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座敷童のいち子  作者: 有知春秋
【中部編•想いふ勇者の義】
58/105

序章

 保身。

 言葉を汚くすれば我が身可愛さという意味に受け取れるが、それに大きな意味を含んでいたとしたら、どんな批判があっても貫くべきだろう。

 助け合い。

 保身とは意味合いが違うが、蓋を開けば双方に含む意図に保身が無いとは言い切れない。

 しかし、助け合いと保身、この二つの言葉を同時に突きつけられた状況が目の前で起きた場合、どんな答えを『作る』だろうか?


 答えはきっと一つではない。


 損得勘定から利益ある助け合いを選ぶかもしれない。

 損得勘定から利益が無いとみなして保身を選ぶかもしれない。

 損得勘定なく利害関係にある者同士なら、保身なく助け合う理由を作るかもしれない。


 この場では、時間の猶予がない状況で『助け合い』か『保身』どちらかの答えを出さなければならないというのを念頭に置き、助け合い、保身、新たな答えを作る、かを考えてほしい。

 いや、こんなことを考えなければならない世情こそ冷めていると言えるし、見せかけだけの助け合いや見て見ぬ振りの保身を見かけてしまうのが今の時代だ。


 正しい助け合いもなく、負の保身しかない人間関係。

 世間体や表向きだけの付き合いなだけで、仲間意識という言葉さえ高尚になっている希薄な人間関係。


 助け合い、保身、新たな答え。


 彼はどの答えを選ぶのだろう……


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