〜死神の鎌は漆黒の闇に溶ける〜デスサイズ
『なぁラトル』
『なんですか?』
『おまえあっちの新しいやつな
俺はそっちの釜ヤローをつぶす』
『わかりました』
4機のSPの間に数秒間静かな時間がながれた
『行くぞ!!』
先手をとったのはデスサイズだった
ブースターが明るく見える
『きたか!』
コールはにやけながら言った
デスサイズが間合いをつめてパトリオットに切りかかった
パトリオットは後方へ跳んだ
そしてブレーキをかけた
砂煙が上がる
パトリオットは前方へ跳んだ
そしてデスサイズを飛び越えた
『なに!』
デスサイズのカメラが上空を飛ぶパトリオットをおった
パトリオットが地上に着地する
それと同時にデスサイズの右腕に弾が着弾した
『く!』
デスサイズが後退する
『おまえの相手は俺だよ・・・!』
ファイアストームが左肩に装備したマシンガンを連射する
デスサイズは外壁のライトが当たらない場所へ隠れた
『・・・・・』
ライトの外は漆黒の闇だった
灰色の機体すらまったく見えない
『どこだぁ〜?』
笑いながらコールはあたりを見渡した
突然、右手から飛び出してきた
手に持った巨大な釜が今まさに斬り落とそうと迫る
『そこかぁぁ!!!』
右手のビームライフルが瞬時にデスサイズにむけられなんのためらいもなく放たれた
『ばかな!』
釜をふるい
ビームを弾いた
そして後退する
『前の時とはエライ違いだ・・・』
パトリオットがアトランティスにマシンガンを撃つ
しかし、アトランティスはそれを避ける
浮遊型のアトランティスは地面との抵抗がないため
少ないエネルギーで素早く動ける
『さぁ・・・お披露目だ!』
左手がパトリオットに向けられた
そして腕の銃口から6発のミサイルが同時に打ち出された
パトリオットを追いかけ
次々に地面に着弾する
その衝撃はコックピットに響く
『ぐ・・・なんて追尾性能だ・・・!』
アトランティスはパトリオットを中心に円を描く様に動く
『くそ!』
絶えずマシンガンを撃つがカスりもしない
アトランティスの背部が開いた
そこから上にミサイルが飛んだ
『・・・!!!!!!!
しまった!』
上空で爆発音がした
しばらくして上から鋼鉄の針が落ちてきた
『ぐぁぁぁぁ!!』
パトリオットに突き刺さる
『くそ!・・・・ん?え?・・ちょ!』
目の前でアトランティスも針の雨に襲われていた
『しまった・・・ここまで届くとは・・・』
アトランティスがフラフラ後退する
『・・・これでいいのかな・・?』
『リオン!しくじった!後退する!』
『は!?
新型でも勝てなかったのか!!?』
『・・・・詳細は後ほど・・・』
『は?』
わけがわからなかった
(とりあえず退くか・・・)
デスサイズが後退する
『おっと!最後にこれをうけてもらわなくちゃな!!』
ファイアストームが脚を固定した
胸部が開いた
『な!』
そこから数秒の間の後
巨大なビームが放たれた
『うわぁぁぁぁ!!!!!』
そのビームがデスサイズを直撃した
デスサイズの約半分が消滅した
『く・・・ここまでか・・・!』
ファイアストームの右腕のビームライフルの銃口が満足に動けないデスサイズに向けられた
『ゲイン・・・お別れだ・・・・』
『!!?
どうした!?
リオン!!!』
『なぁんてな!!!!』
デスサイズの右腕からエネルギーボールが放たれた
それがビームライフルに直撃し、爆発した
その衝撃でファイアストームは後ろへ下がった
『ち!』
無数にエネルギーボールが飛んでくる
それが地面に着弾し砂煙を上げた
砂煙は収まった
しかし、そこにはもぅ何もなかった
『ちぇ1逃げたか・・・帰るぞー』
『す・・・すみません・・・動けないです・・・』
『あ?ったく・・・しゃーねぇーなぁ』
ファイアストームがパトリオットに近寄った
ファイアストームの足元で何かが引っかかった
そして無様に倒れた
『うぉぉぉぉぉ!!!!』
足元に無数の針が突き刺さっていた
そして針の海に倒れる
何本もの針が倒れたファイアストームに突き刺さる
その一本はコックピットを貫いた
『コールさん!!!
コーるさん!!!!!!!!!!』
反応がない
ファイアストームはピクりともうごかなかった
一応補足しておくと
敵の会話は聞こえません