好きな人(二百文字お題小説)
お借りしたお題は「好きな人」です。
田守優子は私の親友。かなり独特な感性の子だ。
今度は私の給料日が来たので、優子と夕食を共にした。
そこで優子から衝撃の話を聞いた。
「好きな人ができたの」
びっくりした。優子ほど恋愛から遠い子はいないと思っていたからだ。
「誰なの? 私が知っている人?」
「うん」
うわあ! 勝手に興奮してしまった。
「誰なの、教えて!」
すると優子は頬を朱に染めて言った。
「嵐の櫻井君」
訊かなければよかったと思った。
ということでした。