表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
疾風の吹く頃に  作者: グレイキャット
出会い
6/9

さわがしい1日

 疾風は名を呼ばれ、振り返った。長めの黒髪と、赤い瞳が特徴的な男が、人のよさそうな笑みを浮かべたまま、疾風を見下ろしていた。すると、疾風はにっこりと笑い、声を上げた。

「夜斗兄!!もどってたんだ!」

 夜斗やとは疾風の頭をわしづかみにすると、彼の顔を覗き込んだ。

「お前のためにな・・・」

 そして、女主を見つめた。

「女主・・・お元気で?」

「あぁ、今のところはね。でも、あんたがきたからねぇ・・・悪くなるだろうねぇ~」

「いやぁ・・・悪い冗談を・・・・・・」

 夜斗は苦笑しながらイスに座ると、鼻をクンクンと動かし、いやらしい笑みを浮かべた。

「いや~・・・おいしそうなにおいですね・・・一口・・・」

 女主は、他のお客のために料理を作っていた。宿屋にいるのは疾風たちだけではない。ちゃんとした、お客もいるのだ。そんな彼らのために、女主は、絶品の料理を毎日作る。

 女主は、近くにあった鳥の骨をつかんだ。ケダモノを見るような目で夜斗をにらみつけると、女主は鳥の骨を勢いよく振りかぶると・・・投げつけた。

「ゴォッ!?」

 顔面で鳥の骨を受け止め、夜斗はおかしな声を上げた。まったく・・・、女主は容赦をしない。本当に女なのかと疑ってしまう。女主は料理をする手を止めずに、声を上げた。

「あたしの料理に触れるんじゃないよ!!このくそ犬!あんたは骨でも食ってな!」

「誰が・・・犬だよ・・・・・・」

 悶絶しながらも、鳥の骨を食べる夜斗を横目に、疾風はため息をついた。

 また、さわがしくなるぞ・・・・・・と、彼は内心思うのだった。

 登場人物の簡単な紹介をさせていただきます。必要のない方はとばしていただいて結構です。


 疾風はやて・男・15歳 目の色=藍色 髪の色=緑かかった白 神器=風月 盗人の少年。思いやりのある心の持ち主。相棒の神器は風月。


 夜斗やと・男・??歳 目の色=赤色 髪の色=黒色 神器=神狼牙じんろうが、異ぶくろ、ジライヤの衣 疾風の義兄弟の男。明るく、すけべだが、残忍な一面も持っている。相棒の神器?は神狼牙。


 女主おかみ・女・40代後半 目の色=赤茶色 髪の色=茶色 宿屋「花鳥風月」の店主。困っている人間を放っておけないタイプ。疾風をふくむ、多くの人間に慕われている。

 

 以上で、今までの登場人物の簡単な紹介を終わります。引き続き、疾風の吹く頃にをお楽しみください。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ