エピ19 EFM変換後のデータからピットとランドの長さが決まります。
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EFM変換後のデータからピットとランドの長さが決まります。
ピットとランドの長さである3T〜11Tと、データとの関係を説明します。
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1フレームには 24 バイト分の音楽データ(D1とD2)が含まれるのですが、データはEFM変換されて、更に色々追加されて、EFM変換後のフレームは 588bit (=73 バイト) になります。なんと3倍です。
|同期信号|サブコード|D1|C2|D2|C1| のビット数は、
(24+3) + (14+3) + (14+3)*12 + (14+3)*4 + (14+3)*12 + (14+3)*4 = 588
となります。
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このEFM変換後の 588bit(CD用語でチャネルビットと言います)がCDに書き込まれるデジタルな情報で、ピットとランドの長さを決めるものです。
すなわち、1がピットとランドの境目になり、「1と連続する0の個数」がピットとランドの長さになります。
例えば、データが 0xFE と 0xFF の場合、マージンビットは010と001を選択したとして、ピットとランドは次のようになります。
<〜〜〜〜〜FE〜〜〜〜〜>010<〜〜〜〜〜FF〜〜〜〜〜>001
0001000001001001000100000100010001
! ! ! ! ! ! ! !
┏━━━━━┓ ┏━━┓ ┏━━━━━┓ ┏━━━┓
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6T 3T 3T 4T 6T 4T 4T
「100」なら3T、「1000」なら4Tです。
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CDのアルミ反射膜の顕微鏡写真を撮ったら、まずは同期信号を探します。同期信号は11T+11Tなので一番長いピットとランド(またはランドとピット)のペアが目印です。
線速度が 1.25m/s なら1フレームは約 0.17mm です。なので 0.35mm 程の長さを調べれば1フレームが見つかりますね。運が良けりゃ、...2フレーム入っているかもです。
同期信号が見つかったら、そこから1フレーム分(588T)のピットとランドの長さをメモします。すると 24 バイト分(6 サンプル分)の音楽データが得られます。これを繰り返せばCDを読めるはずです。
電子顕微鏡って欲しいよね。みんなでCDを読もうy、お、フジコlp!
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このあと直ぐに、直ぐに!、誤り訂正符号CIRCの説明に入りますが、CIRCではD1とD2のバイト順を入れ換えます。これはEFM変換の前に行われます。
D1.0, D1.1, D1.2, D1.3, D1.4, D1.5, D1.6, D1.7, D1.8, D1.9, D1.10, D1.11
D2.0, D2.1, D2.2, D2.3, D2.4, D2.5, D2.6, D2.7, D2.8, D2.9, D2.10, D2.11
を、
D1.0, D1.1, D1.8, D1.9, D2.4, D2.5, D1.2, D1.3, D1.10, D1.11, D2.6, D2.7
D1.4, D1.5, D2.0, D2.1, D2.8, D2.9, D1.6, D1.7, D2.2, D2.3, D2.10, D2.11
とするのです。円盤上からピットとランドを読み取って(EFM変換して)音楽データを得たら、バイト順を元に戻すのを忘れないようにね!
詳しくはクロスインターリーブのところを見てね。
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音楽用CDのJIS規格って、JIS S 8605-1993(Compact disc digital audio system)があったんですけど!
廃止されてました(2016/03/16)。
CD-ROMとCD-RのJIS規格(JIS X 6281, 6282)は JIS S 8605 を引用しているんですけど。どうしてくれるんですか ヽ(`Д´)
2012年に「JIS S 8605 を IEC 60908 に置き換える」とパッチを当てているのは確認したけど。JIS S 8605 を参照している文書は幾つかあるよ。日本レコード協会とか。
JIS S 8605 の元になった IEC 908 は IEC 60908 になって今でも生きているのにです。
JIS S 8604(カセットテープレコード)はまだ生きているのに。どうして!
誰がどうして JIS S 8605 を廃止しようとしたのか。どういうことなのか関係者を探して問い詰めてみたい。
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間違いの指摘とか疑問とか、ご意見・ご感想とかありましたら、どうぞ感想欄に!
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2025.4.5 加筆と微推敲。
2025.4.21 微推敲。
2025.4.27 推敲。
2025.5.24 推敲。




