だった。
中の様子は?と言うと薪はもう無くなったが、屋敷で働く庭師たちが藁や樽を放り込んでいて、物が散乱している状況である。
帰宅はかつての同僚で、今はポンテスと名乗る猫と、明日の打ち合わせをし、彼が用意した食事を食べてからなので随分と遅くなった。
そうこうして塒に戻ったのは真夜中なのだが、ペッカーはびっくりした。
貯蔵庫の周りには兵士が取り囲んであり、そして見知らぬ二人の男が何も知らずに入ってきたのである。
その様子を近くの木の枝にとまって見下ろすペッカー。
さてどうなる事か?と思っていると。
貯蔵庫を取り囲んでいる兵士たちが、二人の男が入ってくるなり、襲撃した。
やがて体が大きくて強そうな男は捕らえられ、そのままどこかに連行される。
このどさくさに紛れて、木々の枝から貯蔵庫の屋根の梁に飛び移り、こっそりとこの様子を見下ろしたペッカー。
残ったもう一人は、先ほどの者よりもほっそりとした体つきで、襲われたにもかかわらず、兵士とある程度仲が良さそうに話していた。
兵士とこのほっそりした男は、この貯蔵庫の中で火を起こして暖を取りはじめた。
迷惑にも自分が居るところにも煙が来る。
ペッカーは苛立ちながらも、煙から逃げるように静かに棚の上に降り立ち、この様子をうかがい続ける。
やがて気が付くことがあったのでこう思った。
(ハ、ハァーン。さてはこの細い方が裏切って、あのガタイが多い奴をこの兵士に売り飛ばしたな
随分と人間世界は汚い事がまかり通る)
あきれた者が居たもんだと思ったペッカーは、下が大人しくなったら寝るつもりになって目を閉じた。あまり興味が湧かなかったのだ。
ところがしばらくしたら、逆に訪問者がこの場所を訪れたのでうるさくなる。
迷惑そうに半目を開いたペッカー、現れたのはマウーレル伯爵だったのを確認する。
現れた伯爵と、ほっそりとした男は、そのまま何事かを話し合う様子だった。
(ああ、コイツ(伯爵)が後ろで糸を引いていたのね。
はいはい、よくあるお話で……)
その様子を見て、何事かを悟ったペッカー。
やっぱり彼は興味がなく、また眠いのでのでうつらうつらと舟を漕ぎ、その姿勢のまま話を聞いていた。
その時である突然大声が上がった。
「そんな!話が全然違うじゃないかっ」
びっくりしたペッカー、さらに下に居た兵士がこれまで見せた親しみを捨てて、裏切り者に剣を向ける。
どうなっているのか?と思って目を凝らしたペッカーに気が付かず、マウーレル伯爵は言った。
「騎士ボグマスはこのまま始末する。
エドワース、ご苦労だったな……」
「話が違う!
男爵は彼を雇うと言ったじゃないか!」
「奴は甘いのだ!主の名誉を傷つけた者にどうして騎士が忠誠を誓うというのだっ。
とにかくこのまま騎士ボグマスが生きているのは私は反対だ」
「伯爵ッ、俺をだましたなっ!」
「王家のため、婿のためだっ。
そういう覚悟がないものに貴族など務まらん。
グラニールがお前に誓ったものは、今ここで私が破棄する。
……おい、コイツはこのまま貯蔵庫に監禁しておけ。絶対に逃がすんじゃないぞ。
狩場で“本当の獲物”を狩るまではな!」
やがて伯爵は茫然とたたずむエドワースを残し、兵士を連れたってこの場を後にした。
外からこの貯蔵庫に鍵が掛けられ、そして後には焚火とエドワースだけが残された。
パチパチとした音を立て、相反するように静けさに寄り添う焚火の声。
静けさと暗く赤い光が広がった貯蔵庫。
ペッカーは思った(やれやれ、これで寝れる)と……
◇◇◇◇
そして今の時刻、すなわち朝を迎えたのである。
……結局ペッカーは寝れなかった。
下の男が「すまんボグマス……本当にすまん……」と、泣きじゃくりながら一晩中呻いていたからである。
さすがにそんな男にいつも通りイタズラをするつもりにもなれず、不機嫌そうに耐えるしかないペッカー。
たぶんそんな男の様子にやりきれない感情を持ったのは、外で見張りについている兵士も同じようで壁越しに呟いた。
「辛気くせぇ声を一晩中上げ続けるんじゃねぇよ!
あの騎士様は今男爵が助命嘆願を出したので、助かるかもしれねぇってよ。
……まぁ、ルシナン次第だけどな。
消されるとしたら取り調べが終わる夜以降になるだろうよ。
あーあ。俺は飯を食ってくるかなぁ」
見張りはわざわざ席を外すことを伝えた。
暗に逃げるなら今の内だぞと、教えてくれたようだが、そんななパスは下のエドワースには届かず、彼は「男爵様、お願いします彼をお助けください!」と祈るばかり。
(こりゃだめだ……)
そう思ったペッカーは仕方がないと思って外に出て行こうと思った、天井に一ヵ所わずかな隙間があるのだ。実はいつも彼はここから出入りをしている。
飛び立つために梁を蹴り上げようとかがみこんだ時、ふと下のエドワースが呟く声が耳に届いた。
「女神フィリア、主神サリワルディーヌ……どうか彼をお助けください」
女神フィリアなんぞどうでもよいが、サリワルディーヌの名前を出されたのにびっくりしたペッカー。
自分に聖剣をの力を分け与え、新しい役目を与えてくれたのは彼だったからだ。
一瞬初めて召喚された時と、聖剣に集った、仲間の召喚獣たちの顔を思い出す。
なので、サリワルディーヌの名前を出されたのでは仕方がないそう思えたペッカーは、天井ではなく下に降り立った。
エドワースは真っ赤な顔、真っ赤な目で絶えず泣きじゃくりながら、急に近くに降り立った鳥を見た。
エドワースは言う。
「お前、俺を慰めてくれるのか?」
「げっげっ(まぁ、そんな感じだな)」
「へへっありがとうよ。
うれしいぜ、でも俺はもう駄目なんだ。
俺は友達を破滅させてしまった。
俺はもう終わりだ、こんな俺じゃ、この後生きる価値もねぇ……」
「げぇーげぇーげっ(まだ終わってねぇよ、やれる事があるんじゃねぇの?)」
「へ、俺も鳥の言う事が分かればな……
コイツが何を伝えようとしているのか、わかるってもんだが」
「げげ(なんだよ、伝わってないのかよ)」
「鳥よ、少し俺の話を聞いてくれ。
俺はボグマスとは古い馴染みなんだ、
アイツは昔から良い奴で、今回の件だってあまり深くは関わってないんだ。
実は魔導士っているのは皆ヴィープゲスケ男爵に、色々と関係がある。
師匠が男爵の世話を受けていたり、留学の世話をしてもらったり、仕事を紹介してもらったりしてな。
この国の魔導士は大半がそうだ。
だから王が非協力的な伯爵から領地を奪い取って、直轄地に変えたいとなった時も、俺は逆らう訳にはいかねぇんだよ。
ましてやヴィープゲスケ男爵から直々に命令を受けたとなっては、さ。
はじめは俺もどうかな?と思ってはいたんだよ、裏切りなんてやりたくはないしな。
でも調べると伯爵家は無茶苦茶だ。
王都に近い立地を生かして、法律では高額関税が課せられるはずの、宝石を密輸して大量に販売していたんだ。
他にも障害未遂に横領。まぁいろいろ見つかった。
それ等は全部男爵を通じて陛下の耳に届いている。
しかもあの阿呆は男爵をなぶりものにしようとするし、だから俺キレちまったんだ。
まぁ、何もしてないうちに雇った連中がお忍びで遊びまわる王太子にケンカを売ったのは予想外だったが……」
「げぇー(そいつは大変だったな)」
「だからよ、俺は伯爵が許せなくてこんな恐ろしい企てに加担しちまったんだ。
男爵は俺を近衛の魔導士団に入れてくれるって言ったしさ。
俺もその、……伯爵にはもらった給料分は働いたし、新しい環境に興味があったしさ。
だからまぁいいかな?って思っちまったんだ。
だけどボグマスは仕える主をなくしてしまう。ああ、これはやばいな、と思ったから男爵に相談したら、ボグマスの次の仕事も紹介してくれるって言ったんだ。
アイツは他家で騎士を続けられるようにしてくれるって、男爵は約束したんだ。
だから俺は……それを信じて。
うっ、うっ、うぅっうわぁぁぁ」
「げぇっ!げぇっ!げぇぇぇぇっ!(この間抜け野郎、泣いてる暇があるかよ!今すぐ立ち上がれ、なんでてめぇは走り出さねぇ!)」
「ヒック、ヒック。
ああ、すまねぇ。俺は勉強はしたけど頭が悪いんだ。
つくづく俺は馬鹿なんだ……」
「…………(ため息)」
「俺は自分の不始末を、この首で購うつもりだ。
そうじゃないと、アイツの若い嫁さんにも申し訳が立たねぇ。
それしか、詫びる方法が……」
ペッカーはこの泣き言を聞いた瞬間床を蹴り飛ばし、高く跳ね上がるや否や、エドワースの頬を叩いた。
びっくりしたエドワース。
鳥は羽で叩いたため、空中で大きく体が傾いでしまう。
そしその崩れたバランスのまま藁の中に突っ込み、そして何事もなかったように立ち上がると言った。
「げぇっ!げぇっ!げぇーっぐぇ、げぇぇ(死んで詫びるくらいなら、死ぬ気で巻き返すしかねぇだろうが!
お前の首なんざもらっても嫁が迷惑だ!
命はって旦那を取り戻して来いよ……それがてめぇがやるただ一つの贖罪だろうが!)」
ペッカーの言葉は残念ながらエドワースには分からない。
ただエドワースにも、目の前に居るこの怪しげで奇抜な鳥が、自分の弱気を叱咤し、そして熱い気持ちで激励しているのだという事だけが伝わる。
エドワースは「すまない、ありがとう……」と言ってさらに泣くいた。
それを見てペッカーは「げぇげ(そういうつもりじゃなくてさぁ……)」と呟いた。
ペッカー的にはすぐに行動を起こしてほしいのだ、だけどそれが上手く伝わることがない。
ペッカーはコミュニケーションがうまく取れないことに疲労を感じた。
「おい、あんた。ちゃんとここに居るのか?」
外から食事を終えた見張りの声が響いた。
エドワースが「ああ」と返事をすると見張りが「なんだよ……」とがっかりした声を上げる。
ペッカーもがっかりである。
見張はそんなペッカーをしり目にこう言った。
「あんたの友達なんだが、いま王様の山荘の、北側の離れの地下牢にぶち込んでやった。
あんた、ガルベル人共とつるんでいるそうじゃないか。
アイツらを動かしたら承知しないからな
良いな?覚悟しておけよ!」
ワォ、この見張はかなり良い奴じゃないか。
全部アイデアも含めて教えてくれているなんて。
見張はさらに言った。
「ぬおっ、腹が満たされたらトイレに行きたくなった。
コイツはでかくて長いのが出そうだ、ちょっとの時間じゃ終わらないかもな。
良いか、俺はここを離れるから、絶対に逃げるんじゃないぞ!」
こうして見張はこの場を、わざと盛大な足音を立てながら出て行った。
ペッカーはこの様子を耳で聞き、そしてエドワースに言った。
「げぇっ!げげげげげっげぇ!(よし今だ!脱走するぞっ)」
ところがエドワースは言った。
「……ガルベル人は、もういないんだ。
もう手駒はもうないんだ、俺一人で山荘に行ったら殺されてしまう」
……もうペッカーは我慢ができなかった。
身体を緑色に輝かせると、エドワースの襟首をその小さな足でつかみ、そしてエドワースと自分を淡い魔法の光で包み込むと、一気に飛び立つ。
ドッカーン!
天井に空いた小さな穴をエドワースごと潜り抜ける。
壁は粉々に砕け、頭ごと突っ込んだエドワースはその衝撃で昏倒する!
飛びながらペッカーは叫んだ。
テメェのせいで俺は徹夜だ馬鹿野郎!と
こうして冬の空を飛ぶペッカーとエドワース、彼等はやがて王家の山荘の上空までたどり着いた。
ペッカーが見下ろすと、屋外で幾つもの焚火を囲むように設営されるパーティの会場が見られる。
寒い冬にアイツら馬鹿じゃないの?と思ったが王様の趣味なのだろう。
実は今日の狩りの獲物を、そのまま焚火で調理するという、騎士物語でしか見ないようなワイルドな趣向を楽しむためにこうしているのだが、さすがにそんなことまでペッカーも分からない。
タダこの様子を見てちょうどいいと思った。厳重な警備を掻い潜ってあのデカブツを救出するなら、こんな時の方が穴もできやすい。
そしていいアイデアが閃く。ペッカーは思った。
よし、いっちょやってやろうじゃないか。ここに来た連中に、二度と忘れられない夜をくれてやるっ。
とりあえずこの大きな荷物である、気絶したエドワースを、広い山荘の敷地にある、目立たないところに降ろす事にした。
屋敷の北側にある雑木林が良さそうなのでそこに降り立つ。
エドワースを降ろした後、ペッカーは腹が立ったので「げぇっ!げぇぇっ!(さっさと起きろ!このウスノロッ!徹夜の俺の代わり寝るんじゃねぇ!)」と叫んでエドワースを蹴り上げた。
蹴られた痛みで飛び起きたエドワースはびっくりだ。
貯蔵庫に居ると思ったら、なぜか見知らぬ山荘の傍の雑木林に自分が居る。
そして傍らにはあの変な鳥の姿が。
エドワースは一生懸命思い出す。
そして魔法の光を身にまとった鳥が、自分を掴んで屋根に向かって飛びあがったのを思い出した。
エドワースはペッカーを見ながら言った。
「お前が連れてきてくれたのか?」
頷くペッカー。
「あの屋根の形は……王家の山荘だよな?」
ふたたび頷くペッカー。
しかしエドワースはそのまま固まり、ただ茫然と山荘を見続けるだけである。
その様子を見ながらペッカーは思った。
(まぁ、想像していたけどコイツはだめだな。
ポンテスを連れてきて、俺の言葉を伝えて動かしてやらないと)
ペッカーはいつものように「げぇ」と一言発すると、ポンテスを探すために飛び上がった。
ポンテスとペッカーが合流できたのは、間もなくの事である。