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17/25

醜い陰謀は幼い国を包み始める

「ですねので

今回の件を考慮し

ライド少将の昇格は必然であると思われます」

ニヤニヤした顔で防衛大臣は大会議で発言した


大会議とは幼い女王陛下の後押しと補助を目的として作られた新しい制度である

参加者は女王陛下、十二大臣、そして各部署の最高責任者である

部署とはようするにその地方の長である

黄国は地方区分に部署という言葉を使う

例えば、第一部署ソーサリー、第二部署レインゲートなどである


「・・・わかりました・・・」

女王は静かにそういった

その言葉に防衛大臣は口の端を上へと持ち上げた

黄国は一応絶対王政なので女王の言葉は文字どうり絶対である



倉庫では砂まみれになったジャスティスを洗うレイドが居た

ブラシで機体を洗っていく

顔と雰囲気に似合わずレイドは何かと几帳面だ

整備員が適当に水ですすいだその後に必ず機体を洗っている

「よー!レイド中将!」

「ん?」

陽気にアスラが歩いてきた

手にコーヒーを持っている

それをレイドに投げた

「おれは少将だ」

「なぁんだ?まだ聞いてないのか?

おまえ、中将に昇格だぞ?

なんか急に階級上がってるよなぁおまえ」

「(また、アイツか・・・)うらやましいのか?」

「いいぁ」

アスラはその言葉を軽く否定した

そして笑顔で話しはじめる

「おれは今のままで十分!

独り身なうえにアパートの家賃もまったく高くないから

給料UPなんて必要なーし」

「あなたの給料はたりてもこっちは足りませんよ」

そんな冷たい声が後ろから聞こえてきた

何故か黒いオーラが見える

後ろを見るとそこには黒いオーラに包まれた光2つの目がアスラをにらみつけていた

「い・・・」

アスラは後ずさった

そこには怒りにみちたキュリアが立っていた

「どぉして・・・どぉして拡散型化学弾を5回も使ったんですか!!?」

キュリアは軍資金管理課長である

「いや・・それ「たかが5機の戦闘機に5回ってなんですか5回って!!

しかも取り残すなんて!

シルバーダストに撃ったそうじゃにですか!!?」

アスラは手を胸の前で壁にして迫り来るキュリアを防ぎながら講義する

「そ、そうなんだよ!

あそこで撃たなかったら・・・・」

「センチネルは半重力電磁滅界の展開中でしたけど!!?

そのせいでよけいにエネルギーが・・・」


半重力電磁滅界とはセンチネルに装備された電波兵機で

発動にしばし時間はかかるものの発動すれば黒紫の空間があらわれ

その中に存在するセンチネル以外の全てが分子構造を崩される

それにより運が悪ければ原始レベルで分解されるのだ

そうでなくとも鋼鉄物質なら劣化する

生き物なら出血などは優しいほうだ


「いや、そんなの知らな「言い訳は聞きません!!ちょっとコッチに来なさい!!」

キュリアはアスラの耳をつかんだ

「イテテテテ!!まてまて!ちょ!レイド!

おまえからも何か云ってくれ」

「ガンバレよ」

「裏切り者ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーー!!!!!!!!」

(・・・・)

アスラは倉庫にある別室で一晩中怒られた







重々しい厳重警戒の要塞だ夜の湖を怪しく光らせた

そこにすこし傷んだ機体が入ってくる

「医療班!至急タンカーを用意しろ!」

男がそう叫んだ

シルバーダストはクレーンにつながれたあと

そのまま倉庫に移動された

中から腕から血を流した男が現れた

「く・・・しくじった」

「ちょ!大丈夫!!?」

女が走って寄ってきた

「これが大丈夫に見えるか?」

「あぁもぅ!クールに変なこと云ってんじゃないわよ!」

タンカーが運ばれてくる



「っで?どうしてあぁなったの?」

数十分後

エクスは腕に包帯を巻いて医療室から出てきた

「さぁな・・・まさかタイムラグで敵の増援がくるとはな・・・」

「なるほど・・・それでやられたと・・・」

「いや、これは自滅だ」

「はぁ!?」

「最後に撃った電機球を足元に撃ったのがまずかった

あせったからな」

「ぷっ、アンタも焦るんだね

エリートさん♪」

「・・・・タクティクスの準備はできてるのか?」

「万全だよ」

「そうか・・・」

そう云うとエクスは外に出た

「アンナ・・・」

「なんだい?」

呼ばれて外に出る

「行くぞ・・・」

「あいよ」

二人は夜空の下を黙々と歩いた

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