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エピ6 高音質CDと言えば、SHM-CD、HQCD、Blu-spec CD の3つが有名らしいです。


 ***


 高音質CDと言えば、SHM-CD、HQCD、Blu-spec CD の3つが有名らしいです。


 ググるとだいたいのことは出てきて Wiki にも記事がありますが、ザックリと調べてまとめて見ました。


 ***


 (1)SHM-CD(Super High Material CD)

 

 日本ビクター社とユニバーサルミュージック社の共同開発で、2007年10月3日に発表。11月21日から発売。


 CDの基盤に「液晶パネル用」のポリカーボネート樹脂を採用して透明度を上げたそうです。透明度の他に流動性と転写性にも優れ、より正確なピットの形成が可能になったとか。これで高音質を実現。


 2008年5月28日に「これが SHM-CD だ! ロックで聴き比べる体験サンプラー」を発売。2枚組なのに1000円と手頃な値段で、SHM-CD と通常のCDとの音質を聴き比べることができる(2枚は同じ曲が入っている)。発売後すぐに完売(25,000枚売れた?)。9月3日には第2弾でロック/ソウル/ブルース版とジャズ版とクラシック版を発売。12月3日には第3弾でロック版を発売。


 2013年9月には「プラチナ SHM」が発売されています。通常はアルミニウムの反射膜(反射層)をプラチナにすると、表面が滑らかでピットの形成も良い感じになるそうです。プラチナって貴金属です。


 現在でも SHM-CD は発売されていて、ググったら「吉田美奈子「EXTREME BEAUTY」(1995年発表)が最新リマスター SHM-CD 仕様で2024年10月30日再発」とか出て来ました。リマスターなら音質は良いのでしょうね。


 (2)HQCD(Hi Quality CD)


 メモリーテック社が開発し、2008年9月に発表。EMIやポニーキャニオン、コロムビアミュージックエンタテインメント、エイベックス・エンタテイメントなどからタイトルがリリース。


 CDの基盤には液晶パネル用のポリカーボネート樹脂を採用し、反射膜には特殊合金(銀合金)を採用。基盤は従来のポリカーボネートより、透明度・流動性・転写性に優れ、反射膜は従来のアルミより、反射率を高くできた。耐久性・耐熱性・耐光性にも優れる。


 2015年4月には UHQCD が発表されています。UHQCD は通常状態では液体で流動性の高いフォトポリマーでスタンパーのピットを転写。光を当てて硬化。ポリカーボネートが基盤なのは同じ。


 UHQCD も発売が続いているようです。


 (3)Blu-spec CD


 ソニー・ミュージックエンタテインメント社が2008年11月5日に発表し、その第1弾60タイトルが12月24日に発売。第2弾30タイトルが2009年1月21日に発売。


 Blu-ray Disc のカッティングに使用されているブルーレーザーダイオードで原盤(マスター盤)をカッティングすることで精度向上。CDの基盤にも Blu-ray Disc の高分子ポリカーボネートを採用して、ピットやランドの歪みを軽減。


 2012年9月28日には Blu-spec CD2 を発表。2012年12月5日に第1弾を発売。原盤に半導体用のシリコンウェハーを採用し、Blu-ray Disc のカッティング方式も採用。原盤から直接にスタンパーを製作可能。


 *


 これらの他に2006年にガラス製のCDも発表発売されてます。ガラスだと複屈折率がほぼ0で良いらしいです。1枚98,700円と高価なのですが。ガラスなら耐久性に優れて永久不滅。


 高音質CDは、CDの基盤(通常はポリカーボネート)の材質を見直したりして、ピットの形状を整えて、レーザーの反射光も改善して、CDプレーヤーでの読み取り精度を良くすることがポイントのようです。


 それから、マスター音源の高精度化(24bit)やスタンパー製造時の精度向上など製造工程での改善も行われているそうです。特にリマスターによる音質改善が貢献しているとの指摘も。


 *


 では高音質CDの「高音質」とは何を意味するのでしょうか?


 ビクターとユニバーサルミュージック:


  高音質の定義ですが、「マスターに対する高忠実再生」と考えており、音質に関する評価は再生環境等により異なります。


 メモリーテック:


  高音質とは、マスター音源に限りなく近い音をCDに複製する技術です。


 理解できた?


 *


 CDとしての(音質ではなくて)品質なのかな。やっぱり謎ですね。CDのマスター音源はデジタルなデータで、プレスされたCDをCDドライブで読み出したら、そのデータと一致するはずですよね?


 なんならね、高音質CDのデータをパソコンに読み出してね、CD-Rに焼いてね、聴いてみたら違うのかな? 太陽誘電の音楽用CD-R「That’s」とかで試してみたい。普通のCDから焼いた場合と違うのだろうか。違うならその理由を追求したい!


 Blu-spec CD の記事では(CDに刻まれるデータはデジタルなデータだけど)ピットの形状が重要なのは、レーザーの反射光はピットからランドに移る際にアナログ的に変化するからだ、と解説している。


 時系列で、反射光の強さがアナログ的に変化するのはその通りだけど。


 ピットの長さは3T〜11Tのどれかで、この判定が間違わなればエラーにならない。CDはデジタルなのだから。ビットの歪みが大き過ぎればエラーにもなるのだろうけど。CD-ROMのことを考えれば、読み取るデータが違ったりしたら困るよね。


 2008年11月18日に開催された Blu-spec CD の試聴会の参加者の記事によれば、視聴用の Blu-spec CD と比較用の通常のCDをパソコンでリッピングしたところ、データは全く同じとのこと。データは同じなんだ。


 もしかしたら当時のCDプレーヤーとCDは、ピットの形状を整えないと音質に影響するほどのエラーが出ていたのかも知れないけれど、データは同じ。そこについて解説がない。


 これではオーディオマニア向けのアレとの区別が素人には難しいです。


 CDって、エラーが出るのかな?


 CDのエラーか。...。


 ***


 間違いの指摘とか疑問とか、ご意見・ご感想とかありましたら、どうぞ感想欄に!


 ***

2025.4.4 微推敲。

2025.4.11 誤字修正。感謝


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