エピ34 分析してみました。
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分析してみました。
円盤が1回転する毎にエラーが発生するなら、時間軸を角度に変換してみたらどうかな?
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円盤が 113 ミリ秒で1回転するとして、エラーレートが 1.0 となるフレームを基準(=角度0)にして、時間軸を角度に変換します。
横軸は角度で -180 〜 180 度です。縦軸はエラーレートです。
やはり。角度0の近辺でエラーが大量発生。エラーレート 1.0 以外のエラーも出ていますが 1.0 が多いです。35 個あります。他にエラーレートが 1.0 になるのは、60 度の前後と -90 度の近くで、計5個です。
縦軸をエラーが発生した時間にしてみます。横軸は同じで。
角度0では、定期的にエラーが発生しているのです。その間隔が 113 ミリ秒。
他は、60 度と 120 度の少し前でも 113 ミリ秒間隔でエラーがでているところがあります。何か理由があるのでしょうか。
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角度0の付近を拡大します。
角度0の前後の ±3 フレームでエラーが出ていますね。横軸の約 0.431 度が1フレームの時間 588/4321800 = 136 us に相当します。
角度0だけはエラーレート 0.0 は無くて、−3フレームはエラーレート 1.0 は無い。
それから、角度0だけは 0.0 秒から 2.0 秒まで漏れなく、18 ヶ所でエラーが出ている。
+1フレームは1つ無くて、17 でエラー。−1フレームは 15。
+2フレームは 10。−2フレームも 10。
+3フレームは3。−3フレームは1。
角度0から外れるとエラーレートは低くなる傾向があるのかな。
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エラーが発生する間隔は 113 ミリ秒と表現してきましたが、より正確には
0.1134687 sec
です。この値から角度を計算すると、角度0(の ±3 フレーム)にエラーが並びます。
でも円盤の回転数は実測していなくて、これは仮説でしかありません。ご注意を、...(誰が?)
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角度0でエラーレート 1.0 となるフレームを特定して、エラーの内容を確認します。あ、最初の1秒のだけね。無音状態でないと面倒臭いです。
まずは、F108-417 です。
- F108 - 417 -
00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
FF FF BF BE
B3 B3 B3 B3 B3 B3 B3 B3 B3 B3 B3 B3
BE BE BE BE
訂正符号C2が途中から 0xFF では無くなっているのでC1エラーですね。
このフレームはチャネルビットが 589T あって、1ビット長く誤判定したのでしょう。そのために後続するデータが化けていますが、他のチャネルビットではエラーは出ていません。
エラーが出た該当部分のチャネルビットを示すと、
c2.0 : 00100000010010 000
c2.1 : 00100000010010 010
c2.2 : 001000000010010 000 <-- ERR
c2.3 : 00100000010010 010
訂正符号C2の c2.2 で、1000000(7T)が 10000000(8T)になってます。無音状態だと8Tは発生しないので、エラーだと分かり易いですね。無音状態は良いです。
それから、F108-417 と同じ経過時間になるフレームは、F641-242, F657-103, F716-189 の3つです。
- F641 - 242 -
00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
FF FF BF BE
B3 B3 B3 B3 B3 B3 B3 B3 B3 B3 B3 B3
BE 5E 5D 7D
- F657 - 103 -
00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
FF FF BF BE
B3 B3 B3 B3 B3 B3 B3 B3 B3 B3 B3 B3
BE BE BE 5E
- F716 - 189 -
00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
FF FF BF BE
B3 B3 B3 B3 B3 B3 B3 B3 36 36 36 36
5D 5D 5D 7D
いずれも訂正符号C2の c2.2 でエラーが発生していて、訂正符号C1でもエラーが出ています。それに F716-189 は音楽データでもエラーあり。
エラーの内容は 7Tを8Tと誤判定したもの。
あと、F716-189 の音楽データは10Tを11Tにという誤判定だが、これだけが違うから偶然かも。
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エラーの発生は同じ位置の7T。その前の7Tはエラーになっていないし、その後の7Tもエラーではない。これが4つある。
偶然かもしれない? 無いよね。
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エラーの内容は確認できました。でもその原因が分からないのです。
光ピックアップの信号からエラーとなったピットの長さを調べると、
- F108 - 417 -
0.177102 sec : 8T =1728 ns <--
- F641 - 242 -
0.177078 sec : 8T =1736 ns <--
0.177137 sec : 8T =1728 ns
0.177145 sec : 8T =1736 ns
- F657 - 103 -
0.177075 sec : 8T =1728 ns <--
0.177142 sec : 8T =1736 ns
- F716 - 189 -
0.177073 sec : 8T =1736 ns <--
0.177110 sec : 11T =2440 ns
0.177140 sec : 8T =1736 ns
...、こんな感じ。
7Tの長さは 7/4321800 * 10^9 = 1619 ns で、8Tは 1851 ns です。7Tと8Tと間のしきい値は 1728 ns に設定しました。だから8Tと判定しているのは、その通りなのですけど。
チャネルビットの位置ジッタはCD規格では 50 ns ですから、109 ns くらい増えてエラーとなるのは、...偶然に、...あるのか?
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円盤上の同じ位置のフレームを測定したデータが数個(n=4)あって、それが皆エラーがあって、しかも、そんなエラーが出るフレームが円盤上の角度0に並んでいる、...。
そんな状況を想定するのは難しいです。
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2025.6.17 微推敲。
2025.6.18 微推敲。
2025.6.23 加筆と微推敲。
2025.6.25 微推敲。




