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第五羽 ある日のぽてえな〜ホットミルクとの戦い〜
その日、ぽてえなはどうしてもホットミルクが飲みたかった。
どうしても、どうしても飲みたくて。
こたつのすみで、じーーーっとミルクの箱とマグカップを眺める。
羽をちょん、と伸ばし、そっと触れる。
「……と、とどかない。」
ぷいっ。
でも諦めない。
小さな体でミルクの箱を押したり引いたり、
時々箱にのまれそうになって「むり!」と鳴く。
ようやく入れたミルクは、マグカップの外にこぼれて、
床に白い小さな湖ができた。
じーーーーっ。
ぽてえなは湖を見つめる。
「……飲めるから……セーフ……だよね」
そう言って、ぺちょぺちょと床をなめ、
最後にほんの少し残ったミルクをマグカップから飲んで、
小さく羽を震わせた。
「……ぬっく……天才……わたし……」
ホットミルクをちゃんといれられるようになるまで
まだまだ時間がかかるのでした。




