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橋に降り立つ白銀の氷と蒼き正義

『作戦領域に入った』

暗闇に映える白い機体は森の中で動きを止めた

『『了解・・・エクス、無理はするなよ』』

機体に入った黄色いラインが満月に照らされて輝く

『シルバーダスト、エクス作戦を開始する』

白い機体は森の土を勢い良く蹴りだした

暗い夜の森に轟音が鳴り響いた





「あ〜・・・ねむ・・・」

ロンが背伸びをした

「今日は早めにねるかな・・・」

ロンがベッドに横になる

すると警告音が鳴った

と同時ロンに出陣命令をしらせるランプが光る

「誰だよぉ・・・」

ロンは入れてあったインスタントコーヒーをいっきに飲んで部屋を出た


倉庫にはすでにアスラともう一人の男がいた

「遅いぞ!、敵はイエローブリッジ大森林を進行中だそうだ」

アスラが叫んで現状を報告した

「大森林を出た先のイエローブリッジで叩く」

もう一人の男がヘルメットを被りながら云う

男は静かに機体へ歩み寄った

『『伝令!敵増援を確認!!

ダークレアラに敵戦闘機5!

ソーサリーに進行中!』』

「・・・」

男は足を止めて考え込む

「で?どうする?

ライド少将どの?」

アスラがイタズラっぽく云う

ダークレアラとはイエローブリッジ大森林の西にある拠点だ

そしてソーサリーとは王都、つまりココである

「・・・ロン、おまえがイエローブリッジへ行け

アスラはダークレアラで遊撃、全て倒す必要はない

俺がここで残党を叩く」

これは合理的な作戦だ

最も機動力に優れているセンチネルが遠出をしイエローブリッジの敵を叩く

そして、もっとも攻撃射程距離の広いメテオブレイカーが敵戦闘機の排除

そして、排除の間に合わなかった残りをジャスティスが叩く




『敵SPを確認!全機、注意しろ!』

リーダー機がそう叫んだ瞬間

光の雨が下から飛んできた

『回避ぃ!!!』

2機の戦闘機がその雨に飲み込まれて空中で爆散した

『クソ!あの機体は無視しろ!

なんとしてでもソーサリーにコイツを・・・・・・・』

3機の戦闘機がダークレアラの上空を飛び去ろうとした

真ん中に巨大な戦闘機がある

『あれが主役か・・!』

アスラが真ん中の戦闘機めがけて光の雨を放った

これはメテオブレイカーにのみある主砲だ

機体の両肩にあるコンテナのような部位から誘導性のない科学特殊弾を打ち出す

どこへ飛ぶかは予想できない

この武器を通称「スターダストレイン」と呼ぶらしい


『隊長!後方から無数の弾が!』

『なんとしてでも持ちこたえろ!!』

『自分が盾になります!』

リーダー機の右を飛んでいた機体が壁になるように軌道を変えた

『隊長!後をたのみます!!』

戦闘機はリーダー機に当ったであろう部分の弾を全て受けた

そして、その場で爆発した

『く・・・!

仲間の死を無駄にするな!行くぞ!!』

リーダー機が全力で空を切った


『来たか・・・』

ソーサリー正門で蒼い機体が待ち構えていた

『隊長!目前に新たにSPが!!』

『振り切るぞ!目標は目と鼻の先だ!!』

リーダー機の左を飛んでいた戦闘機がジャスティスに弾幕をはる

『・・・!!』

ジャスティスは地を猛スピードで滑り、空中へ飛んだ

そしてマシンガンを戦闘機に浴びせた

戦闘機は墜落し、炎上した

そして、そのままリーダー機の前に出た

『馬鹿な!!サイバーポッドがこの高さまで飛ぶなど・・・・・・・』

ジャスティスがリーダー機に至近距離でマシンガンを撃った

巨大なリーダー機はそのまま地に着くことなく爆発した


ジャスティスが着地する

『任務終了だ・・・この戦闘機の所有はAC・・・向こうの機体もACか?』




センチネルがイエローブリッジに到着した

すると同時に橋の向こうの森から白い機体が飛び出してきた

『対応が早いな・・・あれは、黄国の新型か・・・』

白い機体は橋直前で動きを止めた

『あいつは・・・確か、シルバーダスト・・・紅国か!』

センチネルが両手に持ったハンドガンを構えた

『敵増援に進行ルートを遮断された・・・これより敵増援の排除を開始する・・・!』

シルバーダストが橋に侵入、真正面から突撃する

センチネルがハンドガンを撃つ

シルバーダストは無数のS字を描きながら前進する

そして、右手に隠してあるソードを展開した

ソードが出ている手にあるアサルトライフルを撃つ

単発撃セミオートのソレをセンチネルに向けて撃つ

センチネルはナナメに機体を向けながら斜辺になるように前進した

まるでスキーをしているかのようにシルバーダストが前進する

アサルトライフルから飛び出る弾は確実にセンチネルを狙っている

センチネルは橋を飛び降りた

『逃げたか?』

しかし、センチネルは瞬間的に橋から落ちたその反対側から飛び出してきた

しかも、そこはシルバーダストの後ろだ

『なに!』

『忘れてないか?ここはコッチのホームグランドだ!!』

センチネルがハンドガンを乱射する

シルバーダストが振り返りざまにソードを振るった

それがたまたまハンドガンの弾を弾いた

後退する機体をブレーキで止め、フラッシュバーストで前進した

ハンドガンの弾を孤を描いて避ける

そして至近距離にまで接近した

ソードがナナメに振り下ろされた

それはセンチネルは両腕にあるシールドで防いだ

あまりの勢いにセンチネルは後退する

逃がしまいとシルバーダストは2撃3撃とソードを振るった

『そこまでだ!』

シルバーダスト、コックピット内にロックロン警告ブザーがなった

『ん?』

シルバーダストが後退する

そこへ今まさにシルバーダストが居た場所に2つの巨大な光の柱が横から飛んできた

橋の向こう側の側面からメテオブレイカーがスターダストレインを一点照射したのだ

『これは・・武が悪いか・・・』

シルバーダストがセンチネルの横をフラッシュバーストで越えた

『撤退する・・・が、作戦は実行する』

シルバーダストが振り返った

機体の中央にエネルギーが凝縮されていく

そして、橋に向けて巨大な光の弾を放った

それは橋の中央に着弾した

イエローブリッジは砂煙と共に崩れていく

下は漆黒の谷だ

『ロン!!』

センチネルは崩れる橋に飲み込まれていく

『クソ!足を取られた!』

黄色い機体はそのまま谷底へ消えていった

『ロン!!!』

アスラが叫ぶ

しかし、声は届かない

呆然と立ち尽くすメテオブレイカーの横を蒼い風が駆け抜けた

『ヤツのまわりの橋を砕け!』

ジャスティスが崩れる端に飛び込む

『わ、わかった!』

メテオブレイカーが次々に光の柱で橋を壊していく

ジャスティスが崖の足場で跳ねた

センチネルの手を握ると崖に腕を突っ込んだ

砕かれた橋の粒が降りかかる

ほどなくして2機のSPの動きが止まった

『ヤレヤレ・・だからキサマは少尉止まりなんだよ』

『す、すまない』

ロンは素直に謝った


ライド少尉は良い人なのか悪い人なのか・・・

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