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朝日に立つ塔は明日への希望を拒む

ACが所有するもっとも巨大な倉庫

ここでは、DM2の機動テストが行われていた

「よし!

これで、今日の夕方にはレジスタンスは消滅している!」






『妙だ・・・』

ラトルはパトリオットに備えられている固定遠距離映写機を眺めていた

『なにが妙なんだ?』

スティングがブラックレイの中でパンを食べていた

スティングはパトリオットの向いている方向を見る

『ね!ACのSP!!?』

『あれ・・・30分前から居るんですが・・・』

『どうして云わなかった!?』

『妙なんですよ』

『妙?攻めてこないのがか?』

『いえ、あのSP部隊・・・武装がないんです』

『??』

見れば、確かに敵の量産型SPには武装がない

『・・・ラトル、あれは武器なんて甘いものじゃない』

ブラックレイが空へ向かって空砲を撃った

『おでましだ!!!』




「なんだ?」

紅国大統領は背中から聞こえた轟音の方向へ向いた

みれば、肉眼でハッキリわかるほどの数の量産型SPが前進してきていた

「な!」

「きたか・・・・総員警備体制に入れ!」

ソルイドがマイクに向かって叫んだ

「女王陛下!はやくこちらへ!」

「いえ、私はここに居ます」

「陛下!もし、陛下に万が一のことがあったら・・・・」

「安心してください

ここが一番安全ですよ。

西ゲート閉鎖!

7番8番のトランジスタ用意!

17番18番レーザダイオード用意!

北・東ゲートより黄国SP機紅国SP機回収後西ゲートより射出!!

依存はありませんね?御ふた方?」

「あぁ、かまわん」

「メテオブレイカーは後方支援型ですので西側の高台への誘導をお願いします」

「わかりました

ミドル!全てのSPの回線を開く準備を!

まだ各国家SPの機体としか連携が取れない状態だ

急げ!」

「はい!」





『ロン、出陣後おまえは左へ回ってくれ

敵が突っ込んでくるつもりなら挟み撃ちにする

ジャスティスとセンチネルの機動性なら敵の退路を防げる』

『了解!!』



『俺とファイアストーム様はゲート前で射撃だ!』

『こっちもだ、ブラックレイも中距離型なんでな、すまん』

『わかりました!

スコーフさん!パトリオットの第一リミッターは外してもいいんですよね?』

『『ってかもぅ使ったことあるだろうが!

構わん!!思いっきりやってやれ!!』』



『デスサイズとレクイエムなら敵を追いまわせる

そこで俺が一斉に火の雨を降らせる

混乱する敵さんを切り刻め!』

『はいはい、期待してますよぉ〜軍師さん♪』

『了解だ』



パトリオットが大群に突っ込んだ

敵の前線はブラックレイとファイアストームの射撃で吹き飛ばされる

『数撃ちゃあたる状態だな』

パトリオットが敵の大群に突っ込んだ頃

メテオブレイカーが高台に登った

『ほほぉ、あの灰色の機体はセンチネル並の機動性だな

友軍だから当てないようにしないとな』

メテオブレイカーが一筋の光を放った

それが合図になったかのようにセンチネル・レクイエム・ジャスティス・デスサイズ・アポカリプスがゲートから飛び出した

『暴れるぜぇぇぇぇ!!!』

デスサイズが地面を滑りながら大群の左に突っ込んだ

その後ろからセンチネルが追い抜いた

センチネルは大群に牽制をかけながら後方へ回る


『あれが黄国の将軍機・・・・こちらの実力、今ハッキリと見せてやる』

レクイエムが大群の右から突っ込んだ

それと同時に回転しながらブレードで3機のSPを撃破した

『ほぅ、そうとう気合入ってるな』

ジャスティスが後方へ回り込んだ

一瞬、センチネルと目が合った

そして、合図でも送ったかのように二機は同時に大群へ射撃した


『クソ!敵が後ろに!!』

『前線は何をやっている!!?』


敵のSPの反応は遅い

『さぁ・・・ショータイムだ!』

アポカリプスは上空に無数の拡散弾を撃った

それが孤を描いて大群の中心部に落ちる

中心で大きな炎のドームが描かれた


一機、また一機と確実に敵を破壊していく



しかし、その流れは一筋の光の柱により止まった

『よけろ!!』

その光の柱は地面を抉りながらレジスタンス本拠地の外壁に命中した

かなりの遠距離から撃たれたので、パワーは落ちていた

それでも、外壁は無残な姿になっている

『なるほど・・あれが・・・』


まだ朝の日が完全に昇っていない

その日をバックにして一本の巨大な塔が立っていた


パトリオットはその塔に向きを合わせた

『あれが・・・DM2ディストラクションゲーム』

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