表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/45

エピn+1 CDのピットは穴ではないので、ご注意を!


 ***


 CDのピットは穴ではないので、ご注意を!


 英単語のピット(pit)は穴とか窪みくぼみという程の意味ですけど。CDのピットは穴とは言わないそうです。


 ***


 CDの表面オモテはラベルが印刷されている側で、裏面ウラは銀色のキラキラしている側です。傾きによってレインボーな色が見えたりして面白いですね。


 CDは表面から順に、ラベル印刷・保護層・アルミ反射膜・ポリカボネート樹脂の4層で構成されています。


 全部で 1.2 mm(CD規格では 1.1〜1.5 mm)の厚さで、その大部分がポリカボネート樹脂(1.2±0.1 mm)です。


 アルミ反射膜は 0.1μm 位です。とても薄いです。

 保護層は 20 μm 位(10〜30 μm)で、ラベル印刷も 20 μm 位...、だいたいの値よ。


 コピー用紙の厚さは一般的には約 90 μm です。それよりも薄いです。髪の毛の細い人で 50 μm らしいです。それより薄いのです。


 *


 CDの断面のイメージです。


   表面側

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・

  ┃

  ┃  ラベル印刷(20μm)

  ┃

  ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・

  ┃

  ┃  保護層(10〜30μm)

  ┃

  ┣━━━┓ ┏━━━━━━━┓ ┏━━━━━━・・・

  ┃   ┗━┛       ┗━┛  ↑アルミ反射膜(0.1μm)

  ┃    ↑トラック(幅0.5μm, 高さ0.1μm)

  ┃

  ┃    ↑         ↑

  ┃    +ーーーーーーーーー+ トラックの間隔(1.6±0.1μm)

  ┃

  ┃

  〜

  〜

  ┃  ポリカボネート樹脂(1.2±0.1mm)

  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・

   裏面側



 CDはポリカボネート樹脂が本体です。ポリカボネート樹脂は透明(光透過率87%以上とか)で、CDを裏面側から見たときにキラキラしているのは、アルミ反射膜です。


 CDを製造する際には、溶かしたポリカボネート樹脂を高圧でスタンパーに流し当て、スタンパーの凸凹を転写しつつ、円盤状に成形します。このスタンパーはレコードの製造工程で出てきたスタンパー盤と同様なものです。


 それから、アルミ反射膜を蒸着スパッタリングして、さらにラッカー樹脂を塗布して紫外線で硬化させて保護層を作り、ラベルを印刷します。


 *


 アルミではなく純金の反射膜で、ポリカボネートではなくてガラスで出来たCDも開発されているとか。1枚18万円ですって。音質が良いそうです。あははは。


 *


 それで、ですね...。表面側からポリカボネート樹脂を見たらピットは穴(凹)なのですが。


 CDを再生する際には裏面側からレーザーを当てて、アルミ反射膜で反射した光でピットかランドかを検出します。レーザーはランドの高さに焦点を合わせてあって、ランドだと反射光が強く、ビットだと 0.1μm だけ手前で反射するため、干渉等により反射光が弱くなります。この反射光の強弱で検出するわけです。


 なのでピットと言いながらも、CDのピットは突起(凸)と言うのです。


 高校の教科書ではCDの原理を解説していますよね。正しく説明しているか読み直して見ましょう! 昔は(?)間違った説明が結構あったそうです。


 *


 CDの表面からアルミ反射膜までは薄いと 30μm(つまり、0.03 ミリ)しかありません。CDのラベルにボールペン等で力強くメモ書きをしたら、アルミ反射膜が傷ついてしまいます。最悪、音楽が聴けなくなるかも。

 逆にCDの裏面はポリカボネート樹脂が1ミリ以上あるため、浅いキズなら丁寧に研磨すれば回復できるらしいです。


 取扱注意が必要なのは表面側って、意外なことですね。


 *


 「気になるモノにズームインTOP>CDには何が書き込まれているの?」(東海電子顕微鏡解析、2017年7月)というページを見つけました。


 CD(と言いながらCD-ROMですが笑)とCD-Rの記録面を電子顕微鏡で観察した画像が沢山あって楽しいです。文字列で説明されるより画像を見たらすぐ解るよ!


 電子顕微鏡って、うちにも欲しいなー


 ***


 間違いの指摘とか疑問とか、ご意見・ご感想とかありましたら、どうぞ感想欄に!


 ***

2025.9.30 微推敲。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ