分かれた二つの国の二つのストーリー
「クリス、見て見て1こんなにお花が咲いてるよ」
エスナは満面の笑みで話しかける
黄色と白の2種類の花が社内の中庭に咲いている
「あぁ」
クリスも笑いながら答える
エスナが楽しそうに笑う
エスナはアトミックコーポレーション本社に監禁に近い状態にある
理由は不治の病だからだそうだ
しかし、エスナを見るかぎり具合が悪そうには見えない
監禁という言葉を聴けばキュウクツに思えるかもしれないが
本社は倉庫、市街ともつながっている
用は基本的に自由なのだ
この蒼国の政権を原始社がもっていることに反対するものはレジスタンスに
賛成の者は原子社私設の市街に住んでいる
レジスタンスは反抗軍なので自給自足だが
原子社は正等な国として成立している
ゆえに他国との貿易も盛んで海の向こうの金国、紫国、白国と貿易が行われている
「ねぇクリス」
気づけばエスナが顔の前まで迫っていた
「ん?なんだ?」
クリスは笑いながら聞いた
「また、戦場に行っちゃうの?」
「そうだな・・・スパイラルソードが直ったら行かないとな」
それを聞いてエスナは振り返る
背中がやけに寂しそうに見えた
「絶対・・・帰って来るよね?」
「あたりまえだろ?
どうしたんだよ?急に」
こんな会話をするには唐突すぎる
クリスは違和感を覚える
「ううん・・・なんでもないよ・・・」
何かあると云った感じの口調に聞こえる
「エスナ?」
エスナの顔を覗き込む
すると、エスナの目に涙がたまっていた
「エスナ!?どうしたんだよ!!?」
クリスは慌てた
「なん・・・なんでもない・・・」
そう云ってエスナは中庭を飛び出した
まったくわけが解からない
クリスは呆然と立ちすくんでいた
壊れかけた防壁に風が通って音色を奏でる
ガンボーイが開けた穴はその語の空乏層のせいで修復が遅れている
まぁあそこに空乏層が出現するのならガンボーイが潰さなくとも穴が空いてしまうのではあるが・・・
「今日は満月か・・・」
ふと空を見てユミルがつぶやいた
まだお昼の蒼い空に白い満月が輝いている
「そうですね・・・今日は月見でも・・」
「そういうことじゃないけど・・・」
ラトルが云うのをユミルが否定するように云った
「満月の日だけね・・・超能力者が力をつかえるの・・・」
「ますたー?」
「うん、マスターはその日だけ空乏層を出したり消したりできるの・・・」
「す、すごいですね」
ラトルが関心する
「ユミル姉様・・・!」
そう叫んで(叫んだ声にしては小さい)来たのはレーンだった
「レーンはね、マスターなの」
「そうなんですか!?」
ラトルは素直に驚いた
「そのせいで・・・レーンは殺されそうになったんだけどね・・・」
ユミルは冷たく云うとレーンの手を持って歩き出した
「あ」
レーンが何か云いたげに振り向いた
しかし、すぐに前に振り向いた
現在の各国の状況です
AC社
スパイラルソード:全壊
ガンボーイ:半壊
アクエリアス:主力戦力外
????:製作中
レジスタンス
パトリオット:半壊
ファイアストーム:自滅
ブラックレイ:整備中
紅国
アトランティス:自滅
デスサイズ:半壊
タクティクス:整備中
黄国(進軍拒否)
センチネル:万全
メテオブレイカー:万全
ジャスティス:万全
っと云うグダウダな状態なのでただいま停戦状態です^^;