滅亡ごっこするものこの場においで
『『イージスを超えるDМ?』』
『えぇ』
資料庫の外通電話で男が話している
相手は紅国の外務大臣だ
男のとなりでミドルが資料を整理している
『もし、このDMが完成すると
おそらくその猛威はこの大陸全土に及ぶでしょう』
『『・・・』』
『黄国はすでにこちらの意向に賛成してくださっています
会議は明後日です、良い返事をお待ちしております』
そう云うと男は一方的に電話を切った
「そんな言い回しでいいんですか?」
ミドルが不安そうに聞く
「あぁ、全然大丈夫」
男はウィンクすると部屋を後にした
2日後
レジスタンス本拠地に2国の最高権力者がそれぞれ護衛をつけて訪れた
黄国王女は4名の護衛に3機のSP
センチネル、ジャスティス、メテオブレイカー
紅国大統領は6名の護衛に3機のSP
デスサイズ、レクイエム、アポカリプス
レジスタンスは防壁前に全てのSPを配置
パトリオット、ブラックレイ、ファイアストーム
それぞれの代表は本拠地の最上階にある展望会議室に集合した
各SPのパイロットは機体内で待機している
「それでは、現在発覚していることについて説明します」
ミドルは各勢力の代表の前で指示棒を振った
全員がその先端に注目する
「先日、紅国所属部隊バスターズが壊滅させたこの地域
ここからは希土類が産出されていました。
そして、この希土類は確実にACの新型DMのために使われます
その根拠は、DM1イージスにも、この希土類が利用されているからです。
先刻、こちらの潜入部隊が、このDMに関する調査を行ってくれました
これです」
ミドルはホワイトボードに資料を貼り付けた
そこにはぼやけた写真がいくつもある
「この写真から察するに
ACの新型DMの全長はゆうにイージスを超えています」
重々しい言葉でミドルは説明した
「妙ですよね」
そう云ったのは黄国女王だった
「何が、妙なのですか?」
ソルイドが厳しい目つきで女王を見た
「ACは・・・・今は蒼国そのものだといっても過言ではありません
そして、その蒼国には今、レジスタンスと云う厄の種が存在します。
なのに、ACはレジスタンスの排除に専念しないばかりか
他国にまで敵意をむき出しにしています
そして、今回のこの機体・・・・私達は、彼らの罠にかかっているのでは?」
「それはどういうことか?」
紅国大統領はわけがわからなかった
それは皆が同じだった
ちなみに、この会議の内容は各SPと本拠地内全てに筒抜けである
「私達は、いえ、私達を一度に殲滅するために決定打を撃たずに
今日まで戦争を長引かせた
そして、各国が新たな水準でSPを作った
センチネル、パトリオット、アポカリプス
各国の持てる全てが出た頃合を見計らって
今回のこの騒動になったのではないか・・・と、思います」
文はメチャクチャだった
幼い女王には少々この空気は重すぎたのだろう
しかし、云っていることの全てに筋が通っている
「・・・ところで」
紅国大統領が話しの方向を変えた
「その新型DMには、名前はついていないのか?」
「ありますよ、ただ、ふざけた名前でして
ここを見てください、これがこの機体の名前です」
指差された写真の文字はカスれている
ミドルはホワイトボードにその文字を写した
<DM2ディストラクションゲーム>
今回の小説は一回書いてエラーがでて消滅したので
内容が若干薄いです