表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/23

第二羽 ぬくもりとの出会い

ぽてえなは、木の枝の上から冬キャンプをじっと見つめていた。


怖いけれど、気になる――その心が少し勝って、ちょこっと前に出る。

ぷいっ

やっぱり怖くなって後ろに下がる。

ちょこっ…ぷいっ…のループを繰り返しながら、少しずつ近づく。


しかし、ぽてえなが夢中で見ているその瞬間、人間に気づかれてしまった。


「ぎゃっ」と思った瞬間、慌てて飛び立つけれど、枝や雪に隠れながら必死に逃げるうちに――

強い風が吹き、雪が舞い、体が冷えて羽がうまく動かない。


ちょこっ…ぷいっ…

羽を丸め、体を支えながらも、ついに雪の上に落下してしまった。


痛みが走る。怪我をして、体が思うように動かない。

「……動けない……ぬ、ぬっく……」

ぽてえなの小さな体は、冷たい風と雪にさらされながらも、必死に生きようとする。



そんな中、ふと目に入ったのは、見覚えのある赤い光――

こたつの光、湯気の立つマグカップ。

ぽてえなは、思わず目を見開き、つぶやいた。



「……これ、見たことある……」



木の枝からこっそり見ていた冬キャンプのこたつとマグカップ――

その全てが、目の前にある。


怪我で体が思うように動かない。冷たい風に吹かれ、雪が羽にまとわりつく。

それでも、ぽてえなは小さな勇気を振り絞った。

ちょこっ…ぷいっ…

羽を震わせ、ちょっとずつこたつに近づく。


「……むり、でも……ぬっく……」


ついに、こたつの中に体を滑り込ませる。

羽がぬくもりに触れた瞬間、冷え切った体がふわっとほどけていくような感覚が全身に広がった。

小さな瞳がキラキラと輝き、思わずうっとりと息を漏らす。


「……ぬっく……」

ぽてえなは、初めての温かさに体も心も溶けてしまいそうだった。

マグカップに手をかけ、口元に近づけると、湯気の立つホットミルクの香りが鼻先をくすぐる。

一口、また一口――

冷え切った体が中から温まっていく感覚に、ぽてえなは小さく羽を広げ、ちょこっ…ぷいっ…と動かしながら、嬉しそうに体を寄せた。


「……やっぱり……ぬっくは命……」

その瞬間から、ぽてえなは知らず知らず、こたつとホットミルクに依存していく。

怖い気持ちや警戒心はまだあるけれど、目の前のぬくもりが心を占めるようになったのだ。



雪の森に、ぽてえなの小さな巣穴――

なぜそれがあったのかはまだ秘密

新しい生活の第一歩が、そっと生まれたのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ