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吸血執事と懐中時計  作者: 王星遥
悪魔編
22/67

アニマの驚愕

 ルナドは葉巻を投げ捨てた。

「お前は、学園で見かけた時から気になってた。俺は鼻が良いんだ。お前からは悍ましい魔力と腐った肉の臭いがした」

「それは失礼ですね。しかし、今から貴方はその僕の血肉となるのですよ」

「ほざけ、そんな事ありえねえ」

「では、確かめましょうか」

「ああ、そうしようぜ。お前の持つお宝さえ奪えばおさらばだがな」

「宝? まさかこれのことでしょうか」

「おお、それだそれだ。それが匂う」

 ベルゼは一枚の銀貨を懐から取り出し、仕舞った。

「残念ながら、これは渡せませんね。僕にとっても宝なので」

「そうか。なら奪い取るまでよ!」

 ルナドは試験管を取り出し、液体を右腕にかけた。

「暴食の大罪魔ベルゼ・イーター、捕食を始めます」

「かかってきな。俺がお前を喰い尽くしてやるよ!」






「なんだ・・・体が・・・」

「効くだろう? 先祖から受け継いだ傲慢の大罪だ。お前たち下等生物には破ることはできない術だ」

「なんですって・・・?」

「く、苦しい・・・」

「俺の能力は、全てを操る能力【ルシファーオブエンペラー】。今お前たちの体のコントロールは俺が奪った」

「!? なんだって・・・?」

「処刑ショーはより残酷であるほうが・・・面白い!」

 突然二人が立ち上がった。

「そらよ」

 ルシファニーが投げた小刀を、二人が同時に受け取った。

「か、勝手に体が・・・」

「な、何をする気・・・?」

「言っただろう、残酷なほど処刑ショーは面白い。例えば、信用し合う仲間同士で殺し合いとかな」

「ま・・・さか!?」

「俺の気まぐれでどっちが先に死ぬかは変わるぜ。さて、最初は斬り合い程度から始めるか」

 ルシファニーの言葉通り、二人は近づき小刀をぶつけ合い始めた。次第にスピードが上がり、少しずつ掠るようになっていった。

「ひっ・・・危なっ・・・!」

(僕が刺されたり斬られるならまだいい・・・だが、零草は魔力を手に入れたといっても人間だ。本当に死ぬかもしれない・・・)

「さて、どっちが先かはお楽しみだ。しばらく楽しみにしてな!」

 ルシファニーは笑いながら二人を見ていた。






「あ、アニマさん!」

「なによ」

「く、首が・・・」

「あら、ごめんなさい」

 アニマに首を締められ続けていたリナリアは、たまらず叫んだ。アニマはリナリアと共に廊下に降り立った。

「さてと、最上階っていうくらいだから上なんだろうけど・・・階段も何も無いじゃない」

「そうですね・・・」

「あら、この扉・・・変な空気ね。開けてみましょう」

「えぇ!? わ、罠とかあったりしないですよね?」

「さあ?」

「えぇ・・・」

 アニマが扉に手をかけ、開いた。すると、そこには人形が吊り下げられていた。

「人形・・・ですか?」

「いや、この奥に何かあるわ」

「こ、怖いですよ」

「なによ、オカルトマニアじゃなかったの?」

「リアルに怖いのはちょっと・・・」

「いいから来なさい」

「ひぃ・・・」

 人形を押しのけて部屋に入ると、そこには無数の檻があった。

「これは・・・!」

 アニマは驚愕して檻の一つに走り寄った。檻の中には、尾が蛇、翼はコウモリ、体は犬の生物が入っていた。

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